- 世界中、そこここで底が抜けている。
と知らしめてくれるのは、例によって、明け方に来るNYTの速報メール。
気になった箇所はここ。
The Trump administration expanded its campaign of summarily killing people aboard boats suspected of smuggling drugs to a new geographic theater, attacking a vessel in the eastern Pacific Ocean for the first time
summarily は 形容詞summaryの派生副詞ですね。
ツイッターでも情報提供していましたが、こちらにも再録。
形容詞のsummaryを辞書で横断的に精査。
辞書で、形容詞summaryの追い込みで派生副詞summarilyを出して終わりではなく、見出し語で 副詞のsummarilyを立てるなら、この形容詞のsummaryとのクロスレファレンスが重要なのだけれど、現状では必ずしもそうはなっていません。
WisdomとG6
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Random House英和と研究社英和大
英英和の競演でCOBUILDとOALD
CambridgeとLDOCE
では、派生副詞の summarily を引いたら、形容詞のsummaryを辿り直せるのか?
これじゃダメでしょ?
オンラインコーパスで、形容詞と副詞の頻度をちょっと見ておきますか?
Ngram Viewerでも
- 辞書での派生副詞の扱いの改善・充実を!
と訴えて30年が過ぎました。
まだ諦めてはいません。訴え続けます。
こちらの辞書活用法(後半)の記事ではwillingとwillinglyなどわかりやすい例のみを取り上げていますが、派生副詞全般を考える契機となれば。
一番いいのはこちらのセミナーへの参加でしょう。
各種英語辞書の特徴を解説し、「物書堂」に代表されるアプリ辞書の用例検索やブックマークの活用法を画面共有で実演します。
また、辞書ではまだ対応が不十分な現代英語の語法とその変化を、実例を通して「診て」いきます。
別な「底抜け」というか、「屋根も柱も壁も抜けた」例がこちら。
大衆紙のUSA Todayから。
In a sudden change of plans, Trump to demolish White House East Wing entirely
www.usatoday.com
驚きの内容。
JUST IN: A White House spokesperson confirmed to USA TODAY that the “entirety” of the East Wing, which traditionally houses the first lady’s offices, will be undergoing “modernization and renovation” as a new ballroom is built, in a stark reversal of earlier plans.
この記事は、ツイッターで発信されたときの写真に注目。
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https://pbs.twimg.com/media/G35VKKiXEAAwjdU?format=jpg&name=large写真の中の文言で、動詞gutの受け身由来の形容詞
gutted = seriously damaged or completely destroyed
を確認。
動詞 gut は元々「はらわたを抜く」で、破壊でも「火災などで建物の内部がすっかり焼け落ちる」場合など、「内側」への言及で多く見聞きするが、ここでは建物「全体」の取り壊し。写真の中の文言で、動詞gutの受け身由来の形容詞
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2025年10月23日
gutted = seriously damaged or completely destroyed
を確認。
動詞 gut は元々「はらわたを抜く」で、破壊でも「火災などで建物の内部がすっかり焼け落ちる」場合など、「内側」への言及で多く見聞きするが、ここでは建物「全体」の取り壊し。 https://t.co/elv14J5o0B
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The White House Wrecking Ball
www.nytimes.com
タイトルの
- The White House Wrecking Ball
は二重の意味を狙った?
- ball単独で今回問題の「舞踏場」。
- wrecking ballは「建物解体用鋼球」
他動詞由来のing形で<名詞(A) + ing(B)+名詞(C)>の名詞チャンク。cf. a nerve-wrecking noise
以下、他動詞由来のing形が目的語となる名詞と共に形容詞を形成する類例。
ハイフンでつながれて名詞の限定で用いられることが多いのですが、ハイフン無しも見聞きします。
gut-wrenching
spine-chilling
head-spinning
hair-raising
jaw-dropping
heart-breaking
mind-boggling
soul-crushing
attention-seeking
headline-grabbing
money-wasting
通例、ネガティブな感情や評価を表すものを抜粋しました。
同じ話題はABCも詳細に報じています。
次のリンク先では動画もアップされていますので是非。
White House East Wing demolished, new images appear to show
abcnews.go.com
この中から、ビフォー・アフターの写真を。
この無残な更地/跡地を全部使うと、ホワイトハウスのメインの建物よりも大きなものが建ちそうなイヤな予感がしますね。
Washington Postでもこんなツイートで危機感を伝えていました。
President Trump’s plan to build a White House ballroom has underscored an overlooked aspect of presidential power: no one could stop him.
“Our hands are tied,” Rebecca Miller, executive director of the D.C. Preservation League, said.President Trump’s plan to build a White House ballroom has underscored an overlooked aspect of presidential power: no one could stop him.
— The Washington Post (@washingtonpost) 2025年10月22日
“Our hands are tied,” Rebecca Miller, executive director of the D.C. Preservation League, said. https://t.co/1C7xNZWKV7
私の紹介&詳解引用RTはこちら。
他動詞tieは「結ぶ; 縛る; (何処かに)繋ぎ止める」が基本。
one’s hands are tied
は「やりたくてもできない」文脈で成句のように使われる。
・他にやるべきことがあって、手が塞がっている、忙しい
・法律など外的要因、職責や権限などが自分の意図の実行を許さない
場面が多い。
ではここでは?他動詞tieは「結ぶ; 縛る; (何処かに)繋ぎ止める」が基本。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2025年10月23日
one’s hands are tied
は「やりたくてもできない」文脈で成句のように使われる。
・他にやるべきことがあって、手が塞がっている、忙しい
・法律など外的要因、職責や権限などが自分の意図の実行を許さない
場面が多い。
ではここでは? https://t.co/GM55YjP3Gi
- 最早誰にも止められない?
-demolition
ということでいえば、私が現在オンラインで開講している「テクストタイプ別英文ライティング講座」でも、以前、Cambridge 英検型のお題作文を模して、こんな課題で書いてもらっていました。
今回のホワイトハウスの件でも、その背景を踏まえて何か書いてもらいましょうかね。
本日は、フィギュアスケートのGPS中国杯。
松生さんと渡辺さんの応援があるので、この辺で。
本日のBGM: demolition man---my songs version (Sting)











