以下の内容はhttps://tmrowing.hatenablog.com/entry/2024/08/29/124847より取得しました。


trivial details

今日の気になる語法は形容詞のmassive。

元ツイがこちら。

Noel and Liam Gallagher appear to have settled their differences and, if the truce holds, will play massive concerts in London and at Manchester’s Heaton Park in 2025


(ノエルとリアム・ギャラガーは和解した模様で、もしこのまま休戦状態が続くとすれば、2025年にロンドンとマンチェスターのヒートン・パークでmassiveなコンサートを行なう予定だ。)

私の「英語ニュース引用RT140字紹介&詳解」で次のように取り上げました。

appear +完了不定詞確認。settle the differences 「紛争を解決する;和解する」。複数形注意。truce「休戦; 停戦」。if the truce holds「停戦のまま行くのなら」。形容詞massiveが concerts の限定で使われている例採取。「大規模な= 観客動員数の多い; 大観衆の入る会場での」という意味だろう。

例によって、ほとんど反応がなかったので、一連のツイートで私の問題意識というか、英語表現での目の付け所に関して書いてみたのですが、響かなかった模様。

このツイで何でもないようなmassiveという形容詞をわざわざ指摘しているけど、<massive +複数形名詞>を見た時に 「自分がこれまでに身につけた<massive+名詞>には、どんなのがあったっけな?」 と語感・実感のすり合わせをすることが大事だというのが、私の視座であり、引用RTの意図の一部。

以下、twitterで投稿したものの再編集で解説します。

ニュース英語でよく見聞きするmassive + 複数形名詞といえば massive protestsです。
英語で「抗議」そのものの意味でのprotestは通例不可算扱いですが、具体的な行動の展開では可算扱いとなります。

Today, Belarusian diaspora in #Warsaw held a Solidarity March in honor of the third anniversary of the start of the most massive protests in the history of #Belarus and in support of the political prisoners.


(本日、ワルシャワのベラルーシ人移住者は、ベラルーシの歴史上最も大規模な抗議行動開始3周年を記念し、政治犯を支援するための連帯行進を行った。)

では、この複数形protestsのイメージは

  • 拡散拡大?同時多発?

そこに併せてmassiveの実感を持つとすると

  • 一つの規模がmassive?合算累積でmassive?

massive protests の例を追加。

Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahu delivered a fiery speech to Congress on Wednesday that elicited a boycott by Democrats inside the Capitol, sparked massive protests outside, and elevated the partisan fight over Israeli-Palestinian relations that promises to continue straight into November’s elections.


(ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は水曜日、議会で怒りを露にした演説をして、議会内では民主党議員によるボイコットを招き、議会外では大規模な抗議行動を引き起こし、イスラエルとパレスチナの関係をめぐる党派闘争を激化させた。)

元ツイの “massive concerts” との比較で言えば、“massive protests” も「抗議行動に参加する人の数が膨大」ということになるだろう。
では、名詞がaudiencesなら?

Although Caitlin Clark, potential WNBA Rookie of the Year, did not make Team USA's Olympic roster, past data and recent US trial events indicate that the Games will still attract massive audiences.


(WNBAのルーキー・オブ・ザ・イヤー候補だったケイトリン・クラークは、アメリカチームのオリンピック・ロースターには選ばれなかったが、過去のデータと最近のアメリカのトライアル・イベントは、この大会が依然として多くの観客を魅了することを示している。)

対面の会場での観衆の数が多いことをmassiveで表し、それが複数会場あるのでaudiencesと言っているのか? 放送や動画の視聴のように、不特定で極めて多数の観衆が世界中にいることをmassive audiencesで表しているのか? 一度は考えておきたいもの。


名詞がwildfiresだったら?

Filio Kontrafouri has more on the damage caused by massive wildfires in suburbs of Athens


(アテネ郊外で発生した大規模な山火事による被害について、フィリオ・コントラフーリが詳しく伝えます。)

ここでのmassive wildfiresは、一つの自然(森林)火災の規模が大きい(=延焼面積が広い)ものが複数あるのか?それとも複数の自然(森林)火災が拡散または同時多発した結果、トータルの延焼面積が大規模と言っているのか?

名詞がlandslidesだったら?

Heavy monsoon rains triggered massive #landslides in Kerala, India early Tuesday morning, killing at least 150 people. Rescue efforts are ongoing to locate survivors, with the death toll expected to rise.


(モンスーンの豪雨により、火曜日の早朝、インドのケララ州で大規模な地滑りが発生し、少なくとも150人が死亡した。生存者を探す救助活動が続いており、死者数はさらに増える見込み。)

しつこいようですが、

  • 複数個所でのlandslideでトータルの流出土砂量が膨大になった?

それとも

  • ただでさえ一つのlandslideの規模が大きいものが複数個所で生じた? 

のどっち?

では、人間に関わる名詞に戻って、crowdsだと?

In 1963, massive crowds lined up on a wintery Fifth Avenue to see the Mona Lisa. It was on display in New York at the Metropolitan Museum, on temporary loan from France, largely due to the efforts of Jackie Kennedy


(1963年、モナリザを一目見ようと、冬の五番街に大群衆が列を作った。ニューヨークのメトロポリタン美術館にフランスから一時的に貸し出されたモナリザが展示されたのは、ジャッキー・ケネディの尽力によるところが大きかった。)

モナリザの展示は一会場。その展示を見に集まる人が列をなすので、その人々の群れを総体として見てmassiveと形容表現しているはずだけれども、名詞crowdsは複数形。


では、同じ人に関わる名詞でもfansだとどうなるでしょうか?

We're massive fans of Louis Rees-Zammit turning up to Chiefs camp


(私たちはチーフスのキャンプに現れたルイス・リーズ=ザミットの大ファンです。)

このfansの形容でのmassiveでは、ここまで見てきたものとは別の比喩が働いていますよね?

  • 私はあなたの大ファンです。 I’m a big [great] fan of yours.

というときの形容詞bigやgreatは「ファンとしての熱量;推しの強さの度合い」が高い、というような意味を表しています。その延長線で、massiveという形容描写になっているのが massive fansですから、動画のように群衆が取り囲んでいなくても充分なのです。
wildfiresやlandslidesのツイートでなぜ、「普通そんな疑問を持ちますか?」というような「?」を、私がわざわざ示していたのか、再度考えてみて下さい。

こういった、地味で遠回りに感じられるかもしれないすり合わせと前後、または並行して、オンラインコーパスのような「利器」を使うことで、英語「力」も確かなものになるのではないかと思っています。

ツイッターの投稿を再確認(リンクをクリック!)。

https://x.com/tmrowing/status/1828163770390323456

https://x.com/tmrowing/status/1828167277914792250


さらに過去ツイ再訪。

massiveは本来「量」に用いて「大量の;大規模の」という意味だが現在では「非常に多くの」と可算名詞にも用いる。descend は本来「降りる;下降する」だがdescend on ...だと「(多くの人が) …に押しかける;押し寄せる」という意味の句動詞。to protest以下は「不定詞の副詞的用法」。目的か結果か?

会場が発表になりましたね。
席のあるスタジアムで言えば、
Principality Stadium 74500人
Wembley Stadium 90000人
Murrayfield Stadium 67000人
という収容人数です。
行ったことがなくても、その数を知るだけでも、massive concerts の実感の輪郭線が濃くなりませんか?

フェス形式だと座席数ではないので一概には言えませんが、Heaton Park は10万人入ったことがあるとのこと。

※2024年8月29日追記

massiveと結びつく複数名詞で近年目につくものを載せておきましょう。

意外なものも混じっているやもしれませんが、これが英語の実態の一側面です。

ということで、今日はOasis再結成ネタから、形容詞massiveを深堀してみました。
今では、読解系の授業のコマは持っていませんし、ライティング以外に自分の興味関心は有りませんが、書くために読む、というときにはこういった細部にも目配りをしているんです、ということをお伝えする意味でもブログで取り上げました。
英語がそこそこできる人は読み飛ばしてしまうような、一見取るに足らない細部にも、大いなる飛躍の鍵が埋まっているかもしれませんよ。

本日はこの辺で。

本日のBGM: I will believe (Oasis)

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