花田勇三氏の『炎と煙』書籍化作業は、昨年11月からの文字起こしと裁定制度との戦い~今年5月の文学フリマ東京と通販での販売でもって、いったん自分の中で終わったようなものなんですが(まだまだ在庫ある)。
いつもの如くヤフオクでゲイ雑誌を見ていたら
さぶ別冊『あいつ』創刊号(1980.薫風5)に、花田氏&三島剛氏のタッグで
「君を忘れ得ず」という小説が掲載されていることがわかりました。
こちらは国立国会図書館に所蔵があったので、複写を申請。
複写物が届いて確認したら、なんと、「炎と煙」をリライトしたものだったんです。すごい。
で、相違はいろいろあるかと思いますが、読んでいて感じ入ったのが、ラスト付近。
薔薇族掲載の「炎と煙」では 下記のような表現が
「花田よ。お前と焚いた機関車の石炭の煙の匂いと、炎のいろは、けっして忘れはしないぜ」大田さんが、ハッキリした口調で言った
明日は、さわやかに挙手の礼を交してにこやかに別れよう――。相逢う夢の如く 又雲の如し
飛び去り飛び来りて 悲しみ且つ欣ぶ
……………………………
尽情 夜思 君を忘れ得ず
「君を忘れ得ず」では
「花田よ。お前と焚いた機関車の石炭の煙りの匂いと火床の炎の色は、けっして忘れはしないぞ」
大田さんは一言、一言に力をこめて言った。
「はい。俺も、炎の色と、煙りの匂いは一生忘れません」
ハッキリと答えたのである。
明日は、さわやかに、挙手の礼を交して、にこやかに別れよう相違う夢の如く 又、雲の如し
飛び去り飛び来りて 悲しみ且つ欣ぶ
……………………………
尽情 夜思 君を忘れ得づ
となってます。違いはというと、大田の言葉に、花田が返答しているんですね。
「はい。俺も、炎の色と、煙りの匂いは一生忘れません」
ハッキリと答えたのである。
ドエモイやないか。
「炎と煙」はいい漢たちがばんばんでてくるので、私的に乙女ゲームでは…? と思っているんですが、それならば大田さんは王道ヒロインで、いろいろなかせに来るので大好きです。
もっと流行るといいなぁ。