ついにHyper-VとVMware Workstationが共存可能になりました。
概要
2020年1月21日、VMwareはブログ「VMware Workstation Zealot」にて、「VMware Workstation Tech Preview 20H1」を発表・配布を開始しました。
2019年8月には「VMwareはHyper-Vと共存できるように取り組む」という声明が出されたことで一部界隈では話題になっていましたが、とうとう一般ユーザが利用できるようになりました。
Windows 10のHyper-V関連の機能の中でも「WSL2」や「Windows Sandbox」は、多くの開発者たちにとって(おそらく)利用したい機能の一つでしたが、「Hyper-Vを有効化」しなければならないので、VMware Workstationと競合してしまうという状況でした。
これまでVMware Workstationユーザは「WSL2」や「Windows Sandbox」の恩恵を得ることができませんでしたが、今回のプレビューでは上記機能、そしてHyper-V自体もVMware Workstationと共存することができるようになりました。
twitter.comTech Preview 2020 is live!
— VMware Workstation (@vmw_workstation) 2020年1月21日
Workstation TP 20H1 now brings compatibility with Hyper-V enabled hosts.
In TP 20H1, Workstation can now run when Credential or Device guard, or WSL is enabled.
Blog: https://t.co/7TOceesCKl
Direct Link: https://t.co/jhtPwajAXg
要件
また、Hyper-VそのものではなくWSL2を使うだけであればWindows 10 Homeでも問題ありません。
検証
念の為、Windows Update前(要件を満たさないバージョン1904)で共存可能であるか確かめておきます。「Windowsの機能の有効化または無効化」からHyper-Vの構成に必要な機能を有効化して再起動します。

Hyper-Vが有効になっているのを確認したら「VMware Workstation Tech Preview 20H1」のインストールをします。途中「Hyper-Vの機能無効にしておけ」という注意がでますが無視して進みます。アプリ側が勝手にHyper-Vの機能を無効化することはありません。

インストールした「VMware Workstation Pro」もしくは「VMware Workstation Technology Preview 20H1 Player」から任意の仮想マシンを起動します。すると以下のエラーでどちらも起動することができませんでした。


OSバージョンの要件を満たすためにInsider Programに参加してバージョン2004(旧称 20H1、build 19041)をインストールします。自分は1904からのアップデートだったのですが、結構時間がかかりました(3~4時間くらい)。


アップデートが完了後、Hyper-Vが有効になっているのを確認したら「VMware Workstation Pro」もしくは「VMware Workstation Technology Preview 20H1 Player」から仮想マシンを起動します。すると、実際に起動させることができました。もちろん両方を同時に起動することもできます。

仮想化エンジンの「Intel VT-x/EPT または AMD-V/RVI を仮想化」にチェックを入れているとエラーで仮想マシンが起動しなくなるので注意してください。



上記理由でVMware WorkstationからHyper-Vに乗り換えた方、仮想環境で動作する自作OSの開発者は試してみてください。
追記 3/13 22:00
3月4日の新しいビルドで、Intel 第六世代以降のCPUにおいてHyper-Vが有効の場合仮想マシンがクラッシュすることがある不具合が修正されました。不具合に遭遇した方はこちらを試してください。
追記 6/6 2:00
5月28日に正式にHyper-Vと共存可能なバージョン15.5.5が発表されました。公式サイトから最新版をダウンロードすれば自動的に15.5.5が降ってきます。