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816 Uをつれて

■ 縄を作り、縄とともに

今回は「回しかたのこと」。

回しかた跳びかたときて、また回しかたです。

回す方向、跳ぶタイミング、回す目印……。なるべく課題を分けて、ごっちゃにならず順番にこなせるようにと、ここ2回で書きました。

それでも、やはり基本は回しかたです。なわ「とび」と言われつつ、実際は縄を回せなければ跳びこすことはできません。じゃあ、たとえば、いい回しかたができてるときって、縄はどんな形をしているのか――? そんな話です。


Uの字かな、と思います。

なんのひねりもないんですが、クセで体をひねってしまって、縄にもブレができてしまう身としては、この「U」1文字がうらやましい理想に見えるんですよね。

前回のような「足の下」を目印に回すイメージだと、回す先が特定のポイントにしぼられているので、「V」のように縄の先がしぼられている形のほうが近いかもしれません。実際、一時期「縄の先を回す」話を続けていたこともありました。

たしかに、サイドスイングのように縄が細くなるときは、先端まで意識するのを忘れないのは大切です。ただ、あまり縄の先だけを意識すると、縄が細くなって干渉(接触)しやすくなるし、体の動かしかたも1点に集中してどこか小さく固くなってしまいます。

その点、Uの字だと、縄全体がかたまりとして回る感覚があります。ポイントをしぼって回すというより、体をポイントとして周囲を回せている感覚。

扱う範囲が大きくて大変そうな印象もありますが、案外、そうでもありません。縄のすみずみまで意識が行き届いていて、ブレも少なくて、コントロールできている感覚が強いように思えます。


手やグリップを動かすことにもつながっています。

縄に力が届くのは、手やグリップから始まるからです(さかのぼれば腕や肩ですが)。そのまま縄の先1点まで力を届けようとするとVの字を作るパターン。それをもうすこし、縄の先に力が向かうまでの途中の縄にも張りを持たせるとUの字の力ぐあいになります。両岸も作る、とでも言えばいいでしょうか。

Uの字だと下に回すことばかり浮かびますが、上も同じです。記号だと「∩」(共通集合や積集合(AかつB))で、上手な人は上も下もきれいに形を保って回せているんですよね。

このとき、やっぱり変に体に傾きができると、Uの字を保つのが難しくなります。軌道がズレると、縄の形も崩れるということです。僕はこればかりで本当に苦しい。体をきゅっとしぼって回せたときは気持ちいいんですが……。


最後にちょっと、気持ちの話を。

Uの字が崩れないと、なわとびは幸せな運動になります。思ったとおりに縄が動くし、縄が自分の気持ちにこたえてくれているとも言える。『キャプテン翼』のように、「縄は友だち」な姿で跳べることでしょう。

タイトルは、そんな「君といっしょに」のようなイメージでつけました。

UはUの字。そして You。縄を君と呼べるような跳びかたができればなあ、といつも思いながら跳んでいます。

イラスト:2つの波線が交差しあうような枠の中で、Uの字を作って跳ぶ女の子と、交差回しで頭上にUの字を作る男の子。右半分に、リリースをしながらグリップを見つめるポニーテールの女の子。枠線の左上に白抜きの太字で「with U」、右下にペン字で「with you.」

縄を作り、縄とともに



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