最近90年代がエモい、という話を聞いて死んだ魚の目になりました。当事者じゃないって素敵なことですね。
むかし若い人に「90年代にオタクとか羨ましいですよー!幽遊白書とかスラダンとかリアルタイムで読めたんですよね?」とか言われたときにもメンタルが死にかけました。
その当時、週刊少年ジャンプってのは、男兄弟がいないと大っぴらに買えなかったんですよ。
それが不思議なもんで、立ち読みしてる分にはバレなきゃOKです。見つかるとやばかった。親に見つかろうものなら、
「お前はいい歳をしてそのようなものを読むとは。よもや犯罪者予備軍では」とか心配されるわけです。
というわけで、暗黒の90年代、わたしはオタク活動といってなにをしていたかろくに記憶がありません。ゲームもしてないし。ひたすら岩波文庫の赤を読み漁ってた記憶があります。あとラノベくらいですかね。
暗黒の90年代といえば無線が流行った最後の時期でもあります。
若い人に説明しますと、当時は携帯電話なんかありませんでした。厳密にいうとあったんですけど、高いので使えるもんじゃないです。感覚的に1万人に1人くらいじゃないかな、普及率。
で、遠くの人と無線で話せるってんで、無線をやるやつが多かったわけです。仕組みとしては、ラジオがありますね。ラジオの親戚みたいなのを作って自分で電波を飛ばしてます。
理系の人なんかは3割くらいやってた記憶があるんじゃないでしょうか。
そこそこ工学とか電気の知識がいるのでマニアが多いジャンルです。
そして無線をやる人たちにトラックやタクシーのかたがたもいました。会社から指示とバスのに無線使ってるんですね。
というわけで、国道近くだと、電波が飛びまくります。
ちなみに無線マニアが自宅近くにいても、電波が飛びます。マニア度が増すとパラボラアンテナも立てます。自分でラジオ局開くひとも。
こいつらが近くにいようもんなら、自宅でラジオを聞くのは無理ゲーというもの。90年代はラジオ文化も盛んでしたが、わたしには遠い話でした。聞こえるのは砂嵐ばっか。
挙句の果てには電波強すぎて、電源いれてたスピーカーから勝手に声が流れてくる始末です。夜中にめちゃくちゃビビりました。
ちなみに90年代初期だとビデオレンタル店もないか、あっても品揃えがしょぼいので、みたいアニメを借りてみるとかも難しい。
音楽。これも鬼門です。アニソンに人権はありません。クラス全員が夜のヒットスタジオか、ザ・トップテンを見てます。これを見て流行りの曲を聞いてないと置いてけぼりにされるという、多様性なにそれ美味しいのって感じです。
歌謡曲が好きじゃないというやつは洋楽です。ロックです。あとバンド組んでるやつも多かった。
わたしは人前で演奏したいなんて全く思わなかったので、どうでもよかったです。
というわけで、ことごとく好きなことが出来なかった90年代。
あの時代に戻りたいとはつゆほども思いません。