本書で著者が提案する「業務を変えないデジタル化」。これは生成AIを使えば可能だと感じた。
生成AIは「物知りでタフで賢い新入社員」のような存在。活躍させるためには人間と同様にオンボーディングが必要になる。生成AIのオンボーディングには、ワークフローとナレッジベースが欠かせない。
まず、生成AIに仕事を教えるためのワークフロー。本書では、既存の業務プロセスを分析し、複雑な業務は分解することの重要性が語られている。そのうえで、n8nやDiffyといったワークフローツールを使い、業務を再設計していく。
次に、生成AIに仕事の知識を伝えるナレッジベース。過去の成果物や社内のドキュメントをAIに参照させるためには、全文検索やベクトル検索ができるように整備する必要がある。
また、AIエージェントについても触れられている。GitHub Copilot Coding Agentのような完全自律型は安定しないため、最近はワークフロー型AIエージェントが注目を集めているという。ワークフロー型AIエージェントも、n8nやDiffyで構築できるかも。自分は開発者なので、Microsoft Agent Frameworkを使って自作することもできる。ナレッジベースへのアクセスにはMCPを使うことになりそうだ。
入力と出力が決まっている業務はAIを導入しやすく、人の代わりにAIにやらせやすい。本書は、AI活用推進の責任者になった自分にとって、まさに教科書のような一冊だった。何回も読み直し、実行に移していきたい。