
今週読んだ2冊をご紹介
1冊目は
「きつねがはしる」チェコのわらべうた
(岩波の子どもの本)
絵:ヨゼフ・ラダ
編訳:木村有子
(岩波書店 2023年11月10日 第1刷発行)
チェコの国民的画家ヨゼフ・ラダさんの絵とともに、チェコで愛されているわらべうたの数々が掲載された絵本。
ラダさんの素朴で温かい筆使いと色合いの絵が
とても魅力的です。
動物たちの楽しげな様子を眺めていたら、チェコに行ったこともないのに懐かしさを感じました。
編訳者木村さんの後書き解説によると
最初に出てくるわらべうた「こいぬとこねこ」にはチェコの人なら誰でも口ずさめるような節がついているそうです。
日本で言う「ずいずいずっころばし」みたいなものでしょうか。
さすがに日本語訳にされた文面からはどんな節なのかは想像しにくかったですが、ぜひ一度チェコ語での節付きわらべうたを聞いてみたいと思いました。
「こいぬとこねこ」のチェコ語翻訳をAIにお願いしたところ「Povidani O Pejskovi A Kocicce」というそうです。
って言ってもどんな発音かもわかりませんがなんとなく字面がずっころばしっている気がしませんか。
本作品とは関係ありませんが、こちらの動画はチェコ語を検索していたところ見つけたアニメーションです。
犬と猫の可笑しなお菓子作りが描かれています。

次の作品は
「ぼくらのサブウェイ・ベイビー」
作:ピーター・マキューリオ
訳:北丸雄二
(サウザンブックス社 2022年4月27日 第1刷発行)
このお話は実話を基に書かれたもの。
作者は重要な登場人物のひとり、主人公である赤ちゃんの家族となった「パパ・ピート」
20年以上前の8月のある日、ニューヨーク市のとある地下鉄駅の片隅に布にくるまれて置かれていた赤ちゃんを見つけたのは
パパ・ピートのパートナー「ダディー・ダニー」
このお話は
三人がどのようにして出会い
そこからどうやって家族になっていったか
どんな風にふたりが赤ちゃんを思い
どんな出来事が三人を結び付けていったか
その真実のストーリーが、明るくナチュラルなイラストとともに優しい語り口で描かれていきます。
・・・運命の出会いってあるんですね。
一目見た瞬間からダニーは赤ちゃんに夢中。
そんなダニーに目を止め、保護された赤ちゃんをふたりの元へと考えたのは、当時ニューヨークの子どもたちに素敵な家庭を見つけることを仕事にしていたクーパー判事(仮名)でした。
それはアメリカらしい判断に思えました。家族になるために大切なことって何だろう?
日本だったら、ゲイのカップルに判事が養子縁組を勧めることってありかしら、どうかなぁ。
絵本の裏表紙の見開きには、成長した赤ちゃんとパパ&ダディーの実際の写真。仲良く肩を並べたスリ-ショットも掲載されています。
パパやダディーより頭ひとつ分背が高くなった彼が、今何に夢中でどんな暮らしをしているか、現在のエピソードにも心が温かくなりました。
写真を見て、パパ・ピートと赤ちゃん(今は立派に成長した青年です)の笑顔がそっくりだなぁと思ったのは私だけでしょうか。

