ハックルベリーという名前は知ってても何のことだか知らない人が多いと思います。つーかみんな『ハックルベリー・フィン』を連想するんじゃないでしょうか。
あいつなんでハックルベリーなんて呼ばれてるんでしょうね。どちゃくそマズいのに。
むかし、親戚が「ハックルベリー上げるよ」と送ってきたことがあります。ご丁寧にジャムの作り方までつけてありました。
箱を開けるとなんて美しいブルーベリー。しらなきゃブルーベリーだと思います。見かけがそっくり。思わずひと粒洗って口に放り込みました。
わが人生のマズいランキングが更新された瞬間でした。
まずい。とにかくエグい。飲み込もうとしても身体が拒否します。しょうがないんで吐き出しましたが、まだエグみが残ってるのでうがいを数回繰り返してやっと収まったって感じです。
わたしはあんまりマズいとか感じないほうです。これまで人生でもっとも不味かったのは、大学の付属施設の食堂で出された焼いた鶏ももでした。輪ゴムを塊にして焼き肉のたれを掛けると再現できる味です。
その次は母親の作った麻婆カレーです。とろみのついた麻婆の次に、合わさらなかったカレー粉の粉っぽさがやってきて、口の中で戦争やってます。ひき肉のダマととろみが飲み込むのを拒否してました。
その2つを取っ払って、ハックルベリーはわたしのマズいものランキングトップに躍り出ました。これ以上マズいものに人生で出会いたくありません。
送り主が丁寧にジャムの作り方をつけてきた理由がよくわかりました。ついでに、生で食べられないとも書いといてほしかった。
調べたら、見た目はブルーベリーそっくりなのに、ナスの親戚だそうです。マズいはずだ。ナスなんか生で食べるもんじゃないですよ。
しかたないんで、そのまま煮てジャムにしてみました。
なにをしてもダメなものはダメという言葉が頭に浮かびます。ものによっては重曹で煮てからジャムにしろと言われるくらいです。知らなかったんですが、知っててもやる気になれたかどうか。
送り主には礼をいったあと、食べた後にジンマシンが出たんでどうもアレルギーぽい、残念だけれど食べられないみたいだと言い訳をしました。送り主はなんとなく、そう思っていたという感じでした。
とりあえずこのハックルベリーを食べた感じでは、ハックルベリー・フィンはよほどやっかいもの扱いされてそんな名前で呼ばれてるんじゃないか心配になりました。
世の中にはいろんな食べ物があるもんです。