チーズケーキってのは、生っぽいのからふわふわしたのまでたくさんあります。基本、半固形状のチーズにいろいろ加えて混ぜて焼くか冷やすかするとチーズケーキになるでしょう。
半固形状と断ったのは、世間にはすりおろすか溶かすかしかしないと使えない、超ハードチーズがあるからです。パルミジャーノとかペコリーノロマーノとかですね。
ハードなチーズはともかく、そうでないブルーチーズとかカマンベールとかはチーズケーキになりえます。たぶん風味が強すぎるので、世間的にはマイルドにしたクリームチーズを使ってるんでしょう。
リコッタとかマスカルポーネとか、味が優しくて柔らかめのチーズなら、全部使えますね。高く付きますが。
チーズだけでも種類があるのに、チーズケーキは焼き方や作り方でも変わります。365日違うチーズケーキを食べるってのもできるんじゃないでしょうか。
ちなみにその日、わたしはバスクチーズケーキの気分でした。
バスクチーズケーキはよくばりなケーキで、中は生っぽくとろとろで、外側に行くにつれ焼けていきます。
始めてみたとき、「それはつまり生焼けではないのか」と疑ったことは秘密です。
冷やしてあるので、全体的に生な感じでした。ただ、焼いて冷やしたチーズケーキと、ただ混ぜて冷やしたチーズケーキでは味がなんとなく変わります。
何故か焼いたほうがみっちりしてます。密度が濃い。
それに引き換え、混ぜて冷やしただけのチーズケーキは軽やかです。焼くチーズケーキは卵とかいれるので、やっぱり味が違うんでしょうね。
真ん中あたりのみっちりしつつもとろけた部分をスプーンですくいとります。まるで気分はローマ貴族。チーズにはちみつかけて食べてる人たちみたいです。
バスクチーズケーキは、はちみつより抑えた甘さで、チーズの旨味が来ます。じんわり滲み出てくる感じは、まるで冬のお姫様が着るビロードスカートの白い裾のよう。
外には焼けた皮がくっついています。この皮のクニャクニャしたところがまたいい。ご飯のおこげとか、ホットミルクの膜とか、そこでしか食べられない食感です。
もちろん、上も食感が違っています。焼かれているので、カリカリが少しだけ味わえます。下と合わせると絶品。
バスクチーズケーキを淹れたてのコーヒーで流し込むと元気が出てきます。