いわゆるスカーフについてのメモ
90センチが定番だが、斜めではなく直線でも胴体をくるりと包むことを考えたら120か140が自分には良さそう。90×√2すると127センチ、お尻は大体100センチなのでやはりこのくらいあると安心だ。
自分で手入れできる値段のものが欲しい。シルクの扱いは汗っかきにはハードルが高い。美術館の企画展で売ってたら大体買うんだけどそもそも展開されてることが少ない。
今年の春のタイ旅行で、ジムトンプソンの140センチ正方形のシルクスカーフを購入した。ジムトンプソンは アメリカ人だが衰退しつつあった手織りのタイシルクを諸国へ輸出し事業として成り立たせたた立役者で、最後は散歩してくるね〜とジャングルで失踪したそうだ。ゆるい死に方が羨ましい。おおかたジャングルの中で心臓発作かなんかになったんだろうが、体が見つからなかったということはすぐ他の生き物が胃袋に回収してくれたんだろう。いい死に方だ。わたしも、わかりやすく何かの役に立ったことになりたい。社会の食物連鎖で食べられたくはないが、死後の体は食物連鎖に組み込まれてくれていい。
タイ旅行ではほぼお買い物らしいお買い物をせず、現地の味を求めてローカルスーパーで食料品ばかり買った。唯一買った高いものが前述のスカーフだ。
伊勢丹でハイブランドからトゥモローランドのセレクトまで色々見漁った。もちろん図柄が気に入ったらそれを買うのがいちばんいい。が、新品で、モダンで、高価すぎず、シルクの質がいいものが欲しければジムトンプソン一択だと思った。
柄は普通の花柄も用意されている。いかにもスカーフといった花柄で紺色茶色の定番のものもあるし、モダンな植物柄もあった。


タイならではの図表が多くて見るだけでも楽しい。象、虎、タイ仏教の仏神や龍をポップな色でシルクで表現するなんてとっても粋でよい。バンコクの旧市街を柄にしようだなんてどうやって考えて、いざ図案にしてどうしてこんな可愛くなるんだろう。ケイタマルヤマが好きな人には刺さると思う。私にもがっつり刺さっている。


遊び心と質の良さのバランスが良い。
90センチなら2万円前後、ツイリーは1万円を切って8,000円前後。素晴らしい。日本では現物を取り扱うお店が少ないので見て決められないのが難点だが、おすすめしたい。タイ旅行行ったら買ってください。
ツイリーなんてカバンの持ち手にぐるぐる巻くのなら消耗品だし手汗も汚れも日焼け止めも付着するし、この値段が上限だよ。すべてのブランドに敬意はあるがツイリーというものはレディーディオールに巻くためだけに存在するのではない。首や手首に巻くのが先である。これはレディーディオールをアイコンとして消費する行為へのアンチです。
ジムトンプソンの前に買ったスカーフは、3年か4年前の上野の企画展での古文書か古聖書をプリントした黄色いシルクスカーフだ。そちらはケリーの持ち手にぐるぐる巻かれる係を任せてツイリーがわりに使っている。ケリーが弩級に高価になってしまったので、お下がりでかなり使い込んだ状態ではあるが、そのまま待ったりブランドのスカーフを合わせてそのブランドの品格を目立たせることに抵抗があり、あえてブランド品ではないスカーフを巻いてバランスを取っている。ぐるぐる巻いて余った端っこからは、中世ヨーロッパの古文書に描かれた謎の竜が顔を覗かせてチョケている。きっちりするのはいつでもできるから、やりたくない。
mameから2024ssで古伊万里からインスパイアされた柄が展開され、スカーフも出ていた。mameで、マフラーではなくスカーフを出すのは初めてじゃなかろうか。近年は逆に見逃しているけど2014から2020までは熱心にmameを追いかけていたので全ての展開をチェックしていたが、そのころにはなかったはずである。あったとしたら、わたしなら買っている。
スカーフが再発見されてまた若い人たちにも流行る兆しなのかもしれない。韓国の細くて短いマフラーを見慣れて、若者の首元のワンアクセントに目が慣れてきているのかも。
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このように一枚の布から工夫するのを見るのが好きだ。小さい頃にブランケットを体に巻きつけて、上から紐やリボンで固定してドレスだよ〜とか、首元に結んでアンパンマンのマント!と遊んでいたのを思い出す。まさしくギリシャ人の着ていたtogaのような。あの頃から好きなものが変わっていない。物をたくさん持つことも大好きだけど、多機能で可変であることにより興奮する。可能性を残してくれることが嬉しい。和室に住むべきなのかもしれない。