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守れ! お年玉大決戦!

お年玉と書いたのし付きの封筒と、赤い実のかざり。吹き出しに「子供が社会と かかわる儀式」お年玉。いろいろ思い出があるでしょう。親に巻き上げられるとか親戚が渋い額しかよこさないとか、悲喜こもごもです。

わたしの思い出としては、学校に巻き上げられそうになったことでしょうか。ちなみにわたしのハンドルネームは冬至豆といいます。漢字にしました。

今語る、聞くも涙語るも涙。『お年玉募金から自分の小遣いを守りきった話』スタートです。

わたしが通ってた学校は、キリスト教系の女子校です。記念受験をしたら受かっちゃったといういい加減な経緯に依るものです。受験するときはちゃんと調べよう。

さてキリスト教学校なんで、寄付をしようって動きがあるわけです。お年玉に対しても。冬休み入る前に渡されるわけですよ、茶封筒を。

いくら察しの悪いわたしでも、茶封筒渡されて寄付がコインだけで済むとは思ってません。泣き泣き千円札を入れました。

これが帰りの会で大問題に。

冬至豆さんのお年玉募金が少なすぎます!千円しか入れてません!」

どこの悪徳宗教団体だよ。千円しかって、てめえら稼いだことあるのか中1のくせして。さらに学級委員の言い分がすごかったですね。

「みんな1万円は寄付してるんだからお前も出せ」と。

顔面から血の気が引きましたね。わたしお年玉3万円しかもらってないわけですよ。で1万円って。3分の1持って行くって年貢かよ。

「ちょっとまて1万円ってみんな出したの?」

聞いてみたら全員出してるって。どこの大富豪だよてめえら。ブチ切れたんで聞きましたね。

「まって、お年玉いくらもらった?」

「10万」

「15万」

「30万」

はいみなさんご一緒に。「こいつらみんな◯ね」。ありがとうございました。

「わたしは3万しか貰ってないんだ! それでどうして1万円も出せるんだよ!」

叫んでもみんな気まずそうに目を逸らすだけ。なんですかこの状況だとわたしが寄付もらってもいいくらいですよね。

「お年玉がいくらであろうと、みんな出してるんだからお前も1万だせ」

下手なカツアゲよりたちが悪いことを学級委員がいいます。

切羽詰まったわたしに神の啓示が。いやマジで神の啓示でした。

「いや!ちょっとまて!キリストは『金持ちの金貨より貧乏人の銀貨のほうが尊い』と言い給うた!

キリストはそういってんのに、お前らは自分の1万円をさしおいてわたしの千円札を差別するというのか?」

ざわつきました。こいつらキリスト教信者のくせに聖書読んでなかった。あったっけ、とか言う声も。あるよ。

『やもめの献金』っつう、キリスト教圏ではわりと知られたエピソードです。ただ、意味はちょっと違います。たしかに金持ちの献金より貧乏人のほうが偉いっつう話なんですけど、『貧乏人は生活費全額入れたから偉い』ってことなんですね。

つまりこの場合、わたしはお年玉全額捧げないと意味がないってことになります。

しかしわたしはそのへんしらばっくれました。きっと神は許してくれると思います。突っ込まれたらやべえなと思ってたんですけど、クラスの全員誰も知らなかったのでセーフです。つうか信者なら聖書くらい読めよ。

そして、わたしのお年玉は守られました。神よ感謝いたします。

この話の教訓は、「聖書は読んでおいたほうがいい」そして「私立に子供を入れるときには他の生徒の親と収入の差がない学校を選べ」です。




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