
唐揚げ。やつとは一度語り合わなくてはと思っていました。
うちは子供時代、唐揚げが出ない家でした。母親が唐揚げ嫌いだったからです。
この人は変わった味覚でして、白いごはんより混ぜご飯が好き、鶏の皮は大嫌い、牛の内臓とかもってのほかと主張していました。
今思い返すに、「なぜこの親に偏食を注意されなきゃならなかったんだ」と理不尽さを噛み締めています。
話を戻すと、唐揚げを食べないので、べつにどうでもいいカテゴリに入っていました。
大学行ってびっくり。どうしてみんなそんなに唐揚げにこだわるんだ。
みんなの唐揚げ熱におどろいた次第です。
わたしの中では、唐揚げはあったら食べるけどなかったらべつにいい、という立ち位置です。
フライドポテトと天秤にかけたらポテトが勝ちます。
どうしてか考えてみたんですが、食べつけないというほかに、唐揚げの肉感にこだわりがあるということに気づきました。
わたしの中では、唐揚げは鶏の胸肉一択。しかも皮なし。
もも肉って、いろいろ分かれてるじゃないですか。足の前の肉と後ろ、それから関節の上下。だいたい4つ。
分かれてる肉の間には当然筋とか脂とかあります。これをみんなちゃんと取ってくれない。歩留まりの関係上しょうがないのはわかります。
しかしこの筋とか脂とかが、食感の邪魔です。
肉だけを楽しみたいのに、余計なカリカリやコリコリが邪魔してきます。
ケチな店だと、筋と皮ばっかで肉ないじゃん、ってことに。
その点、鶏の胸肉、しかも皮なしだと純粋に肉だけを楽しめます。
わたしは唐揚げを作る時、朝からたれに肉を漬け込んでおきます。しっかりと味をつけるためと、柔らかくするためです。肉の大きさは1センチ幅の棒状。
そして夜。揚げ油を用意したら、たれを切った肉を小麦粉につけて揚げます。
本当はバッター液がいいんですが、揚げ加減がわかりにくいんで小麦粉だけにしてます。
いい感じにきつね色になったらひっくり返し、またしばらく待って引き上げます。
朝から漬け込んであるんで、味がしっかりしてて実に美味い。唐揚げの肉感だけを楽しめます。
生野菜を添えて、レタスとかに包んで食べてもよし。カラシをつけてもいいです。
自分の好きを追求するには時間がかかりますが、食べ物くらいならいいんじゃないでしょうか。