以下の内容はhttps://tmrowing.hatenablog.com/entry/2024/12/31/090939より取得しました。


alive and well

いよいよ大晦日。
この2024年は、会いたい人に会いに行く、見たいものを見に行く、書きたいもの書く、ということを努めて実行しようと生き延びてきました。
ライブや原画展、展覧会などに足を運ぶこともでき、昨年とはかなり違う一年になったと感じています。

昨日の講座をもって、冬季セミナー祭り、年末の3連チャンも終わりました。
お疲れ様でした。充実した時間となっていれば幸いです。
皆さんからのフィードバックをお待ちしております。

事後共有スライドは1月に開催されるそれぞれの同内容の講座終了後、お送りします。
今回のセミナーが良かったと評価していただけるようでしたら、同内容で開催される1月の回を、お知り合いの方にお薦めください。

早速12月28日、29日のセミナー受講者からフィードバックが寄せられました。

まずは28日のセミナー。

  • 英文法・語法・表現セミナー:その英語気になりませんか?

こんな概要の講座です。

ブログの20周年を記念し、これまでに取り上げてきた「気になる語法」を中心として、主に松井が解説するものですが、参加者からの質疑応答など、チャットを通じて、またはマイクオンでのやりとりも想定しています。巷のメディアや英語教材で示される「英語表現」に関して講師の松井が持っている疑義も共有出来ればと思います。

匿名でフィードバックのご紹介。

本日は大変貴重なセミナーを開催して下さりありがとうございました。
日々、英語に接しておりますが、自分の英語との付き合い方を再確認させられる内容でした。先生の用例との向き合い方を見て、自分も松井先生のようにもっと深く・広く用例と向き合わないといけないなと感じました。

研究者レベル、学習参考書作成者レベル、教師レベルで話題にすべき問題がたくさん取り上げられていたことも良かったです。いち英語語法の研究者としてもっと英語の実態を伝えていかなければいけないなと思いました。まずは現在取り組んでいる書籍の原稿を世に送り出せるように頑張ります。


続いて、北星学園女子中学高等学校の吉田努先生より。

松井先生が示す実例に全て納得してばかりの3時間でした。
12月末のこの時期だからこそ、心身が健康な状態でブログで発信していただいていた情報を読み・考え・調べることができました。特にpick, pick out, choose, selectの話は納得しきりでした。
言語の実態に沿って、その表現がどの場面で使用されるのか(USE)の部分をしっかりと理解し、指導することの大切さを改めて感じました。

私事ですが、2021年から2023年にかけてCambridgeの指導者資格であるDelta取得のため勉強し、資格を取得しました。その過程の中で、教える言語項目をUSE, FORM, MEANINGの観点から分析する必要があります。今回松井先生に示していただいた実例は深いレベルでのそうした分析そのものでしたので、言語の生息域を生徒に教えることの意義を再確認しました。

辞書や書籍には載っていないけれども、実は既にそこに現れていたことを見せていただき、自分の言葉への感受性を高める努力が必要だと痛感しました。先生がセミナー中におっしゃった「あ、雨降ってない?」という比喩表現、言い得て妙ですね。コロナ後の変化を見ると、もう雨は降っていますね。

今回のセミナーで先生から直接お話を聴くことで、ブログにまとめていただいていた情報の価値に気づくことができました。こんなにも豊かな記述があることに改めて感謝します。ブログを読んで、自分でも考え、調べてみることができるかと思うとワクワクします。先生と一緒に見晴らしの良い展望台に連れて行っていただき、街の見取り図を見せていただいたような晴れやかな気分です。

この冬、先生に多くのオンラインセミナーを開催していただけること、嬉しく思っています。既に申し込んでいる回だけでなく、年明けのセミナーの受講も検討しています。世界中どこからでも先生のセミナー受講できることに感謝しています。今回はありがとうございました。楽しい時間でした。

丁寧な振り返りをありがとうございます。深謝。

同内容のセミナーは1月12日開催です。

passmarket.yahoo.co.jp

29日のセミナーは、

  • 英文ライティング指導法セミナー:表現も・論理も〜和文英訳と英文ライティングの指導法

高校段階では「和文英訳」にしても、お題に基づく「自由英作文」にしても「志望校の過去問を解かせて添削」に、中学段階でも「英検の過去問を解かせて添削」が「ライティングの指導法」のように思われがちですが、お題の選択から指導者が関わっていない場合には、適切で効果的なフィードバックを与えることが難しく、学習効果が上がり難くなります。特に「和文英訳」では、巷に蔓延る、かなり雑な「和文和訳」の処理をしてから英訳に取り掛かるアプローチが、折角の学習者の英語力の向上を阻害しかねない事例も目にしています。「和文英訳」であれ「お題作文」であれ、「エイブン」ではなく「英文」であることが求められるわけですから、この二つに通底しているはずの「ライティング力」を実践例をつうじて浮かび上がらせたいと思います。ChatGPTに代表されるAI支援では行き届かない、人間のライティング教師ならではの、関わり方に関しても実践例を紹介し、知見を共有したいと思います。
以下の観点に留意して、主として高校生や大学受験生の指導者を対象とした、適切で効果的な「和文英訳」「英文ライティング」の指導のあり方を考えます。
・「良い英文」とは?
・和文英訳での英文の「つながり」と「まとまり」
・「効果的な過去問」の利用法、「過去問」日本文の修正法
・高校生が書いた英文へのフィードバックの実例検証
・DeepLやChatGPTの使用例
・オンラインコーパスとアプリ辞書の活用

こちらの講座にもフィードバックをいただいております。

長時間、非常に有意義なお話をお伺いでき光栄に思います。前日もセミナーをされていたと聞き、非常にお疲れのことと思います。本当にありがとうございました。普段はXでの投稿やブログ記事、購入したノートを眺めているのですが、仕事が休みに入ったタイミングでセミナーにようやく参加でき、松井先生がどのような視座で英語に向き合っているのか、その一端を垣間見ることができたと思います。

私は中高の教職ではありませんが、英語を指導する立場として、日々生徒相手に奮闘しています。その指導の中で適切な課題の提示やフィードバック、ガイダンス等で頭を悩ませる日々です。どんな学生であれ、彼らにとって英語そのものに興味を持てるような授業でありたいと思いつつも、現実は「英作文の汎用的な型を教えて欲しい。」「この英作文だったらどのくらいの点数が出るのか教えて欲しい」「何をすればいいのかわからない」といった文言に苦悩しています。指導力向上のヒントを得られたらと思い、松井先生のセミナーには非常に興味を持っていました。

テクストタイプの重要性、obituaryや偉人伝等の活用、文法問題へのアプローチ等、実践的なアドバイスを多くいただき、早速教材の活用法を改めたいと思っています。特にいわゆるAIの指導現場への活用は非常に難しいと感じていて、なんとなくChatGPTをはじめとする添削の違和感を松井先生がしっかり言語化してくださったことが印象的でした。その違和感を払拭することが人間である私が身につけるべき姿勢であり、うまく活用することで、業務の効率化にもつながってくるのではと感じています。年末で身体を休めたいなと思っていた中、心は来年度の指導に勤しみたい、そういう葛藤を抱けるくらいに勉強させていただきました。本当にありがとうございました。

次は、白梅学園高等学校の細井俊克先生からの超長文のレポートです。
研究会の月例会のまとめ以上の精緻な観察と分析だと思います。ありがとうございます。

本セミナーでは、高等学校における英作文指導の課題と可能性について、具体的な実践方法の面から考察が行われました。先生がかねてから強調されていた「つながり」と「まとまり」を最終的にどのように育むかというテーマが据えられており、現場での指導の質を高めるための多くの示唆を得ることができました。

とくに、先生が強調されていた、できない理由を生徒に転嫁しない、という教師の姿勢の重要性については共感することしきりでした。現在、私が指導している生徒を含めて、多くの生徒が英作文に必要な基礎的なスキルに達していない現状がありますが、それを生徒の問題として片付けるのではなく、教師自身が指導の目的意識を明確に持ち、生徒の状態に応じた指導を行う必要があると認識致しました。この視点は非常に印象深く、英語教育が単なる知識の伝達ではなく、生徒ひとりひとりをどのように導くかという点に重きを置くべきであることを再確認させられました。

具体的な指導方法についてもご紹介いただきました。特に、名詞句の後置修飾や副詞節マッチングといったチャンクを意識した指導法が取り上げられ、それが生徒の論理的な思考を育む鍵となることが示されました。私もちょうど先生のチャンク赤本から緑本を高校1年~2年で採用させて頂いて指導させて頂いており、ちょうど現在担当している高校2年生で緑本の演習2が終わった位のところにおりますので、高3の1学期までには緑本を終えるというシラバスで展開させて頂いております。その為、どういった視点で生徒に『覚える方が早い』ということを実感させられるかな、ということを考えながら先生の実践を聞いておりました。赤本も緑本も句単位、節単位での配列に工夫が凝らされており、教材研究をしながら「あ、ここでこうつながるか!」といつもヒザを打つことしきりで、ある意味、感覚的な言い方で申し訳ありませんが、伏線回収の妙というか、よく練られた推理小説を読んでいるような気分になり、大変勉強になっております。こういったチャンク単位での指導法は、動詞型を中心とした文法知識だけの指導と対比しても、英文全体の「つながり」を意識させるものであり、その有効性を実感しています。
ディスコース・コンプリションのような課題は、「つながり」と「まとまり」、論理という意味でいえば、検定教科書でさえも散見される不自然な「英語もどき」を克服する一助にもなると感じました。実際のところ、「つながり」や「まとまり」を重視する姿勢は、日本語教育においても必要不可欠であり、母語で論理性を認識する機会が減少している現状が、英語での指導の難しさをさらに高めているな、という事にも思い至りました。この点については、ソーシャルメディアの断片的な情報に慣れている現代の生徒たちが、瞬間的に消費されるコトバに慣らされ、情報の「論理性」や「文脈」を捉えにくい環境にあることも一因なのかな、と感じております。いずれにしても、言葉の意味は文脈からは切り離しては存在せず、こういった視点を涵養することの重要性を再認識させられた次第です。

オンラインツールや生成AIを活用した指導について紹介がありました。とりわけ、生成AIによるフィードバックが、現場のニーズに応えるレベルに達していない現状や、AIに頼りすぎることで教員自身のフィードバック能力が向上しないリスクも指摘されました。このように、ツールを導入する際には、教師側が確固たる運用能力を持つことが不可欠であり、それがなければツールの善し悪しを判断することも難しいという意見には深く共感しました。確かに、現状の生成AIのアウトプットはまだまだ底が浅いものであり、先生の行われているマニュアルでのフィードバックには到底敵わない出来のものであるという認識は共有しております。しかし残念ながら、生成AIで出て来たフィードバックの良し悪しを見取れる教員もまた少ないというのが現状です。私は情報科の教員でもある為、生成AIをどのように活用するのかについては常日頃、課題意識を持ちつつ模索しておりますが、先生がご指摘されたように、単に教師がアタマを使わずに丸投げするための道具になってしまっては、教員のフィードバック・スキルが低下することは間違いありません。であるならば、生徒にとっても教員にとっても如何にして自己の能力涵養に役立つ道を見つけ出すかは、私たちに課せられた重大な課題であると認識しています。道具はヒトの能力を拡張させるべきものであり、ではどのように拡張できるのかを議論しなくてはなりません。先生のように生成AIを実際に使ってみて現状の課題を認識され、その上でその限界を把握されて、現状では人手によるフィードバックが有益であるという結論に至られていることに敬意を表します(情報科の教員として)。この事は非常に重要で、業者が作ったものに単に丸投げして何も考えないで無批判に依存してしまったり、また逆に同じく丸投げして使えないからダメとダメ出ししているといった低次の批判とは、いわば批判の階層がまったく異なる高次の批判であると思うのです。技術的には、先生の経験知や見識を反映できるような生成AIが実現できなくてはなりません。さらにいえば、その良し悪しをきちんと見取ることのできる教員であらねばならないと思っております。

セミナー全体を通じて、英語科教員としても情報科教員としても多くの学びがありました。英作文指導におけるチャンク指導や論理性の育成を引き続き実践しつつ、より良い英語教育を実践できる環境を目指していきたいと考えています。引き続き、ご教示頂ければと思います。

このレポートを文科省で、次期「学習指導要領」を策定しているチームの方たちに熟読していただきたいですね。パブリックコメントで出したいくらい。私も、日々の実践の積み重ねを頑張ってきた甲斐があるというものです。あとは授業で頑張ってくれた生徒諸君に感謝。

同内容の講座は1月11日に開催です。

passmarket.yahoo.co.jp

年末最後の講座となった30日のセミナーは、

  • 英語学習&教育セミナー:名詞句を中心とした英語の 「チャンク」の捉え方・学び方と「四角化ドリル」の活用法

英語の名詞句の理解と定着は、英文法の全体像を理解するためにも重要です。
学習者も指導者も、とかく「問題演習」と称して、「英文」の空所補充や並べ替えで「ひとつの文」を完成させることに躍起になりがちですが、その前段階の文未満の単位である「チャンク」、とりわけ「名詞句」に着目し、段階的なドリルを積みあげる上での表現の取捨選択の背景、記号付けの手順などをお話しします。
・なぜ「チャンク」?
・なぜ「名詞句」?
・なぜ「四角化」?
・文未満の単位から文へ
・文を超えた「つながりとまとまり」から文へ
講師の松井による学校採択教材『チャンクで積み上げ英作文』(三省堂)の執筆の背景となる理念や使用上の注意点、また四角化ドリルに至る、またそこから展開する教室内外での実践についてもこの機会にお話しします。

今回は期せずして、受講された方は皆、英語指導者の方でした。

まだフィードバックは届いておりませんが、同内容の講座は1月5日に開催です。
申し込み締め切りは1月1日の18:00ですのでお早めに!

passmarket.yahoo.co.jp

年明けにはもう一つセミナーがあります。
こちらは既に申し込みを締め切っております。

  • 2025年1月4日
  • SNSの英語ニュース&辞書&オンラインコーパスの活用法

①SNSのニュース英語の活用法:講師の松井が日々ツイッター(現X)で行っている「英語ニュース引用RT」を実演し、着眼点や現代英語の語法の変化などを解説します。

②辞書活用法:この目的のためにはこの辞書を買え!という辞書の薦めではなく、英和・和英辞典/英英辞典を含めた「自分の持つ辞書の特徴・特長」を知り、その機能をフルに活かすための「活用法」をお伝えします。最近普及しつつあるアプリ辞書の操作画面を共有しながら解説し、「フォルダー」のカスタマイズの工夫などもお見せします。

③現代英語の実態を把握するのに今や不可欠な「オンラインコーパス」のうち、COCA系とNgram Viewerを中心に、講師の松井が普段、どのように使っているか、入力方法、絞り込みの工夫などをお伝えします。

3部構成で、それぞれ50分程度で、盛り沢山です。実演を交えて実践的な情報・活用法をお伝えします。本当は、辞書を作っている方とか、辞書の研究をしている学者さんに来てほしかったんですけどね…。

年末のセミナー祭りが一段落なので、やっと自分の好きなものを読む時間が取れます。
まずはこちら。



  • Ann Sherif (1999). Mirros: The Fiction and Essays of Koda Aya University of Hawaii Press

もうちょっと作品の英訳があるかな、とは期待していたのですが、まあいいでしょう。楽しく読みます。

2024年はこの記事を入れて、合計で103本のブログ記事を投稿できました。
ご愛読に感謝します。

皆さんにとって2025年がよい年でありますように。

本年はこの辺で。
本年最後のBGM: Verdi Cries (10,000 Maniacs)

open.spotify.com




以上の内容はhttps://tmrowing.hatenablog.com/entry/2024/12/31/090939より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14