容量・速度偽装のUSBメモリを分解したので紹介します。
概要
以前、偽物のmicroSDを掴んだという記事を書きましたが、実はそれよりも前に偽物のUSBメモリを掴んだことがあります。
tkg5th.hatenablog.com
今回紹介するのはUSBメモリで、オリジナルロゴ刻印サービス付きの32GBのUSB3.0メモリが478円というありえない価格設定でした。間違いなくUSB2.0で容量詐欺でしょうが、中身が気になってしまい購入してしまいました。
本当は実物の画像をお見せしたかったのですが、購入したのが2019年1月とかなり前で、しかもTwitterには実物画像を一切投稿していなかったため、当時の写真がありませんでした。ベンチマーク画像と分解後の写真しかないのでご了承ください。
製品画像
実は購入した商品のページは削除されていますが、未だにストア1はしぶとく残り続けています。さらに同じような製品が自分が買ったときより安く販売されています2 。
以下の2つの製品画像には矛盾している部分があります。わかりますか。


答えは、左の画像では「USB3.0」と書いてあるのに右の画像に「USB2.0 SUPERSPEED INTERFACE」とあることです。右の画像最下行には「SPEED UP TD 5-10M/S」とあり、明らかな優良誤認表示です。ちなみに誤字は左の画像「UNLVERSAL」、右の画像「FASTERPERFDRMANCE」、「30 SECONDA」、「TRANSMISSIDN」「SPEED UP TD 5-10M/S」、その他単語間スペースなし、と大量にあります。わざとなのか誤字なのかは不明です。
ベンチマーク
h2testw
まずは定番の「h2testw」で全領域をしっかり書き込めるかのテストをします。結果は以下の通り、ビットエラーはありませんでしたが、容量偽装が見つかりました。
32GBのUSBメモリに対して、半分の容量がデータロストとなっているため、実際に書き込めるのは16GB程度となります。
データ移動
1GiBのデータ1ファイルをSSDからUSBメモリへコピーしてみます。結果は以下のように、途中から転送速度が一定に保たれています。これは容量が偽装されたUSBメモリではよく見られる現象です。
Crystal Disk Mark
定番の「Crystal Disk Mark」を用いてRead/Write速度を検証していきます(h2testwでもRead/Writeは確認できますが念の為)。結果は以下の通りで、USB3.0を自称している割に全くスピードが出ていません。


分解
ニッパー(しかなかったの)で強引に外装を破壊すると、中からは黒い物体と青いスペーサーが現れました。青いスペーサーの一部は直角に曲がっていて、黒い物体を外側から見えにくくさせていました。これが多くの人がUSB3.0だと思いこんでしまう理由の一つでしょう。



このような悪質な製品を掴んだときは証拠を記録して返品返金しましょう。
偽物のUSBのボリュームを減らして普通に使えるようにした!
— ℳi (@tkg5th) January 26, 2019
使わないけど!!! pic.twitter.com/qG1wmwhSY0