”the greater out, the greater in” の週末でした。
土曜日は、クローズドな学習会(勉強会)の講師として招かれ、文字指導・handwriting指導法のワークショップ。30名を越える参加者を得て、盛会だったと言えるでしょう。ありがとうございます。
日曜日には、地上波TVの『情熱大陸』で、書体設計士の鳥海 修(とりのうみ おさむ)さんの回。
私にとっては、欧文書体の小林 章さんと並び、最も尊敬すると言っても過言ではない、「文字の人」です。リアルタイムで放送も見ましたが、録画を再度見直したいと思います。確実に刺さっています。しかもかなり深く。
TVerで3/30までは見られるようですので、録画できなかった方はこちらで是非。
tver.jp
自分が主催して行う、文字指導関連での「初級編」の内容だと、オンラインで3時間半(途中2回の休憩を含む)となるのですが、今回は先方のリクエストで、2時間でカスタマイズ。泣く泣くカットした部分もありましたが、handwritingのスキルに関わる重要なところはしっかりと押さえています。
2025年4月1日追記:
ワークショップのレポートが依頼主の山下桂世子先生のブログで公開されましたので、こちらでも紹介しておきます。
kayokoyamashita.com
2017年を皮切りに、コロナ禍の前は対面で行っていたセミナーです。オンラインに移行した2020年以降も、必ずhandwritingのスキルの発達段階を踏まえたワークショップを行ってきましたが、その当時よりも、今の方が適切、的確な指導が出来るようになっていると思っています。
2019年の対面セミナーでのテキストはこんな感じでした。
![]()
現在は、私が募集する形では「文字指導・handwritingの指導法ワークショップ」は行わず、今回のように、オンデマンドで開催することにしています。
以下のような内容・趣旨で、経費なども含め委細応相談です。オンライン、オフライン(=対面)ともに対応可能ですが、私が引き受けられる時期も限られていますので、日程は余裕をもってお声掛け下さい。
この初級編相当の次の段階の「中級編」では、joins; joiningを中心に、handwritingのfluencyとaccuracyを目指すものも提供可能です。このjoiningの考察に関しては、日本では殆ど見られないものですが、英国の伝統をただ移入しても、日本の教室現場ではうまく適応できないので、特に指導者を指導する段階の方たちに届けられればいいな、と思って講座を設計し、実施してきたものです。
因に、手島 良先生も、大名 力先生も、山下桂世子先生も、これまでに中級編まで受講されています。
私が主催するオンラインのセミナーは次の週末です。
2025年3月29日
指導者対象 3月29日(土)英文ライティング指導法セミナー:
表現と論理〜今春の和文英訳と英文ライティングの入試問題を診る
passmarket.yahoo.co.jp
26日 18:00申し込み締め切りです。
2025年3月30日
辞書&オンラインコーパスの活用法
アプリ辞書等の英語の辞書、オンラインコーパスの活用法を実演し解説します。
passmarket.yahoo.co.jp
27日 18:00申し込み締め切りです。
ご検討中の方、申し込みはお早めに。
さて、この一月近く関わってきた「広島大学・出題ミス」の問題ですが、巷を見渡しても、私以外には誰も騒いでいませんね。
そんな中、広島大学からは、先週末の3月21日に、こんな回答が寄せられていました。
大学側としては、これで逃げ切りで「ファイナルアンサー」のつもりでしょうか?
最低でも、
- 「グラフの誤った部分に着目して解答した場合でも、このような英文は書けるはずですよ」
という公式の解答例を追加で示すべきです。そうでなければ、「採点に影響なし」などとは言えないでしょう。
大学側は、頻りに「出題の意図にしたがい」というのですが、どんなに崇高な意図であっても、書くための資料そのものが間違っているわけですから、「採点には影響ない」と考えるのではなく、「受験生の解答に影響はなかったのか」を考えるべきだと、私も繰り返し記しておきます。
私の初回の照会で潔くミスを認め、「受験生の解答に影響がなかったか?」を見直しておけば違った世界線もあったかもしれませんが、「出題のミス」をミスとして認めなかった初手での「判断ミス」は反省しても、対応は変えないという「意地」のような何かを感じます。
このグラフの問題全体の配点が明らかではありませんが、この英文ライティングでまるごと一題ですから、空所補充で⒌点分とか、下線部和訳や一文英訳の10点という配点とちがって、「オオゴト」でしょう。
もし、この問題を全受験者満点で扱うと、4000人を超える、前期日程受験者の英語の得点が爆上がりすることになります。既に、この問題で広島大学の解答例のように、誤りの部分を無視して解答し、高得点を得ていた受験生と、この問題の異様なグラフに困惑し普段の英語力を発揮できなかった受験生と、英語の学力そのものがそれほど高くなくて得点できていなかった受験生が、皆同じ満点扱いとなれば、合否のボーダーの上下での受験生の移動が大きいであろうことは想像に難くありません。
医学部などは、重点科目を選んで志願できる入試区分がありますから、この大問が満点になった後の「英語」としての扱いもかなり面倒なことになります。
まあ、大学側からすれば、そこには手を付けたくない、と思うでしょう。でも、入試選抜での出題ミスってそういうことなんですよ。
私が当該の受験生だったら、自分の合否に関わらず、このままでは終わらせませんけどね。
何か、変化が生じたらまた書き足します。
2025年3月24日 15:30 追記
本日(3月24日)、広島大学より新たに届いた回答。
「グラフの誤っている部分に注目して解答した場合」の解答例は意地でも示さない模様。
それでいて、なぜ「出題意図にしたがい公平に採点できる」のか、全く理解できない。
英語の試験としてだけでなく、入学選抜の出題ミスとその対応として不合理。既に大学が認めている2014年部分のミスに加えて、1990年の部分もミスしているという「標準的どころか、複数の誤りを含んだ資料に基づき解答を求めている」のに、なぜ「標準的な解答を例示」して、受験生への責任を果たせたつもりなのか?そんないい加減なら、来年度以降、グラフ出題止めたらどうなの? https://t.co/9WeCHXUeme
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2025年3月24日
本日はこの辺で。
本日のBGM: 春なのに (宮本浩次)




