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『ひとりでもやる。ひとりでもやめる』

難産だった作問も一段落。
「作問祭り」などと呼んだりもしますが、非常勤の契約だと、この手の作業に要する時間は労働対価には入らないのですよね。
山口在住時代の勤務校では、毎回5、6種類くらい作問していましたが、それは専任だったから、やっていられたわけなのでね。
ツイッターでtakeondo先生(当時はまだ高校の先生をされていました)とこんなやり取りをしていたことも、今では懐かしいです。

この記事を読んで松井孝志先生の授業を受けてみたくなりました。中間試験を5、6種類作って、これだけの授業をし、これだけ多くのことを世の中に発信されているのは純粋にすごいです。

つくづく因果な商売だと思います。
先日、旧知の若手英語教師から、教職を離れる決意を聞かされて、こちらの過去記事を反芻。

tmrowing.hatenablog.com

この回は、「教師のwell-being」を考える機会となれば、と思って生成AIとのコラボで架空のリサーチデザインを拵えたのですが、「まさにそこなんだよね」という思いを新たにしました。

日課の英語ニュース引用RTでこんな話題を取り上げていました。

#asの前景後景
結果を表す-ed/en形(過去分詞)の前置修飾とandを丁寧に。
焦点となる前景の主節
closed schools
disputed train and air travel
舞台背景となる後景のas節
proposed spending cuts and labor law changes
call for + strikes + to 原形「…するためにストライキを呼びかける; 指示する」

元記事はこちら。

#Belgium faces closed schools and disrupted train and air travel as unions call for three days of strikes starting today to protest the government’s proposed spending cuts and labor law changes.

DeepL訳

ベルギーでは、政府が提案する歳出削減と労働法改正に抗議するため、労働組合が本日より3日間のストライキを呼びかけたことで、学校閉鎖や鉄道・航空便の運休が発生している。

Kagi訳

ベルギーでは、政府の歳出削減案と労働法改正に抗議して、本日から3日間のストライキを呼びかける労働組合の動きにより、学校の休校や鉄道・航空の運行混乱が生じています。

ベルギーの学校ではストを打てるんですね。
引用RTの学びどころの主眼は、所謂「過去分詞」の用法で、「変化の先取り」「差分の対応を相関関係として」「『もの』を『こと』に」などに置いていましたが、もう一つの気になる語法は、

  • call for + strikes + to 原形「…するためにストライキを呼びかける; 指示する」

です。
今日は、この名詞の strike (ストライキ) と動詞表現の結びつきと語義を整理しておきたいと思います。

ストライキは労働者の権利として認められている国や地域が多いと思いますが、英語表現としてお馴染のものとしては

  • call a strike ストライキを指示・指令する;呼びかける

があるでしょう。他動詞用法です。

Unionized Starbucks baristas have voted overwhelmingly to authorize their leaders to call a strike as soon as next week if they don't see real progress in contract talks.
Unionized Starbucks baristas prepared to go on strike next week amid long contract standoff


組合に加入したスターバックスのバリスタたちは、契約交渉で実質的な進展が見られない場合、早ければ来週にもストライキを指示する権限を組合幹部に付与することを圧倒的多数で承認した。

この例では、 “他動詞のcall + a strike” が使われています。文の主語は「組合員であるバリスタ」ですが、不定詞の意味上の主語に当たるのは their leadersですから「組合幹部」です。

先に引用したベルギーのニュースでは、

  • unions call for three days of strikes

でしたから、“call for" の主語は「組合」であり、スタバのニュースの状況と変わらないように見えます。

では、この2つは同意で相互に置き換えが可能でしょうか?
よく分からないのですね。

辞書ではどのように扱われているかを見てみましょう
まずは英和辞典。
Wisdomではstrikeの項に

go on strike in demand for higher wages 賃上げを要求してストをする
call [stage] a strike ストを決行する

という用例と和訳はあるけれども、 “call for a strike” の例はナシ。
他動詞のcallには「決行する」という訳語をつけています。

G6では、

go [come] (out) on strike ストライキに入る
call a general [hunger] strike ゼネスト[ハンスト]を指令する

の例があるだけで、 “call for a strike” の例はナシ。
こちらのcallは「指令する」という訳語。

O-LEXには、

go (out) [(英) come out] on strike ストをする
stage a strike (計画的に)ストを起こす

はあるけれども、”call a strike” も “call for a strike” も用例はナシ。
他動詞は stageが選ばれていて、「ストを起こす」という訳語が当てられています。

コンパスローズには次の用例。

go on strike ストライキに入る ⦅[注意] on の後の strike は無冠詞⦆
call [call off] a strike ストを指令[中止]する

ここでの callも「指令する」です。

物書堂の検索では用例がヒットするかどうか?
Wisdom英和&和英

call an election [a strike] 選挙を公示する[ストライキを指示する]
conduct a strike in protest against [at] the wage cut 賃金カットに反対してストライキを行う
The union voted that they ((主に英)should) call a strike. 労働組合はストライキ決行を決議した.
彼らは3日間のストを敢行した. They carried out [went on] a three-day strike.

G英和&和英

call a strike [a meeting, an election] ストライキを指令する[会議を招集する, 選挙を行なう]
組合側は賃金交渉を打ち切ってストライキに入った. The union broke off wage negotiations and went on strike.
2日間のストを構える prepare for a two-day strike
彼らはストライキを敢行した They took the decisive step of carrying out a strike.
ストを決行する hold a strike; go on strike

O-LEX英和&和英

ストを打つstage a strike|go (out) on strike
無期限ストに突入する go on an indefinite strike
call a strike ストの指令を出す

大きな進展、発見は、見られませんね。

古い辞書ですが、Random House英和には次の用例があります。

call a strike (against the company)
(会社に)ストを宣言する.

「宣言する」を他動詞のcallに当てています。

call for + ストライキの例を載せている辞書は次のひとつのみ。

call for a strike ストライキを要求する (研究社英和活用大)

ここで私が気にしているのは、個人的に近年よく見聞きするようになった印象の
“call for a strike” の語義と、多くの辞書にもある “call a strike” の語義が異なるのか? 異なるとすれば、語義と生息域にどのような違いがあるのか? ということなのですね。

  • そんなのは、他動詞 callと句動詞call for の違いだろうに!

という人もいるかも知れませんが、こと、この「ストライキ」に関しては私にはなかなかその区別がつけられないのですね。

OALD (&英英和)を見てみると、

Air traffic controllers are threatening to go on strike. 航空交通管制官たちはストライキに入ると脅している.

とgo on は「ストに入る」意味で使われていて、主語は実際にストをする「管制官」であるのに対して

The union cannot call a strike unless it holds a ballot of members.
労働組合は組合員による投票が行われないかぎりストライキを決行できない.

では、「組合」が主語で、動詞には “call” が使われています。訳語は「決行する」です。

また

The student union has called for a rent strike (= a refusal to pay rent as a protest). 学生自治会は家賃不払い運動を呼びかけた.

では、主語は「自治会」という組織体ですが、call forには「呼びかけ」たという訳語が当てられています。
その一方で、

The trade union federation has called for a national strike.

では、主語が「組合」ですが、動詞には “called for” が使われています。

Oxfordアカデミックでは、

The new Independent Federation of Trade Unions called a one-hour strike involving millions of workers.

と主語は「組合」で、他動詞のcallの例が見つかります。

COBUILDでは、

The militants might still find some new excuse to call a strike.
The union has called for a nationwide strike in sympathy with the KBS workers.

という例が見つかりますが、前者の “strike” は「襲撃;攻撃;爆撃」の意味ですね。
米語版だとその背景もわかる長さの用例でした。

Even now we could not be sure that the militants would not find some new excuse to call a strike the following winter.
この期に及んでさえ過激派が翌冬に襲撃を呼びかける口実を見つけないとは、確信できない。

もちろんこのような例は除外して考えないとダメです。

繰り返しになりますが、call a strikeとcall for a strikeで語義や生息域は異なるのか、は結構大変なのです。
主語には誰(何)が来ているのか、さらに実例を見ておきましょう。

上述のスタバのニュースの類例。

Nurses at Howard Brown Health have voted to allow their bargaining team to call a strike amid contract talks and concerns about staffing and pay, according to their union.


ハワード・ブラウン・ヘルスの看護師らは、契約交渉と人員配置・賃金に関する懸念を背景に、交渉チームによるストライキ実施を認める投票を行ったと、同労組が発表した。

文の主語は「看護師」ですが、不定詞callの意味上の主語は their bargaining team (交渉人のチーム)となっています。ここで着目すべきは voteとallowという語ですね。「投票により権限を認める」という文脈です。

大手報道メディアのニュース投稿ではありませんが、類例をいくつか見てみましょう。

BREAKING! 2,000+ Hawai‘i Kaiser workers represented by Local 5 & HNHP have voted to authorize a strike. Local 5 members voted 97% & HNHP members from 3 bargaining units voted 89% giving union leadership the ability to call a strike if necessary after contracts expire on 9/30


緊急速報!ハワイ・カイザー従業員2,000名以上が、ローカル5とHNHPの組合代表のもとでストライキ実施を承認する投票を実施。ローカル5組合員は97%、3つの交渉単位に属するHNHP組合員は89%が賛成票を投じ、9月30日の契約満了後に必要に応じて組合指導部がストライキを指示する権限を与えた。

この第2文には、 “giving union leadership the ability to call a strike” とあり、投票により「権限を認める」とう文脈です。

98.4 percent of UTR members voted “yes” to authorize a strike, giving the union's executive board the power to call a strike if an agreement isn’t reached.
The WCCUSD Board approved emergency measures to maintain school operations in the event of a strike.


UTR組合員の98.4%がストライキ実施の承認に賛成票を投じ、合意に至らない場合に執行委員会がストライキを指示する権限を与えた。
WCCUSD教育委員会は、ストライキ発生時に学校運営を維持するための緊急措置を承認した。

ここでは、giving the union’s executive board the power to call a strike” で、やはり「権限の承認」ですね。

BREAKING: Volkswagen workers in Chattanooga have authorized the United Auto Workers to call a strike if that step becomes necessary, according to a post online by the union.


速報:チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場労働者が、必要が生じた場合にストライキを指令する権限を全米自動車労働組合(UAW)に付与したと、同組合のオンライン投稿で明らかにした。

ここでは “authorized” に着目。「権限;権能」の文脈です。
ここで追加した3例を、自動翻訳にかけると、 “call a strike” の部分を、ことごとく「ストを呼びかける」で訳してきますが、修正や補足が必要なところでしょう。
組合などの然るべき組織体やそれを構成する執行部や幹部が主語にくるわけですから、「ストをするかしないかを決める権限・権能」を持っていることを前提として意味の処理をした方がいいと思っています。

ところが、実際には次のような実例も目にするので悩みがつきません。

This week, over 2,416 graduate workers voted in the Strike Authorization Vote. With a final result of 2,229 to 187, 92% voted YES! Our Strike Authorization Vote passed with a strong mandate, and the Bargaining Committee is now authorized to call for a strike if necessary.


今週、2,416名を超える大学院生労働者がストライキ実施承認投票に参加しました。最終結果は賛成2,229票、反対187票で、92%が賛成票を投じました!ストライキ実施承認投票は圧倒的な支持を得て可決され、交渉委員会は必要に応じてストライキを指示する権限を付与されました。

Hotel workers at the Hilton Americas-Houston have voted 99.3% YES to authorize a strike! The negotiating committee is now authorized to call for a strike any day.


ヒルトン・アメリカズ・ヒューストンの従業員がストライキ実施を承認する投票で99.3%の賛成を得ました!交渉委員会はいつでもストライキを指示する権限を得ました。

“call for a strike” は次のような例が典型というのが私の理解でした。

Happening Now: Farm workers in California call for a strike to begin July 16th in response to continued ICE operations in the state.
@NidiaCavazosTV has more coming up on @CBSNews


現在進行中:カリフォルニア州の農業労働者らが、州内での移民税関捜査局(ICE)の継続的な活動を受けて、7月16日からストライキを開始するよう呼びかけている。
@NidiaCavazosTVが詳細を続報します@CBSNews

主語は “farm workers” です。「連帯の呼びかけ・要請」ですね。

In this wonderful dialogue with my very dear brother Tavis I call for a national strike to shut down this fascist government or at least a stoppage of the funding for this authoritarian rule and genocide in Gaza! In this sense brother Ezra Klein is partly right!
@ezraklein #truthJusticeLove @tavissmiley


この素晴らしい対話の中で、私の最愛の兄弟タヴィスと共に、私はこのファシスト政権を打倒するための全国ストライキ、あるいは少なくともガザにおける独裁的支配と虐殺への資金供給停止を呼びかける!この点において、兄弟エズラ・クラインは部分的に正しい!
@ezraklein #truthJusticeLove @tavissmiley

ここでの主語は、ツイ主のCornel Westです。彼はメディア司会者ですから、当然のことながら、「ストの実施を決めたり、労働者に指示したりする権限」はありません。「広く呼びかける;要請する」わけです。

ここで、COCA系の検索結果を見てみましょう。callは名詞と動詞が同形なので、名詞で使われる場合は、必然的に前置詞のforを伴いますから、この「ノイズ」には注意が必要です。

COCAでcall + a strike

COCAでcall for + a strike

call for の例が少ないですね。

NOWで call + a/an * + strike

NOWで call for + a/an * + strike

Ngram Viewerでも見てみましょう。

全体



頻度だけで見るなら、完全に called for a/an * strike > called a/an * strike になっている印象です。
英和辞典もそろそろ扱いを考えた方が良い時期だとは思うのですが、そこで気になるのは、やはり「語義と生息域」なんですよ。

野球・baseballの「ストライク判定」にもAIが導入されるということですから、この callとcall outの判定も生成AIにやってもらいましょうか?

少々長いですが、「現時点では」最新の部類に入るであろうChatGPT 5.1の回答を。
結構言い切ってくれたりしますが、鵜呑みにしてもいいのでしょうか?

  • call a strike
  • call for a strike

は、どちらも「ストライキを呼びかける・宣言する」という意味でかなり近い表現ですが、

  • call a strike = 実際にストライキを「決定して実行に移す」ニュアンスが強い
  • call for a strike = ストライキを「要求する・提唱する・呼びかける」ニュアンスが強い

という、決定度・実行度の違いがよく表れます。

1. call a strike の典型的な意味と使われ方
意味のコア
「ストライキを宣言する」「ストライキに突入することを決める」
決定が 具体的で、実行段階にかなり近い・あるいは既に実行している 感じ

よくある文脈・「生息域」
労働組合の執行部や指導部が、実際にストライキを決定した 場面
既に日程・参加者・対象職場などがかなり具体的な場合
報道記事のヘッドラインや本文で:
The union has called a strike over pay.
Teachers have called a 24-hour strike.

ニュアンスまとめ
決定・発動 に近い
「ストライキをすることにした」「ストライキに入ることを正式に宣言した」というイメージ
要求ではなく、行動そのものの開始を指す ことが多い

2. call for a strike の典型的な意味と使われ方
意味のコア
「ストライキを要求する・求める・呼びかける」
実際にストライキが実行されるかどうかは、まだ確定していない場合も多い
call for は基本的に「~を求める・要請する」という意味のフレーズなので、
call for a nationwide strike = 「全国ストを行うよう求める/提案する/呼びかける」
組合の「要求として表明した」、あるいは「他の組織・組合員に参加を促している」ニュアンスが出やすいです。

よくある文脈・「生息域」
組合の一部グループ、活動家、政党などが、
まだ決定権を持っていない段階で「ストをやるべきだ」と主張する場合
組合執行部に向かって「ストを決断せよ」とプレッシャーをかける場合
「~を求める」「~を要請する」という、他の典型パターンと同様:
call for action(行動を求める)
call for reform(改革を求める)
call for an investigation(調査を求める)
例:
Students are calling for a strike to protest tuition hikes.
Opposition leaders called for a general strike.

ニュアンスまとめ
要求・提案・訴えかけ に近い
決定権が話し手側になかったり、まだ正式決定前だったりする場面でもよく使える
行動そのものより、「行動を求める声」というレベルを表しやすい

例で比較
The union has called a strike starting Monday.
→ 「月曜からストに入ることを決定・宣言した」
The union has called for a strike starting Monday.
→ 「月曜からストを行うよう呼びかけている(/そうすることを正式に要求している)」
実務上はほぼ同じ状況を指すこともありますが、前者の方が「決定済み」感が強い。

Radical members are calling a strike.
→ これだと、「急進派が(実際に)ストを宣言している」感じで、彼らに決定権があるように聞こえる。
Radical members are calling for a strike.
→ 「急進派メンバーがストをやるべきだと主張している」=決定権は別のところにありそう。

実際の使用を見ると、「誰にどの程度の決定権があるか」が文脈的に曖昧なケースも多く、
call と call for がほぼ同義で混在している記事もありますが、 それでもコアイメージ(決定 vs 要求)は大きくは変わりません。

実務上の使い分けの目安
あなたが英文を書くときの指針として:
「もうスト決行が決まっている」と言いたいとき

  • The union has called a strike for next Monday.
  • Workers called a 48-hour strike.

「ストをするように主張・提案している」と言いたいとき

  • Student leaders are calling for a strike.
  • The opposition party called for a general strike.

報道文体での自然さ
ヘッドライン:

  • Union calls strike over pay dispute(非常に典型的)
  • Union calls for strike over pay dispute(意味は分かるが、やや「要求寄り」の響き)

それぞれのコアイメージ(決定 vs 要請)を意識すると、より自然な選択がしやすくなります。

まとめ

  • call a strike は、「ストを決定・宣言し、実際に始める」感じ。
  • call for a strike は、「ストをやるよう要求・提唱・呼びかける」感じ。

実際の使用では意味がかなり重なることも多いですが、

  • 決定権がある側 → call a strike、
  • まだ決める権限のない/または広く呼びかける立場 → call for a strike

と押さえておくと、ほとんどの場面で自然な英語になります。

どうでしょうか?断言してくれると有り難みがでますか?

彼らの言う「ほとんどの場面」から漏れるのがどの程度の割合か、地域差、文化差、社会背景の差は、表現にも表れるといえるでしょう。

次の例を見て下さい。

Delhi Bandh Today: The visuals showed that shops in Chandni Chowk were closed as part of a traders' association call for a 'Bandh' to protest against the Pahalgam killings.


デリー封鎖本日:映像では、商人組合がパハルガム殺害事件に抗議する「封鎖」を呼びかけたため、チャンドニー・チョークの店舗が閉まっている様子が映し出された。

VHP has called for a bandh across Dakshina Kannada, condemning the killing of Bajrang Dal worker Suhas Shetty.


VHPは、バジュランガル・ダルの活動家スハス・シェッティの殺害を非難し、ダクシナ・カンナーダ全域でのストライキを呼びかけた。

記事本文でのリードで、VHPが何の略語かは示されていますが、その説明はありません。

MANGALURU: Vishwa Hindu Parishad (VHP) has called for a bandh across Dakshina Kannada from 6 am to 6 pm on May 2, condemning the killing of Suhas Shetty, a Bajrang Dal worker.
www.newindianexpress.com

ヴィシュヴァ・ヒンドゥ・パリシャドは、インドの右派ヒンドゥトヴァ組織で、1964年、M・S・ゴルワルカーとS・S・アプテがスワミ・チンマヤナンダと共同で設立したもの。

上記2例はどちらも「インド」文脈で call for = 呼びかける、の意味で使われている例です。

  • a bandh バンド

とは通例、インドでの「ゼネスト (= a general strike);全国一斉ストライキ」を指す語。
広く「抗議のために仕事を全面停止する=一斉休業」の中で、「交通機関を停止する」のはまあ、分かるのですが、そこから、「幹線道路を封鎖する」などが派生することがあるのがインド事情。
これは組合からの指示で行われるだけではなく、政治団体や学生運動の組織が呼びかける場合にも使われます。

July 09, 2025 12:12
In Focus podcast | General Strike: What do India’s workers want?
India’s ten central trade unions – barring the Sangh-affiliated Bharatiya Mazdoor Sangh (BMS) came together to call for a general strike in July 9. Workers from banking, insurance, postal, mining, construction, and transportation sectors have pledged their support to the strike and are expected to participate in big numbers.
www.thehindu.com
In Focus ポッドキャスト | ゼネスト:インドの労働者たちは何を望んでいるのか?
サング系のバラティヤ・マズドール・サング(BMS)を除くインドの中央労組10団体が結集し、7月9日のゼネストを呼びかけた。銀行、保険、郵便、鉱業、建設、運輸の各部門の労働者がストへの支持を表明しており、大規模な参加が見込まれている。

call for が使われています。

時系列ではその少し前の記事では、callを受け身の後置修飾で。

July 09, 2025 11:43
Karnataka: Almost no impact of bandh in Bengaluru
The Bharat Bandh called by various trade unions across India seems to have had little impact on daily life in Bengaluru as transport services are operating as usual in the capital of Karnataka.
カルナータカ州:ベンガルールでのバンドはほとんど影響なし
インド各地の複数の労働組合が呼びかけた「バーラト・バンド」は、カルナータカ州の州都ベンガルールの日常生活にはほとんど影響を与えていないようで、交通機関は通常どおり運行しています。

悩ましいですね。
このインドの例に関して、生成AIのコメントを載せておきます。

Claude 4.5 Sonnet
インド
"call for a strike" がより頻繁に使用される傾向
"bandh"(地域封鎖を伴うスト)など、政治的呼びかけが多いため
複数団体による連帯の呼びかけが多い文脈

ChatGPT 5.1

  • イギリス由来の労働運動用語が多く残っており、call a strike / call for a strike の使い分けも基本的に同じです。
  • ただし、インド・パキスタンなどでは、call for a bandh, call for a strike のように、政党・市民団体が「スト(=ゼネスト、都市封鎖的な抗議)」を要求する文脈で頻出します。

Gemini pro
インド(Indian English)および一部のアジア・アフリカ諸国
インドでは政治的な抗議活動としてのゼネスト(現地語で Bandh や Hartal と呼ばれるもの)が頻繁にあります。
特徴: インドの英字新聞では Call for a strike / bandh という表現が非常によく使われます。
理由: インドのストライキは、特定の企業の労使交渉だけでなく、政党や複数の組合が「市民全体」や「全産業」に対して「明日は国を止めるぞ(抗議に参加せよ)」と広く呼びかける形(Call for)をとることが多いためです。
用例: インドでは、野党リーダーが「Call for a nationwide strike(全国ストを呼びかける)」し、その結果として実際にストライキが起きる、という一連の流れがセットで報道される傾向があります。

ここまで見てきて言えることは?

  • その一文からだけではわからない

ということです。
お付き合いいただき、お疲れさまでした。
長文を読んでくれた方には申し訳なく思いますが、結局のところ、語義を一つ一つ丁寧に、その生息域で感じ取る、というくらいのことを続けるだけです。

本日はこの辺で。
本日のBGM: 夜中に台所でぼくは君に話しかけたかった 3 小田実に (小室 等)

youtu.be

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