フィギュアスケートの2024年全日本選手権の競技の部は終了。
競技結果はこちらから。
試合内容&結果について、世界選手権等派遣メンバー選考について、あれこれ言いたいことはあるのですが、書き始めると涙でスクリーンも見られなくなるでしょうから、日を改めて。
あとはGala、宴を残すのみです。
楽しんで下さい。
国内最大の大会である全日本選手権は、毎年、この年末に訪れます。
このあと「国スポ(かつての国体)」があるにはあるけれど、ここが現役最後の大舞台という選手も多くいます。
既に今季限りでの引退を表明していた、「元祖ぐうかわ」こと
- 白岩優奈 (しらいわゆうな) さん
に続いて、
今シーズン、現役続行する中で、女子シングルの歴史に残るべき名作 “Adios Nonino” を演じた
- 青木祐奈 (あおきゆな) さん
も、競技からの引退を口にしたようです。(※この記事の掉尾に追記がありますのでご確認を)
この2人は、所謂「同期」で、ノービス、ジュニアの頃から注目され、国際大会でも活躍してきました。
今年の全日本でインタビュアーなどを務めた本田真凜(ほんだまりん)さんと、白岩さん、青木さんの3人がジュニア、シニアと駆け登っていった様子が思い起こされます。
白岩さんは「ゆうな」、青木さんは「ゆな」、そして、私が世界で二番目に好きなスケーター “Queen Yuna” ことKim Yunaさんは、日本語のカタカナ表記では「ヨナ」でした。
10年ちょっと前の過去ログのこちらを再訪されたし。
私の好きなキム・ヨナ
tmrowing.hatenablog.com
今大会は、白岩さんも、青木さんも、上位でのフィニッシュが叶わなかったのでGalaには呼ばれていません。映像で試合を見ていた私でさえ、何度も落涙し、大量のティッシュを消費したくらい心を打ち震わせていたのですから、現地大阪でSPそしてフリーを見届けた人の心には、2人の最後の演技がいつまでも焼き付いて残るのだろうと思います。
白岩さんは大学卒業後、就職して会社員とのこと。
青木さんは競技からの引退後、ショーアイスで滑る道を選ぶのか、振付師として活躍するのか、追々明かされることでしょう。
スケオタに愛され、フィギュアスケートの神に愛された彼女たちのセカンドキャリアに幸あれ。
2024年のブログ記事が今日でちょうど100本目です。
60歳を迎えた怒濤の1年をよく生き延びて、ここまで書けたと思います。
今年はとにかく「個々の英語表現」「英語ということばそのもの」を残そうと思って書いてきました。
- 気になる語法
という括りで書いていますので、マニアックな「語法オタク」とか、口やかましい「語法警察」のような評価をされがちですが、私の思いは単純で、以前から言っている通り、
- 1979年に高校1年生だった当時の松井少年がしたくてもできなかったauthenticな英語の姿を見せ、その生息域に連れて行く
- 1982年に受験生で、「自分は英語が出来る」、とタカを括っていた松井少年の鼻をへし折るべく、英語表現の豊かさ、奥深さを教えてあげる
ということです。
今同時代を生きている皆さんへのメッセージがあるとすれば、
- 筋の悪いテストの唾棄・撲滅
- テストによる支配からの卒業
でしょうか。
かねてより、「正誤(誤箇所)指摘問題;誤文(誤箇所)訂正問題」への異議を唱えている私ですが、今年の「気になる語法」を読んでもらえれば、「…とは絶対に言わないなんて怖くて言えないよ絶対」と思ってもらえると思ってずっと書いているんですけど、ツイッターなどのソーシャルメディアでも、例によって「英語表現そのもの」についての話しは、殆ど読まれないんですよ。
えっ? この英語表現って気になりませんか?
だって、あなた、それこそ、私がさっき書いたところをテストで問うていません?
っていうことがとにかく多いので。
今、○○だけじゃなく、XXでも通用する英語表現になってきていますから、選択肢に両方あっては拙くないですか?
それって、同じ意味にはなりませんから、正答無しになりますよ。
その英語表現は、テストで英語として書くことを求めるほど、現代英語での頻度は高くないですよ。
などということを面と向かって指摘されたら嫌だと私自身も思いますから、人の振り見てなんとやらで、まずは拙ブログの今年の記事を振り返ってみて下さい。
12月28日と2025年1月12日のオンラインセミナーでは、参加者が気になった記事と私が「推したい」記事を中心にお話します。
ブログ執筆20周年を記念した「ご愛顧感謝セミナー」です。
両方とも同内容の予定ですが、28日の流れによっては1月12日の内容に更なる深みが出るかも知れません。ご都合のつく日程でお申し込み下さい。
12/28
passmarket.yahoo.co.jp
既に過去ログの
で指摘してきた、増減などの変化・推移に関わる英語表現での “see” と “show” の関係。
さらには、casesの語法を中心に展開していた、
などでも「増減の表現が時代とともに大きく様変わりしていく」記録とも言えるエントリーを残していますが、少しだけセミナーのtrailerとして。
最近の進化が著しい生成系AIに語法の調査分析をやらせてみたら、結構デタラメで、何回かのやり取りを経てそこそこちゃんとしたことを言うようになりましたので、ご紹介。
私がお願いした内容とはズレた回答をしてきたので、軌道修正を噛んで含めて。
A rare deadly virus is spreading in the northeastern US. Another virus has spike 800% in South America. Both are mosquito-borne illnesses, which are seeing a spike around the globe.
ここでの see [are seeing] の主語に当たるものは関係代名詞のwhichで、その先行詞となるものは、感染症が発生する地域やそこにいる人間や、病院や保健所などの機関ではなく、その前段のboth illnessesとでもいう「モノ」であることを確認してください。
ここでは観察者が主語で動詞seeを用いるのではなく、観察されるはずのものが主語に来ているのに、能動態の動詞でseeを進行形で使っているのです。あなたの示したseeとshowの使い分けの原則を逸脱している例です。このような逸脱を英語話者はどのように捉えて、この表現を選択しているのかを推測して説明するか、このような変化するものそのもの、本来見られる側のものが主語になるseeのさらなる類例を示してください。
そんなやり取りを繰り返しての末の生成系AIの回答。
確かに、私の先ほどの例では、地域や抽象的な主体(region, industry)が主語であり、変化する「モノ」そのものが主語になっていませんでした。ここでは、あなたが求めている「変化する対象(観察されるモノ)そのもの」を主語とし、see を能動態で進行形に使った例を挙げます。
1. 変化する対象そのものが主語となる例
- Heavy rainfalls are seeing unprecedented levels this year.
(豪雨が今年は前例のないレベルに達している)→ heavy rainfalls(変化そのもの)が主体的に「変化を経験している」ように描写されています。
- Ocean temperatures are seeing a rapid rise due to climate change.
(海洋温度が気候変動によって急速に上昇している)→ 海洋温度そのものが変化の主体として描かれています。
- Mosquito populations are seeing an explosion in tropical areas.
(熱帯地域で蚊の個体数が急増している)→ 蚊の個体数(変化の対象)が主語となっています。
- Carbon dioxide levels are seeing a continuous increase.
(二酸化炭素濃度が継続的な上昇を経験している)
- Forest fires are seeing a dramatic increase in frequency.
(森林火災が頻度の劇的な増加を経験している)
2. この用法の特徴と心理的背景
(1) 主語としての「変化するモノ」
ここでは、変化や現象そのもの(例: heavy rainfalls, ocean temperatures, mosquito populations)が主語となっています。これにより、観察者の存在を省略し、対象そのものが自ら変化を「経験している」ように描写されます。
観察の主体(人間や機関)を省略しているため、以下のような効果があります:
- 簡潔な表現
- 抽象的な変化の直接的な提示
(2) 進行中の変化を強調
「進行形」が使われることで、変化がリアルタイムで起きている様子を強調します。病気や環境現象のように急速に進行している事象を伝える際、特に有効なスタイルです。(3) 擬人化された捉え方
変化するモノ自体を主体的に描写することで、読者や聞き手に対し、変化の切迫感や深刻さを印象づける効果があります。3. 類似例と文脈での使用
このような用法は特に、以下のような文脈で頻繁に見られます:
- 1. 環境問題: Glaciers are seeing accelerated melting rates.
(氷河が加速的な融解を経験している)→ 自然現象を擬人的に描写し、危機感を強調。
- 2. 社会的変化: Divorce rates are seeing a decline in some regions.
(離婚率が一部地域で減少を経験している)→ 社会的指標の変化を直接的に描写。
- 3. 医療・感染症: Rare diseases are seeing a rise in diagnosis rates.
(希少疾患が診断件数の増加を経験している)→ 医療データを動的に表現。
このような表現は、抽象的な変化を視覚的かつ生き生きと伝えるための言語的工夫として、英語の中で自然に受け入れられています。
「英語の中で自然に受け入れられています」と来ました。
辞書でも教材でもまだ捕捉し切れていない表現ですので、更なる精査が必要ではありますが、ここで生成系AIが頑張って拵えてくれた実例は、私の観察でも実際に見聞きするものの特徴を良く捉えていると思います。
辞書や教材で取り上げられているお馴染の表現との異同については、先にリンクを示した私の過去ログを再読されるか、年末年始のセミナーに是非お立ち寄り下さい。
年末の28日の講座の方は明日(24日)が受付締め切りですのでお急ぎを。
2024年の記事100本記念の本日はこの辺で。
本日のBGM:キャノンボール (中村一義 / 100s バージョン)
追記:
青木さんのIGの投稿によれば、報道記事が先走っているとのことで、去就については落ち着いてからの報告を待って下さいと。