なんでも日本で肉食が禁止されたのは675年、天武天皇の時代だそうです。そして月日は流れ明治時代に肉食解禁。昨日話題にした牛鍋『太田なわのれん』が開店したのも明治元年(1868年)。
およそ1200年くらい日本国民はベジタリアンをやってたわけです。世界的に見ても珍しいんじゃないでしょうか。
ベジタリアンにもいろいろあって、過去の日本人がいちばん近いのは魚も食べるペスカタリアンですね。つーか江戸時代までの食生活はほぼペスカタリアンでしょう。
なんせ、大豆から出来た豆腐に大豆製の醤油をかけて大豆を発酵させた味噌を溶かした汁に大豆製品を調理した油揚げを入れて食べるという、大豆まみれのありさま。現代でもとくに珍しくもない食事です。
一応出汁はかつお節とか煮干しですが、それだって毎日あったかどうか微妙なところです。
もちろん、禁止されたといったって肉を食べてた人もいます。江戸時代だと将軍さんがツルの料理を食べてたとか。
がんもどきなんて漢字では『雁擬き』、鳥の雁に似てるからといわれます。つまり雁とか食べてたわけですね。
有名なところではうさぎを『1羽』『2羽』と数えるのは「うさぎは鳥なので食べていい」という言い訳をするためだとかいいます。薬食いといって肉を食べてたことも。
とはいえ毎日食べられるわけじゃありません。そもそも白いごはんすら、庶民の口に届くのは明治から昭和あたりにかけてでしょう。
大まかに言って日本民族はだいたい1200年くらい肉を断ってきたわけです。
そこで、いまさら「肉を食うな」といわれても、なかなか受け入れられないと思うんですよ。言ってる相手が2000年以上肉を食べてるとなればなおさら。
ずーっと肉を食べてたなら飽きることもあるでしょうが、こっちは1200年菜食やってるわけで。初めてゲームを与えられた子どもみたいなもんです。やめろっていうほうが難しい。
ゲームとおなじで、肉食ともうまく付き合っていくのが最善なんじゃないでしょうかね。