今週読んだ絵本です。

1「ゆきのひ」
(偕成社 1969年12月1刷 2011年12月68刷)
2「ピーターのくちぶえ」
(偕成社 1974年2月1刷 1982年3月17刷)
3「ピーターのいす」
(偕成社 1969年10月1刷 2016年1月改訂59刷)
訳:木島 始
少しずつ、でも着実に成長していく黒人の男の子ピーターが主人公の3作品。
「ゆきのひ」ではピーターは3歳くらい。
「ピーターのくちぶえ」では4歳くらいでしょうか。
「ピーターのいす」ではもうちょっと大きくなってる。5歳くらい?
「ゆきのひ」は
とんがりフードのついた真っ赤なアウターを着た小さな男の子ピーター、幼子が感じた雪の日の喜びが、じんわりと見る者にも伝わってくる物語。
細い棒を手にしたピーターが、大きな木に積もった雪を叩いて落とそうとするシーンには、自分の遠い記憶も呼び覚まされるようでした。
ただただ無心に雪と戯れ、雪に遊び雪に遊ばれる男の子の姿に微笑まずにはいられません。
切り紙や張り紙を使って描かれる雪の風景は、冷たさのなかにも温もりが感じられます。
「ピーターのくちぶえ」で
少し大きくなったピーターは、年上の男の子たちを真似て初口笛に挑戦。しかしそんなに簡単に口笛は鳴りません。ピーターは諦めることなく、あれこれ試してみます。
今、ピーターにとって最大にして唯一の関心事は口笛を鳴らすことのみ!私もそういえば最初から口笛は鳴らなかった。フーとかヒーとかシューとかスコーとか。。。でも確かにピーターと一緒で、誰かに教えてもらったわけでもなくマニュアルを読んだりもせず、ひたすら口をすぼめて吹き続けて音がなるようになりました。口笛ってそういうものなのかしら。
「ピーターのいす」では
前の二作品に見られたピーターの中の無邪気さに変化の兆しが見られます。発端は赤ちゃん。それまでひとりっこでお父さんお母さんを独占していたピーターに、小さな妹ができたのです。
自分が使っていたベビーベッドがお父さんの手によってピンク色に染められ、次はこれも今よりチビッ子だったピーターが座っていた椅子が色を変えられようとしています。
ピーター本人にもどうしてなのか分からないようですが、なぜかモヤモヤ、複雑な気持ちになってプチ家出(といってもアパートの廊下、ですが)まで決行しちゃいます。どうなる?ピーター。
作者のエズラ=ジャック=キーツさんの子供を見つめる温かい眼差しが、優しい色合いの、コラージュを使った絵に表れています。伸び伸びとしたピーターの動作が生き生きと楽しげで親しみを感じます。
ピーターの成長記は「ピーターのてがみ」や「ピーターのめがね」と続いていきます。


