以下の内容はhttps://tmrowing.hatenablog.com/entry/2024/09/19/193439より取得しました。


showing/seeing a rise in similarity

J.D. Southerが亡くなりました。

J.D. Souther, the singer and songwriter who co-wrote twangy yet debonair hits for artists like the Eagles and Linda Ronstadt that helped define the Southern California country-rock sound of the mid-1970s has died. He was 78.


イーグルスやリンダ・ロンシュタットのようなアーティストと共作し、1970年代半ばの南カリフォルニアのカントリー・ロック・サウンドを定義づけるのに貢献したシンガーソングライター、J.D.サウザーが亡くなった。78歳だった。

New Kid in Town
open.spotify.com

訃報を知り、回想いろいろ。
兄の持っていたこのイーグルスのアルバムを初めて聴いたのは、中2か中3の頃。
正直、アルバムのタイトルチューンはピンとこなくて、この曲ばかり聴いていたような。
合掌。

Her Town Too
open.spotify.com

このJames Taylorとのduet曲は、高3の受験勉強の合間に聴いてた瀬戸龍介のオールナイトニッポンでかかっていて、その時からずっと好き。その時は歌詞がちゃんとわかってなかったんですけどね。

彼の盟友ともいえるJimmy Webbが訃報を受けて次のような投稿をしていました。

JD Souther embodied the songs he wrote. He had that high beautiful voice, that "make my day" attitude & the respect of the music community. He played hard, loved hard. JD used to meet me in the desert & I would take him flying in my glider. I will miss him. @JDSouther


JDサウザーは彼が書いた曲を体現していた。高い美声、”make my day” の姿勢、そして音楽界からの尊敬。彼は激しく演じ、激しく愛した。JDはよく砂漠で私に会い、私はグライダーで彼を飛ばした。彼がいなくなるのは寂しい。@JDSouther

彼の淡々としたツイートが彼の悲しみを表していた。
英語で言うなら、

  • His sorrow showed in his matter-of -fact tweet.

とでもなるでしょうか。

ということで、今日の気になる語法は動詞のshow。
前回のエントリーの動詞 seeの記述と併せてお読み下さい。

Is seeing believing?
tmrowing.hatenablog.com

英語の初学者に限らず、多くの人が、

  • seeは見る側の話しで、showは見せる側の話だから、この二つの動詞は別物

と思っていることでしょう。
でも、実例の一つ一つと向き合い、その意味の成り立ちや生息域を精査すると、この二つの動詞の接点、重なり具合が見えてくる、と思っています。
前回も長い記事で、今回も結構長いのですが、是非、最後までお読み下さい。

先ほどの例でのshowは見かけ上は自動詞で、「Aが現象・出来事・変化として現れる;Aが見えるようになる」という意味をあらわしています。

辞書の用例だと、

下着が見えています
Your slip is showing. (!常に進行形で) (W和英)

私はアルコールを飲むとすぐ顔に出る
When I drink alcohol, it shows on my face immediately. (G和英)

も自動詞の例です。

その一方で、ほぼ同じ内容を表す、再帰代名詞を目的語に取る他動詞扱いの例もあります。

言葉遣いにはおのずから人柄が出る
Your personality shows itself in your choice of words. (O-LEX和英)

A person's age often shows itself first in the extremities.
人の年はまず手足に現れることが多い. (研究社和英大)

「現象・出来事・変化それ自体」が主語となり、「現れる、目に見えるようになる」のではなく、目的語として用いられる例もあります。

その数字は生活費の著しい増加をはっきり示している
The figures clearly show a marked increase in living costs. (W和英)

現在形でshow。ここでのThe figuresはThe statsと言い換えてもいい意味で、メーターや物差しに近い意味しか持っておらず、実際に増加するのはliving costs(生活費)であることを確認。
もっと分かりやすい例がこちら。

The barometer shows a rise in pressure.
気圧計は気圧の上昇を示している (O-LEX)

「台風一過」などの現象があって、気圧が上昇するのであって、気圧計があるから気圧の上昇を生むわけではありませんね。

日本の失業率は若干減少している
Japan's unemployment rate is showing a slight decrease. (O-LEX和英)

この例では進行形でis showingです。そして、ここでは主語がrate (割合)でそれ自体が下降・減少しているという点で、「気圧計」の例とは異なる構造と意味の整合であることを確認。

世界人口は増加しているが, 他方, 日本の人口は減少気味だ.
While world population is on the increase, the population of Japan is showing a downward trend.
(研究社和英大)

こちらも進行形。人口そのものが減る方向に変化。

彼の病状にはなんの変化も見られない
His medical condition shows no sign of change.; [=病状は同じだ] (G和英)

「ゼロの兆候を示している」=「兆候はない」ということで、「変化」ではなく「不変」を表しています。

インフルエンザは依然衰える気配を見せていない
The flu is still showing no signs of abating. (W和英)

この例は進行形。

He is under a lot of pressure but is showing no signs of cracking. (OALD)
彼は大きなプレッシャーにさらされているが、崩れる気配はない。

こちらも進行形。
上記3例に見られる A is showing no sign(s) of B は丁寧な扱いが必要です。

A=病状 / B=変化
A=インフル / B=静まること
A=彼 / B=崩れ落ちること

  • Aそれ自体がBになる気配がない。

という意味になります。

※2024年9月22日追記: 因に、この表現でのsignの単複の状況をざっくり検索しています。

show no sign/signs of とくれば、slowing downかabatingが両横綱でしょう。


次の所謂「付帯状況の分詞構文」の例を見てみましょう。

犬たちは水を恐れる様子もなく,ばしゃばしゃ海の中へ入って行った
The dogs splashed into the sea showing no fear of water. (O-LEX和英)

ここでは、文の主語の「犬」が、showingの意味上の主語になることを確認。

次の例は「気圧計」の例に似ていますが、注意が必要です。

The latest figures show a clear growth trend in the service sector.
最新の数字によればサービス部門は明らかに成長傾向を示している (Oxfordコロケーション)

敢えてパラフレーズすれば、

  • According to the latest figures, the service sector shows a clear growth trend.

となるものです。

類例を追加。

The economic data shows steady growth in the economy.
経済に関するデータは経済の着実な成長を示している (研究社英和活用大)

このエントリーの前半で書いた、動詞showの語義で

  • Aが現象・出来事・変化として現れる;Aが見えるようになる

というのは簡単ですが、その実像・実態は丁寧に見ていく必要があることが分かってもらえたでしょうか?

A show B(=変化) でAそのものがBを示す・表す例を追加。

His eating patterns have shown a definite change for the better.
彼の食習慣ははっきりとよい方向へ変化している (G6)

現在完了形で「成果」の例ですね。

実例をインドのメディアから。

FAQs:
What are the popular card games in China?
Mahjong is a very popular game in China played by people across different age groups. However, a card game known as Guandan is showing a rise in popularity, mostly among the investment sector professionals in China.
economictimes.indiatimes.com
よくある質問
中国で人気のカードゲームは何ですか?
麻雀は、さまざまな年齢層の人々にプレイされている中国で非常に人気のあるゲームです。しかし、「グアンダン(Guandan)」と呼ばれるカードゲームは、主に中国の投資部門の専門家の間で人気が高まっています。

“A is showing a rise in popularity” で、Aがpopularityという物差しで増大している=Aの人気が増加している、という意味を表しています。

Increasing the insulation in your home is an excellent strategy to increase the value of your home in the real estate market. Efficiency-labeled homes also are showing an increase in popularity and preference for new homebuyers, and are improving in visibility across housing markets.
koalainsulation.com
住まいの断熱性を高めることは、不動産市場における住まいの価値を高める優れた戦略である。また、効率ラベルの付いた住宅は、新築住宅購入者の人気と嗜好の高まりを見せており、住宅市場全体で知名度が向上している。

“高断熱家屋 are showing an 増大 in popularity and preference” というパターンで、「変化・増大」には、increaseが使われ、実質、「高断熱家屋の人気と嗜好が高まっている」という意味を表すもの。

Coffee can come in many shapes and sizes, and with the holidays rolling around, flavors like pumpkin and peppermint are showing a spike in popularity.
eatonredink.com
コーヒーはいろいろな形や大きさで提供されるが、ホリデーシーズンになると、パンプキンやペパーミントといったフレーバーの人気が急上昇する。

「人気急上昇」のパターンで、「変化」を表す名詞には、spikeが使われています。

類例を米国の大学の公式サイトの記事から。

  • What did students call themselves when you were on campus?

というタイトルです。

What students were called was strongly affiliated with the decade in which they studied on campus, with certain names showing a surge in popularity during specific decades:
www.umass.edu
(本学の)学生がどういう名前で呼ばれるか、というのは、彼らがキャンパスで学んだ年代と強く結びついており、特定の年代に人気が急上昇した名前もある:

付帯状況のwithのパターンで、 “with 名前 showing a 増加 in popularity” となっていて、「ある種の名前の人気が急上昇している」ことを表しています。

英国BBCの記事(2013年5月)から類例を。

Ms Kisko says the Dandie Dinmont, an "intelligent small dog which loves children", has been forgotten despite smaller "handbag" dogs showing an increase in popularity.
www.bbc.com
キスコさんによれば、小型の 「ハンドバッグ 」犬の人気が高まっているにもかかわらず、「子供が大好きで知的な小型犬 」であるダンディ・ディンモントは忘れ去られているという。

despiteの導く譲歩の前置詞句で、“despite ある種の犬 showing an increase in popularity” のパターンとなっています。

この動詞showの進行形が使われている最後の数例を見て、何かに気づきませんでしたか?
そうです。
前回のエントリーの動詞seeの進行形の例とそっくりですね。

Barefoot walking is seeing a surge in popularity but are there actually any health benefits?
裸足ウォーキングの人気が急上昇しているが、実際に健康上のメリットはあるのだろうか?

New research shows alcohol-free beer is seeing a growth in popularity in the UK in anticipation of Dry January.
新たな調査によると、英国ではドライ・ジャニュアリーを前にアルコールフリーのビールの人気が高まっている。

  • 「人気上昇」の文脈では、showを使っても、seeを使っても同じ意味になる?

「言葉は生き物」とはいえ、そんなことがあるのでしょうか?

もしそうなら、

  • 「変化」「増減」全般でshowとseeは置き換えられる?

今回の記事の前半で、私が、

  • この二つの動詞の接点、重なり具合が見えてくる

と言った意味が分かってもらえたでしょうか?

前回のsee、今回のshowは、要注目の基本語中の基本語だと思います。
皆さんの目にはこの二つの動詞の用法はどう映っていますか?

本日はこの辺で。

本日のBGM: Show me what you mean (J.D. Souther)

open.spotify.com

※2024年9月22日追記:
COCA系のざっくりとした検索結果を貼り付けておきます。
主語に当たる名詞が「変化するモノ」かどうかはそれぞれの例にあたらないと断言はできませんのであくまでも考えるきっかけとして。

NOW

NOWで後置修飾や付帯状況も含む -ingの例

NOWで後置修飾や付帯状況も含む -ing以下、増加の名詞に形容詞がついた例

実際の生息域で、-ingの主語に当たるものを精査する必要があります。
前回取り上げた "see" の進行形の例を補足します。

この3例だと、1例目は「時;時代区分」が主語となるもので、3例目は人主語。2例目が、前回と今回のエントリーで問題にしている

  • それ自体が変化するモノ

の例となっています。

"show" に関して言えば、今回のエントリーの前半で示した「気圧計」に代表される「(統計などの)数値」主語が認められるので注意が必要です。

この2例は、その生息域で主語に当たる名詞を精査しないと、同類かどうかは断言できません。

1例目は、それ自体が変化するモノの例。

2例目は、結果を表す分詞構文的な用法で、先行文脈は統計数値。「そういった数値を示していること」=「人気の上層」とでもいうべき例。

この語法は今後とも要注目だと思っています。




以上の内容はhttps://tmrowing.hatenablog.com/entry/2024/09/19/193439より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14