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「英語教師の文法語法研究」

「リストマニア」移植、第6弾。

英語教師の文法語法研究

「トンデモ」な指導法で「英語の本質を掴む」とか「核心や盲点を衝く」という文法語法の関連書が巷に溢れてきたので、少し振り返って整理した方がいいだろうと思っています。取り急ぎ、「移植」してきました。最低限の水やりはしていますので、「密林」のリストよりもちょっとだけ豊かにはなっています。この後、日を改めて加筆修正や入れ替え、差し替えもあり得ますので、ご容赦の程。


0. 学習英文法を見直したい 大津由紀雄編著

  • 作者: 大津由紀雄,亘理陽一,安井稔,江利川春雄,斎藤兆史,松井孝志,鳥飼玖美子,日向清人,久保野雅史,末岡敏明,岡田伸夫,柳瀬陽介,田地野彰,山岡大基,高見健一,真野泰,福地肇,馬場彰,大名力
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2012/07/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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"0. 今、「学習英文法」を考えるに当たって、ここで地平を眺めてから。日本を代表する英語教育界の知性が寄稿しています。「英語ネイティブの直感」を謳う英語本や、Focus on Forms に対して提唱されてきたFocus on Formに対するコメントや、「明示的指導」に於ける「ことばの精度」に関してなど、拙稿 (第7章)での提言の持つ意味は結構大きいんですけどね。”

1. Longman Grammar of Spoken and Written English Douglas Biber

  • 作者: Douglas Biber,Stig Johansson,Geoffrey Leech,Susan Conrad,Edward Finegan
  • 出版社/メーカー: Pearson Japan
  • 発売日: 1999/11/05
  • メディア: ハードカバー
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"1. データを生かすも殺すも研究者次第! 密林レビューでは、「のび太」と「キテレツ君」の比喩で語っていました。☆☆"

2. A Comprehensive Grammar of the English Language Randolph Quirk

  • 作者: Randolph Quirk,Sidney Greenbaum,Geoffrey Leech,Jan Svartvik
  • 出版社/メーカー: Pearson Japan
  • 発売日: 1989/02/25
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"2. 20世紀の金字塔。値段も高く場所も取るけどまずは手元に置きたい。私の教職歴とほぼ同じだけ一緒に過ごしてきたので、この一冊は書き込みと付箋だらけになっています。今では古い、という前にまずは一通り目を通しておきましょう。☆☆☆"

3. COBUILD English Grammar (Collins COBUILD Grammar) University of Alabama

"3. COBUILDの膨大なコーパスに基づく「使い方」「使われ方」を意識した新機軸のまとめ方。要所要所での囲みで「類例」の整理をしてくれているので高校生レベルの指導で、どこまで扱うかを考えるのに重宝します。☆☆"


4. 英語教師のための英文法 吉田 正治

"4. 伝統文法、生成文法からコーパス言語学の成果まで、いいとこどりでコンパクト。何より、Q&Asという形式の利点が味わえます。☆☆"

5. 続 英語教師のための英文法 吉田 正治

"5. 4.の続編。やや理論面に重点が置かれているように感じます。☆"

6. 英文法解説 江川 泰一郎

"6. 三訂版。日本人のための英文法といえばこれ。そりゃ、気になるところは、幾つもありますよ。でも、一つ一つの例文と、配置・レイアウトを噛みしめて。☆☆☆"

7. 英文法総覧  安井稔

"7. 英語学の巨人と言ってよいでしょう。明晰でいて柔軟。6. と同じ項目を引き比べて。☆☆”

8. 例解 現代英文法事典 安井 稔

"8. 安井稔監修。実例を基に徹底解説。網羅的ではないが、これにしかないような疑問点・着眼点があるので、ツボにハマると効くのです。☆☆"

9. 英文法詳解 杉山 忠一

"9. 読解と作文の指導に有効。良い先生とのひざ突き合わせの指導を受けている感じです。高校生向けの解説を考えるヒントにもなります。「使い方」についても、要所要所で類書にはないコメントがしてあります。☆☆☆"

10. 現代英語・語法ノート〈2〉 金子 稔

"10. 英作文の神様。「絶版になる前に!!」と頻りに訴えてきましたが、シリーズの1にあたる『…ノート』は既に絶版で、この2も現在絶版の模様。古書でもいいので両方揃えて。☆☆"

11. 英語の使い方 (テイクオフ英語学シリーズ) 今井 邦彦

"11. 語用論的な枠組みで書かれてはいるが、読み物としても抜群に面白い。看板に偽りなしの名著。密林の拙レビューを是非。☆☆☆☆"

12. テンスとアスペクトの語法 (開拓社叢書) 柏野 健次

"12. 英文法の体系の全てではなく、「局所戦」対応の一冊。時制と態、法に特化した語法研究。例文と解説が秀逸。☆☆"

13. Explaining English Grammar (Oxford Handbooks for Language Teachers Series) George Yule

"13. 教室での明示的な文法指導を振り返る。「この間教えたばかりなのになぜ、学習者は間違うのか」を考える本。当然のことながら全編英語で書かれています。☆☆☆"

14. 英語らしい表現と英文法―意味のゆがみをともなう統語構造 福地 肇

"14. 教材として作られたのではないauthenticな英語に見られる意味構造と統語構造の歪みを考える希有な論考。英語の運動性能を熟知した著者ならではの流麗な筆致に唸ります。☆☆"

15. 英文法の基礎研究―日・英語の比較的考察を中心に 黒川 泰男

"15. 日英語の対比で、品詞論の見直しをしっかりと行うことができる概説書。受け売りや借り物ではない、地に足のついた学習文法を考える人に。☆☆☆"

16. Teachers' Grammar, A Text (166 pp) R. A. Close

  • 作者: R. A. Close,Michael Lewis
  • 出版社/メーカー: センゲージ・ラーニング
  • 発売日: 1992/01/01
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"16. "Reference..."の現代版。現場目線でまとまっていることが強み。網羅的でない分、特定の項目で洞察が得られることもあるでしょう。☆☆"

17. The Tapestry Grammar: A Reference for Learners of English (College ESL) Alice H. Deakins

"17. 大学レベルでの北米への留学生のエッセイ(誤りを含むもの)を実例や練習問題に活用しているところが特徴。文型(動詞型)の扱いや、冠詞(限定詞)の扱いも学習者が処理しやすいように考えられている。☆☆"

18.  談話の構造 福地肇

18. 教員として駆け出しの頃、この本にどれだけ教えられたことか。出版が1985年ということの意味を考えるといかに凄い単著であるかがわかろうというもの。新英文法選書の「第一回配本」がこの「第10巻」なのですから。Halliday, Leech & Svartvik, 太田朗、毛利可信、村田勇三郎などの先行研究をどのように消化し昇華したのか、「基本参考図書」を遡るもよし。☆☆☆”

19. 英語表現構造の基礎 織田稔

"19. 副題にあるように「冠詞と名詞」、「動詞と文表現」、「文型と文構造」を重点的に扱っています。用例は中学校の検定教科書から採っているので、かつての『教室英文法』(研究社)のシリーズや、『英語教師の文法指導研究』(三省堂)などとの比較も面白いでしょう。『英語科教育 基礎と臨床』(研究社)が絶版で中古市場でも殆ど見かけない今、貴重な一冊ではあるのですが、各項目の掘り下げ方には食いたりなさが残ります。☆☆“

20. Exploring Grammar in Context R. Carter, R. Hughes &. M. McCarthy

  • 作者: Ronald Carter,Professor Rebecca Hughes,Michael McCarthy
  • 出版社/メーカー: Cambridge University Press
  • 発売日: 2000/09/21
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"20. 場面・文脈での「時制」と「法助動詞」の整理、場面・文脈における「文法項目の選択」、「限定詞と前置詞」、「名詞と複合語」、「文脈で見た話し言葉の文法の特徴」などなど、練習問題が豊富な比較的新しい「英文法書」と思っていましたが、刊行から既に15年ということに驚きます。構成はいたって単純なので、レファレンスにも資する内容。学習者であれば、上級者向けでしょうか。英語教師であれば、一通りは掴んでおきたい内容です。☆☆”

21. The English Gerund-Participle Patrick J. Duffley

"21. 「局所戦」をモノにするための一冊。所謂「動名詞」を「不定詞」との対比で詳述したもの。1992年の名著 “The English Infinitives” と対を為す一冊。随所で「洞察」が得られますが 「わからない」ことをわからないと言うためには、地道な考察が必要不可欠です。☆☆”

22. 英語の動詞 形とこころ 木下浩利

"こちらも「局所戦」用。受動態、時制、仮定法、進行相、完了相、完了進行相を概観した第II部も非常に手際よくまとめられていますが、第III部 の「法助動詞」が白眉。こういう記述を本当の意味で「わかりやすい」というのでしょう。新訂版を入手して下さい。☆☆☆"

23. 文法と発音  水光雅則

"23. 「新英文法選書」の第一巻。「英語の音声がいかに、文法の原理原則を反映しているか」、いやむしろ「音声の原理原則がいかに英語の文法を形作っているか」が見えてくる一冊。第1章「語のアクセント」、第2章「文の区切りと強勢と音調」、第3章「機能語の発音」というシンプルな構成だが、内容は深い。「強形と弱形」は、第3章の最初に項目があり、数ページを割いて概論が述べられているが、むしろ第3章全体で個々の具体例を通じて「強形」「弱形」が実感できるように書かれているとも言える。1985年の刊行であることを今一度思い起こして欲しい。この一冊を読んだ後で、大名力『英語の文字・綴り・発音のしくみ』(研究社)を読んでみるとより一層理解が深まると思う。☆☆”

24. 英語の仮定法  仮定法現在を中心に  千葉修司

"24. 開拓社叢書の一冊。1987年の市河賞受賞作、 Present Subjunctives in Present-Day English の姉妹編ににあたるもの。もともとは、非対格動詞が名詞句の限定表現に使われる用法を調べようと購入したのだが、結果的に「仮定法現在」についての、私の知識を大幅にupdateすることになった。今まで授業で「ドヤ顔」で教えていたこともいくつかあり、猛省。学び直しは unlearn することが多ければ多いほど、「痛み」のようなものを伴うが、心地よい痛みとともに、新たな世界が見えた、というのが偽らざる実感。英語ということばの奥深さを知ることができる一冊。☆☆




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