数年に1回くらい『コロッケは作るのが大変かどうか』って話題がバズる気がします。インターネット老人を自覚します。
さて、昭和の時代に比べれば、コロッケはだいぶ楽になったほうだと思います。
なにせ昔はピーラーもアイラップもありませんでした。
じゃがいもの皮を包丁でむき、芽を欠いて、適当な大きさに切りそろえます。でもって湧いたお湯に入れて茹でること15分。
お湯を捨てて、鍋に芋だけを残し、蓋をして数度火の上で振ります。粉吹き芋になったら、ボウルに移してすりこぎ棒で潰します。
ポテトマッシャーとか昔は売ってなかったんですよ。
現在ではどうか。
ピーラーでちゃっちゃと皮剥いて、包丁で芽を欠いて切ってアイラップに突っ込みます。レンジでチン。火が通ったら、袋の上からコップの底で潰します。
もうじゃがいもだけで、手間のかかりようが違います。
お湯沸かすだけでけっこう時間かかりますからね。しかもじゃがいもの茹で汁を味噌汁に使おうとか思うと、さらに鍋が必要になります。
あとは現代でも昔でも、芋に火を通してる間にひき肉と玉ねぎ炒めといて、潰した芋に混ぜて、衣つけて揚げればおしまい。
玉ねぎのみじん切りだって、今はぶんぶんチョッパーでもフードプロセッサーでも使えば楽ちん。
とはいえ、疲れたときに作りたいもんでもありません。
個人的にコロッケよりキツかったのは、肉まんです。
そう、コンビニで売ってるあの肉まん。
生地から作ると、死んだ魚の目になるくらい手間かかります。
芋をレンチンして潰すとか、10分あればできますが、肉まんの皮は1時間以上かかります。しかも疲れる。
いちいち小麦粉とイーストと水を測り、混ぜて、こねます。こねるのも結構しんどい。
こね終わったら発酵30分くらい。その間にひき肉とか炒めて具を作る。この辺はコロッケと同じ。
終わったら4等分に分けて、丸くして、綿棒で円に伸ばします。この皮に具を包むあたりで、
「どうして自分はこんな大事業を始めてしまったんだ」
とか、
「コンコルド作ってる途中の関係者ってこんな気持だったんだろうな」とか考え始めます。引き返せません。
そしてやっと具を包むじゃないですか。
また発酵。二次発酵ってやつです。
もういい、もう休みたいとか思いますが、どうにもなりません。
肉まんなんてコンビニ行けば買えるのに。
そしてやっと蒸します。そう、蒸すわけです。
オーブンに蒸し機能ついてたからいいようなものの、そうでなかったら深い鍋に浅く水張って、なんか皿沈めて、その上にまた皿乗せた簡易式蒸し器を作ることになります。
ついててよかった蒸し機能。
蒸すのに20分くらいかかりました。
めちゃくちゃおいしかったですよ、そりゃ。
でも、また作れと言われたら考えます。せめて発酵時間は分けたい。
コロッケはカンタンだという話を聞くたびに、肉まんだって大変だと思うわけです。
しかもコロッケより手軽に買える。
手軽かどうかは、本人のコンディションにも関わってくるんで、あんまり他人がどうこう言うことじゃないような気がします。