一年経てば回ってくる「年度末」。
この時期でいろんなものが節目を迎えます。
ガラケーを使い続けていた私も「スマホ」に代わ(らざるを得なくな)りました。
英語だと、( )内の意味合いで “had to” を使うべきところですね。
フィギュアスケートの2026年世界選手権@プラハも終了。
今季、男子シングルで私が推していた四天王のうち、ミラノ五輪で金メダルに輝いたシャイドロフ選手は早期に欠場を表明していました。
友野一樹選手は日本男子の代表3枠からは漏れ、第一補欠となっていました。日本選手はミラノ五輪と同じ3名が出場しましたから、友野選手の出場は叶いませんでした。
今大会参加は、
- 佐藤駿選手(日)
と
- ケヴィン・エイモズ選手(仏)。
このお二人の結果は、
佐藤選手
- ショート4位、フリー3位で総合3位
エイモズ選手
- ショート11位、フリー5位で総合7位
でした。佐藤選手は五輪に続いて銅メダル獲得。拍手!
ペア種目の日本選手は、五輪のショートプログラムのミスでフリーに進めず、この世界選手権に捲土重来を期す、「ゆなすみ」こと、長岡柚奈・森口澄士のペア。
ショート5位、フリー3位で総合4位という快挙!
ヴィカ様の引退以降はあまり集中して見ることの出来ていなかったアイスダンス。
日本選手では「うたまさ」こと、吉田唄菜・森田真沙也のカップルが出場。五輪は団体戦の出場しかできませんでしたが、この世界選手権では、リズムダンスで70点の壁を越え、フリーダンスに進むことができました。最終順位は19位。もう、伸び代しかない!
女子シングルは、次のような最終順位。
日本からは、五輪と同じメンバー。五輪では4位で悔しい思いをしたであろう千葉百音選手が昨年から一つ順位を上げ2位、銀メダルでフィニッシュ。
ショートのプログラム、ドナ・サマーの『ラストダンス』の衣装をピンクに戻して、自己ベスト更新。
フリーの『ロミオとジュリエット』では、ついに150点を越えての自己ベスト。
私は、このフリーの素晴らしい出来を見届けたときは、
- これ、百音ちゃん、ワンちゃん(優勝の可能性)あるかも…。
と思っていたのですが、坂本花織選手が、私の想像の遥か上のレベルで演じ切ってくれました。
坂本選手は、ショートの “Time to say goodbye” に続いて、フリーの『愛の讃歌』でもノーミス。
しかもただクリーンなだけでなく、Program Component Scoresでジャッジ9人中4人が、6項目で10.0の満点をつけるという「完成度」でした。
坂本選手と千葉選手のフリーのプロトコル(ジャッジスコア)を貼っておきます。
坂本選手は、彼女の競技生活のフィナーレで、自己ベストを更新し、金メダルを獲得するという偉業を成し遂げました。
これ以上はないのではないかという「有終の美」です。
感謝感涙。
翌日のGalaの最後には意外なシーンが待っていました。
引退を記念&祝福するべく選手全員に囲まれて、リンクの中央で坂本選手が挨拶(お辞儀)。そこからヴィクトリーランのように、お客さんに手を振りながら周回。
こんなにも、世界中で、ファンだけでなく、全方位、選手や関係者の誰からも愛された選手は稀だと思います。既に、「生ける伝説」ですね。
私はといえば、現在の出講先と、年度を跨いで契約更新で、新年度も引き続き公教育に関わり続けることとなりました。
長いキャリアの途中、公教育を離れた不本意な時期もありましたが、次の年度で通算40年を全うすることになります。
このブログも2024年からは「英語(表現)そのもの」に重点を置いて書いていますが、2026年の記事も、前回までの合計が40本、といいペースで進んでいます。
今日の最後は、そんな「合計」に関わる英語表現で。
過去ログでは既に “combined” を用いた表現を取り上げています。
Germany’s economy equals all of these countries combined.
tmrowing.hatenablog.com
ドイツの経済は、これらの国すべてを合わせた規模に匹敵します。
この記事は、2024年の11月のものですが、ツイッターではそれよりも前の2020年9月に、
officially「正式・公式に」。この場合は「会社として」ということ。phase out…「段階的に…を脱する: 廃止する」。進行形で「徐々に」感。A (=却下) in favor of B (=選択) は実質「比較・優劣」の現われ。 「減」側への比較級 less thanの比較の対象は C and D combined「CとDの合わさったもの」。
officially「正式・公式に」。この場合は「会社として」ということ。phase out…「段階的に…を脱する: 廃止する」。進行形で「徐々に」感。A (=却下) in favor of B (=選択) は実質「比較・優劣」の現われ。 「減」側への比較級 less thanの比較の対象は C and D combined「CとDの合わさったもの」。 https://t.co/1UMIAM03ei
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2020年9月14日
と引用RTでの解説をしていました。
元ツイのこちらで英語表現そのものを確認して下さい。
Starbucks is officially phasing out plastic straws in favor of sippy cup lids—with limited exceptions—by the end of the month. The new lids use 9% less plastic than the previous lids and straws combined
Starbucks is officially phasing out plastic straws in favor of sippy cup lids—with limited exceptions—by the end of the month. The new lids use 9% less plastic than the previous lids and straws combined pic.twitter.com/m8MQmtwnLD
— NowThis Impact (@nowthisimpact) 2020年9月14日
スターバックスは今月末までに、例外的な場合を除き、プラスチック製ストローを段階的に廃止し、いわゆる「シッピーカップ型」のフタへ正式に切り替えます。新しいフタは、従来のフタとストローを合わせた場合と比べて、プラスチック使用量が9%少なくなります。
こちらは2023年4月。
同じく記事本文。目盛りのように変動するものの1点を表すatと後置で合算を表すcombined確認。edge past …は「少しずつ動いて…を超える」。
At 1.428 billion people, India has already edged past mainland China, the data show, and it will soon surpass the mainland and Hong Kong combined.同じく記事本文。目盛りのように変動するものの1点を表すatと後置で合算を表すcombined確認。edge past …は「少しずつ動いて…を超える」。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2023年4月21日
At 1.428 billion people, India has already edged past mainland China, the data show, and it will soon surpass the mainland and Hong Kong combined.
当該英文のKagi訳はこんな感じ。
データによると、人口14億2,800万人のインドはすでに中国本土をわずかに上回っており、まもなく本土と香港を合計した数も追い越します。
関連表現として “put together” があります。
「合算・合体」では、put togetherも確認。putは所謂「過去分詞」で受け身。比較の文脈で使われる例はよく見聞きするでしょう。
次の例では、比較級 + thanはないが
big enough to dwarf A and B put together
で別格の大きさを示すもの。
dwarf …「…の大きさを霞ませる;相対的に小さく見せる」。「合算・合体」では、put togetherも確認。putは所謂「過去分詞」で受け身。比較の文脈で使われる例はよく見聞きするでしょう。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年8月16日
次の例では、比較級 + thanはないが
big enough to dwarf A and B put together
で別格の大きさを示すもの。
dwarf …「…の大きさを霞ませる;相対的に小さく見せる」。 https://t.co/1MtKIqhb5A
元ツイ確認。
Around too briefly to have a name, this iceberg was more than two miles wide and one hundred feet tall at its birth, big enough to dwarf the Colosseum in Rome and all the pyramids put together, at least before it started melting.
Around too briefly to have a name, this iceberg was more than two miles wide and one hundred feet tall at its birth, big enough to dwarf the Colosseum in Rome and all the pyramids put together, at least before it started melting. https://t.co/Dtmicp1dBk
— Smithsonian Magazine (@SmithsonianMag) 2024年8月14日
名前が付く間もないほど短い間しか存在しなかったこの氷山は、生まれたときには幅が3キロ以上、高さが約30メートルもあり、ローマのコロッセオやピラミッドをすべて合わせたものさえも小さく見えるほどの大きさだった――少なくとも、溶け始める前は。
上述の combinedやput togetherとは違って、前置詞のbetweenが数値と共起し「合計・合算・全体」を表す用法があります。
見出しは現在完了の生息域を確認。イマココからの余波の展開を意識して記事本文へ。
Polling suggests the National party could form a governing coalition with the ACT Party, gaining 61 seats between them.
<保有/獲得の動詞+ 数詞 + seats between 複数の政党や会派>
は政党政治を語る定型。見出しは現在完了の生息域を確認。イマココからの余波の展開を意識して記事本文へ。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2022年9月28日
Polling suggests the National party could form a governing coalition with the ACT Party, gaining 61 seats between them.
<保有/獲得の動詞+ 数詞 + seats between 複数の政党や会派>
は政党政治を語る定型。 https://t.co/FL8XSgl4ma
当該英文のKagi訳。
世論調査によると、ナショナル党はACT党と連立政権を組める可能性があり、両党合わせて61議席を獲得すると見られています。
このツイートに続けてこう呟いていました。
このbetweenは通例「共同(有) ・合計のbetween」の語義で注記として「三者以上でも用いる」とあるのが一般的。「連立政権」が結構一般的な時代に、この「議会政治の政党・会派の議席」の例が辞書にないのが不思議。三省堂さん、次回改訂で検討お願い。大修館さん、デジタルプラスで追加できませんか?
このbetweenは通例「共同(有) ・合計のbetween」の語義で注記として「三者以上でも用いる」とあるのが一般的。「連立政権」が結構一般的な時代に、この「議会政治の政党・会派の議席」の例が辞書にないのが不思議。三省堂さん、次回改訂で検討お願い。大修館さん、デジタルプラスで追加できませんか? https://t.co/a2gZXDX39D
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2022年9月28日
しかしながら、その後、「議席数合算」の用例が辞書に収録された、という話しは私に届いていません。
見聞きする機会は比較的少なく、生息域はある程度限られていますが、次のような「範囲;レンジ;幅」を表すbetweenの用法とは全く違うので知っておくに越したことはありません。
可算名詞のrepairsを確認。
前置詞betweenが数量のペアと使われて「範囲;幅;レンジ」を表す用法。
ここでのwithinには「期間」を表す名詞weeksが使われていることを確認。可算名詞のrepairsを確認。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2026年3月29日
前置詞betweenが数量のペアと使われて「範囲;幅;レンジ」を表す用法。
ここでのwithinには「期間」を表す名詞weeksが使われていることを確認。 https://t.co/zn3mDrP4we
この元ツイはこちら。
The war in #Iran has inflicted significant damage on #US military assets, with losses and repairs estimated between $1.4 billion and $2.9 billion within the first #three weeks, according to a report.
The war in #Iran has inflicted significant damage on #US military assets, with losses and repairs estimated between $1.4 billion and $2.9 billion within the first #three weeks, according to a report.
— The Times Of India (@timesofindia) 2026年3月29日
More details 🔗 https://t.co/21Ab8jrpgV pic.twitter.com/E3RkNb4kPb
betweenに先行する名詞がseatsであっても、「座席の間隔」を表す用法とは明確に区別しておく必要があるのは勿論です。
こちらは座席間隔でのbetween。
Flying during a pandemic: Temperature checks, crowded aisles, masked travelers (except when drinking) - cleveland.com
The young man sitting across the aisle from me on my return flight to Cleveland brought additional food (中略) and had his mask off for a full 20 minutes (yes, I timed him). Fortunately, there were several seats between us.こちらは座席間隔でのbetween。https://t.co/QzTgJIZ8FA
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2026年3月30日
The young man sitting across the aisle from me on my return flight to Cleveland brought additional food (中略) and had his mask off for a full 20 minutes (yes, I timed him). Fortunately, there were several seats between us.
クリーブランド行きの帰りの便で、通路を挟んで向かいに座っていた若い男性は、追加の食べ物を持ち込んで(中略)マスクを20分まるまる外していました(そう、時間を計りました)。幸い、私たちの間にはいくつか席の間隔がありました。
私がターゲットとしている「合計」の用法はこちらです。
合計のbetween関連事項。
Labour had 23 city councillors before the two resignations, with the other groups holding a total of 16 seats between them. It means that whatever happens in the city council by-election, Labour will still hold an overall majority.合計のbetween関連事項。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2025年4月29日
Labour had 23 city councillors before the two resignations, with the other groups holding a total of 16 seats between them. It means that whatever happens in the city council by-election, Labour will still hold an overall majority.https://t.co/DMBuVz5Pzd
労働党は、2人の辞任前は市議を23人擁し、他の会派は合わせて16議席を持っていました。つまり、市議会の補欠選挙で何が起きようとも、労働党は依然として全体の過半数を維持するということです。
類例追加。
こちらは獲得議席数の合計。
The pre-poll alliance between Congress, Jharkhand Mukti Morcha (JMM) and Rashtriya Janata Dal (RJD) has won majority with a total of 47 seats between them.こちらは獲得議席数の合計。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2026年3月30日
The pre-poll alliance between Congress, Jharkhand Mukti Morcha (JMM) and Rashtriya Janata Dal (RJD) has won majority with a total of 47 seats between them.https://t.co/nuq2ayBdQs
総選挙前に結成された国民会議派、ジャールカンド・ムクティ・モルチャー(JMM)、国民ヤナタ党(RJD)の連合は、合計47議席を獲得して過半数を確保しました。
COCA系の検索結果を貼っておきます。
COCAで<数詞+複数形名詞+between +代名詞>では数が少なくよく分からない。
GLOWBE で同じ環境で検索してみると、「北米」ではほぼ使われておらず、「英文化圏」でヒット数が増える。北米の例でも、「(カップルが)…人の子どもをもうける」のような例であり、ここまでで取り上げてきた名詞の数の合計/合算とは異なる。
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こうしてみると、使用が顕著な名詞としては
- wickets
- goals
が浮かんできます。
wicketはクリケットの用語で複数の意味があります。
goalsは(サッカーなど球技の)得点
で「英文化圏」の事例として頷けるものです。
このうち、クリケットのwicketsは日本では馴染みが薄いと思いますが、次のような場面で使われます。
- 三本の棒と二つのベイルからなる、打者の後ろの「ウィケット」そのもの。
- ボウラーが投げる「ピッチ」のこと。
- バッターをアウトにすること、またはそのアウト数。
次の例を見て下さい。
Young 21 year-old Ben Wheeler and 20 year-old Adam Milne were handed the new-ball and combined brilliantly to keep their team on top with eight wickets between them.
www.nzc.nz
21歳の若手ベン・ウィーラーと20歳のアダム・ミルンが新球を任され、ふたりで計8本のウィケットを奪う(=8人の打者をアウトにする)見事な連携を見せて、チームを主導権保持に導きました。
クリケットにおける "wicket" は複数の意味を持つ多義語ですが、ここでは「打者のアウト(=打者を退場させること)」という意味で使われています。
"between them" の部分が、「合算/合計」に当たります。「2人合わせて」ということ。「夫婦が子どもをもうける」というときのbetween とは違います。
ここでは、2人のボウラー(野球でいう投手に相当)が協力して、相手チームの打者10人のうち8人をアウトにしたということを表しています。
例えば、Wheelerが5ウィケット、Milneが3ウィケットといった配分(具体的な内訳はこの文からは不明)でアウトを取ったと考えてみて下さい。合算で8ですね。
クリケットでは、1チームのイニングは10アウト(10 wickets)で終了します(11人の打者のうち10人がアウトになると、残り1人はペアを組めないため打席に立てなくなる)。
その10アウトのうち8つを、この若手の2人で奪った、というのがこの一文の趣旨です。
クリケットは英文化圏の国民的スポーツの一つですから、話題に上る頻度が高いのも頷けますね。
2026年度最終日の本日はこんなところです。
本日のBGM: Where’d all the time go? (Dr. Dog)






