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【今週の絵本】新年は発想想像変化力で

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古今東西、笑って元気に。

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1冊目は、2024年発行、日本の作家さんによる作品です。

「いちごりら」

作:麻生かづこ

絵:かねこまさ

ポプラ社 2024年6月 第1刷/2024年7月 第3刷)

 

 

ひと月の間に3刷の増刷。表紙を開いてページをめくるたびに納得。

作者の麻生かづこさんは、大阪府生まれ、千葉県育ち。画家のかねこまきさんは、東京都生まれ、埼玉県育ち。どちらもこてこての?日本在住の方のようです。

作者の発想の豊かさや面白さを、画家のリアルでありながら細部にまでユーモア溢れる独特の絵で表現した世界観に、見た途端に笑いのスイッチが入ります。表紙絵のインパクトは、作品中最後まで続き期待を裏切りません。

お話の展開は、「○○好きな〇〇〇さんが○○をいっぱい食べったら」どうなったか。次々登場する〇〇〇さんのアッと驚く変身ぶり。絵の中の脇役たちのアッと驚く姿も可笑しみがいっぱいです。細かなところまでじっくりと眺めて、二度笑い三度笑いしてください。

お正月、お餅をいっぱい食べたら…?とかおせちをいっぱい食べたら…?とか想像してみるのも楽しい、年の初めのスタートにぴったりな愉快な作品です。

2冊目は、1979年発行、リューデンシャイト生まれの作家さんの作品。

「まどをあけたあとで……」

作:ウィルヘルム・シュローテ

ほるぷ出版 1979年1月15日 第1刷/1979年11月10日 第4刷発行)

 

とはいえ、リューデンシャイトって?ざっくりですが、ドイツ西部にある工業都市だそう。1975年からはドイツ第2の大都市ハンブルグ在住。

 

こちらの絵本も約1年の間に4刷の増刷。1作目に紹介した「いちごりら」にも通じる想像力の豊かさが魅力の作品です。

 

本作には言葉がありません。美しくシンプルな構成、落ち着いた色合いのイラスト。ページを開くと、見開きの一面を使って、同じ形状の4つの窓が描かれています。左から右へ、一窓ずつ窓の外に見えるものが少しずつ形を変えていき、4つ目の窓には最初の窓からは思いもよらない、見る者をハッとさせる姿が現れます。

表紙絵に見える月は、思わず笑みがこぼれるある生きものの顔に。

雨粒が変化するものは何だと思いますか。三日月と一番星は何に?

 

本作のあとがきにも記されていますが、「…もし人びとに想像力がなければーーー」どうなっていたでしょう。世界は今とは全く違ったものになっていたように思います。

 

今回読んだ2作品は国も違えば世代も違いますが、どちらの作品にも変化に心躍る場面がありました。

「もしも想像力がなかったら…」そんな世界を束の間想像するもよし、ですが、たとえ妄想でもいいので前向きな未来を思い描きながら新年を始めたいと思いました。




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