■ バランスと技術が行ったり来たり
今回は「バランスのこと」。
もう何度も書いてきたことですが――。
「どうやったらうまく跳べるの?」
学校で子どもに聞かれて、自然に出た答えはこれです。
「バランスを崩さないことかなあ」
体が傾きがちな自分自身の経験から感じ続けてきたことですが、この時期、いろんな子どもといっしょに跳んでると、わりとたくさんの子に通じるポイントだと思うのです。
上手な子は当然スムーズに見えます。
手ぎわよく回せていたり、高く跳べたりするので、それだけムリな姿勢になりづらいのが大きいでしょう。バランスがとれているわけです。
一方、ちょっと跳べるくらいの子 ―― 特に2重とびが2~5回くらいのレベルの子は、必ずどこかにムリが生まれています。回すのが強すぎて体が振られているとか、ひざを曲げすぎて着地が間にあっていないとか。
タイミング自体はつかめていることが多いように見えます。跳んでからひゅんひゅんっと2回旋を入れる感覚。逆上がりでも球技のスマッシュでも同じように、いったん動きをぐっと固めて、メインの動作に移るタイミングです。
【「の」なしの投手はいかん】
能無しではなく、投げる間合いの話。良い投手は「1、2、3」で投げずに「1、2の3」と、ためをつくって投げる。あの大谷翔平(ドジャース)も、高校生の時は160キロの球を投げても打たれていた。「の」がなかったからだ。
この話を書いたらちょうど載っていた話。ビンゴでした。
ぐっと固める瞬間ができているならバランスもとれていそうなものですが、そこからの動きが大きいのでバランスが崩れてしまう。まだ動きが大げさ、とも言えるでしょう。
上手な子と、ようやく跳べはじめた子の差はそこが大きいのかな …… と。実際、結果や目標になりやすい「連続して跳べた回数」に数値として差が現れていますよね。
じゃあ、バランスを優先すればいいのか?
そこはちょっと違う気もします。たしかにバランスは大切ですが、バランスと技術、どちらが先というわけでもないと思うのです。
バランスがよければ回しやすく跳びやすいし、
回すのも跳ぶのも上手ならバランスもとりやすい。
慣れていく中で、バランスと技術の向上が行ったり来たりするのが自然ではないでしょうか。

2重とびなら、最初はぐっと力を入れて、フォームもそれで固くして跳べますが、だんだんとそこまでしなくても回せることに気づきます。高く跳んで余裕で回す跳びかたかもしれませんし、小さなジャンプでも速く回して余裕で縄を通せる跳びかたもかもしれません。
いずれにせよ、余裕で跳べる頃合いを知ると、あとはバランスも安定させたほうがさらに余裕ができると気づいて、バランスにもつながるんじゃないかなと。
そんな行ったり来たりがあると思うのです。