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平ヶ岳山頂へ~やせ尾根、藪こぎ、天上の楽園、下山は地獄

みなさんこんにちは。


平ヶ岳登った話の途中でした。まだ一歩も歩いてませんでした。起きてさえいませんでした。
終わらしちゃいましょう。


スズキスペーシアでの快適な車中泊の後、午前3時起床。

ヘッドライトの灯りでそそくさと準備をし、午前3:52に登頂開始です。


今回の登山ルートはこんな感じです。コースタイムは12時間超ですが、9~10時間では帰ってきたいです。

高度図を見ると分かる通り、最初に一気に上って稜線に出て、その後はアップダウンのある尾根、最後に山頂に向かってまた上るという感じです。最初の下台倉山までがとにかくキツそうです。


ふつう、登山道というのは、沢に沿って谷を進んでいき(したがって最初はあまり急でない)、沢の源流のところで稜線まで急登し、稜線に出てから山頂に向けた最後の登り、というのが一般的かと思うんですが、平ヶ岳は最初に一気に稜線まで上がるんです。

ま、峠走でいうところの明神峠・三国峠みたいなもんですね。
なにを言ってるか分からない人はこちらを見てください。
theresalight.hatenablog.com

とにかく、今日は最初がキツいという覚悟でいきましょう。
あとは、日が出ると暑くなるので、できるだけ早く帰って来たいところです。



最初は林道っぽい緩やかな道です。当たり前ですが、まだ暗いので、ライト2つで道を照らしながら進みます。

いかにも熊が出そうな林の中を、熊鈴リンリン(これも2つ)、ラジオオンでビクビクしながら進みます。
ちなみに、ラジオはほとんど音声を拾いませんが、たまに拾う深夜番組の音声をとりあえず流しておきます。


15分ほどで早くも急登が始まります。
とりあえず進んでいきますが、いつも私はペースが速くなりすぎてあとでくたばるので、今日は先も長いことですし、とにかく急ぎ過ぎないように気をつけて進みます。


稜線に出てからもしばらくはまだ暗いですが、徐々に明るくなってきました。




稜線はところどころやせ尾根と呼ばれる、両側が絶壁になってる幅の狭いところを通るのですが、まだ薄暗いので逆にあんまり恐ろしさはありません。


日が出てきて、これから上る尾根道が見えています。

果てしなく遠い

ちなみに、ここに写ってる範囲には平ヶ岳の山頂は見えません。
右前方に見えるのがたぶん下台倉山です。
山頂は気が遠くなるほど遠いです。


ところどころ、急なところはロープで登るような箇所があり、割と大変です。
ていうか、なんだかすごくキツいんですけど。

30分も経つか経たないかで、息はゼーハー。早くも汗だく。

なんか昨晩、寝酒飲み過ぎたんでしょうか。
いや、たぶん水4リットルが重いんでしょう。そんなに背負ったことないので。


ワタクシ、登山は初心者なもので、基本的なことも分かっていない虞があるのですが、今日みたいに荷物が重いときは、急なところをよじ登るときにしっかり前かがみになってザックの重さを背中全体で負担するようにしないと、マジで後ろに落ちそうになりますね(あたりまえだろーが)。

アブナイアブナイ。


ひいこら言いながら登りますが、景色は開けてきました。
振り返るとこれまで登って来た道筋が見えます。もうだいぶ登ったじゃんよ。。


下台倉山まで行けば少しラクになるハズなのですが、そこに見えてるピークが下台倉山かと思えばまだ続く、というのが何度も繰り返されて、割とメンタルもやられそうです。

これも違います


途中で地図を見たところ、登山口から下台倉山までのコースタイムは1時間15分と書いてあるのに、もうすでに1時間10分が経過してます。

マジか、こんなにキツいうえにコースタイムよりも遅い、先もまだまだ長いし、もうダメだ死のう。。


やっとこさで下台倉山に到着。まだまだ序盤です。
登山口から1時間30分が経過していました。。

ところが落ち着いて地図を見てみると、登山口から途中のポイントまで1時間15分、そのポイントから下台倉山まで1時間15分と書いてあり、ワタクシはどちらかを見落としていたようで、コースタイムは2時間30分でした。

んじゃ速すぎんじゃないかよ。。。


どうりでヘロヘロなわけです。

もう登る力が残っていなさそうな気もしましたが、気をとりなおして先に進みます。
まだ山頂は見えません。。


ここから台倉山までは、緩めのアップダウン。ところどころ尾根の鞍部では木々の間を通る木道なんかもあり、割とラクチンです。
ですが、笹が茂り放題でかなり藪漕ぎに近い感じです。笹は朝露でしっかり濡れており、半そでで上ってるワタクシもビショビショ。。


ちなみに、平ヶ岳は、途中に山小屋もなければ、別の山からのルートもないので、日帰りピストンしかありません。
したがって、この時間に登っていてほかのハイカーとすれ違うことはありません。
出発の時間からしても、おそらく私が今日最初の登山者だと思われます。


再び見晴らしの良いところに出ます。
山しかありません。

登山口の時点ですでに陸の孤島のようなところでしたから当たり前といえば当たり前ですが、よくもまあこんなところまで来たなあと思います。
ここまで山以外のものが見えない登山というのも貴重といえば貴重です。すごいところに来たもんです。


台倉山を過ぎると、次に目指す池ノ岳の前に再び下ったり上ったりします。

おいおいどこまで下るんだよ。

せっかく登ったのに、というのもあるんですが、帰りにこの分を登ると思うと気が滅入ります。


木々の間から、池ノ岳らしき山容が見えてきます。

池ノ岳までもう一登りある覚悟ですが、池ノ岳まで行ってしまえば、そこから先はなだらかな山容の平ヶ岳の山頂エリアとなり、ご褒美の景色とともにラクチンな散歩道が待っているハズです。

さあもうひと踏ん張り。


この辺りから、暑さの懸念とは裏腹に、急に曇ってきました。風も吹いていて若干寒いくらいです。
稜線から谷をみると、猛烈な勢いで雲が上がっています。

こりゃ逆に天気悪くなるんじゃないか。。
雨具はあるけど、防寒具なんてウィンドシェルしかないぞ。。。


そんなこんなで池ノ岳に到着しますが、、、、
どんより。。。

誰もいないと思って「着いたー!」と叫びながらとうちゃこしたら、なんと既にひとりハイカーがいました。

どっから来たか聞いたら鷹ノ巣(私が上ってきた登山口)だというので、ずいぶん早く出発されたようでした。
聞くところによるともう山頂まで行って戻ってきたところとのこと。

生憎の天気になっちゃいましたねー、とかひとしきり話をして、私はとりあえず山頂に向かいます。


巻機山を彷彿とさせるようななだらかな風景を見ながら進みます。少し天気も良くなってきました。
あと少し。


この景色をみるために、ここまで登ってきました。苦労して来た甲斐がありました。

しかし、険しい道のりを上ってきたところの山頂がこんなにも平らだというのは本当に不思議です。

はい、山頂です。出発してから約4時間、ようやく到着しました。


ここからもう少し木道が延びているので行ってみましょう。ここで行き止まりです。

誰もいません。
すっかりいい天気になりました。


再び山頂に戻り、ちょうどウッドデッキみたいになってるので、気持ちよくそこで食事をとることにします。

ついでに寝っ転がって空を見ます。

夏の空ですなー

夏ですね。
そよぐ風も気持ちがよいです。



ここから、少し登山道を外れて下ったところに「玉子石」と呼ばれる石があり、みんな行くところのようなので行ってみます。

これが意外と遠いのですが。。。

はい、これです。

うーむ。
日本山岳界のマーライオンと名付けたい気もしますが、まあ、いいでしょう。

むしろここからの景色の方が見ごたえがありました。でも、下山途中に寄るには少し遠かったです。



さあ、帰ります、帰りましょう。

途中の道標。

下山10km、、気が遠くなります


池ノ岳まで登り返して、池ノ岳で少し休みます。来たときに比べて天気も良くなり、平ヶ岳山頂が見えます。


さ、観念して下山開始です。

暑くなる前に帰りたい。。


まあですね、ぶっちゃけ体力的にはかなりヘロヘロでありまして、特にこれから待ってるであろう登り返しとかがウンザリなのですが、焦らずにゆっくりポクポク行きましょう。

事故らなければいつか着きます。


しかし、日はみるみる高くなっていき、暑さが増してきます。
幸い、水はたっぷりあるので、ガブガブ飲みますが、下りだっていうのに滝のような汗です。

それでも下台倉山までは、まあ順調に行きました。
途中で、池ノ岳でお会いした方をパスさせてもらい、

「速いですねー」と言われますが、

「いやいや、この後バテる予定です」



で、それが真実になります。

下台倉山から登山口まではあと3kmですが、標高差では700m以上も下らなくてはなりません。

峠走もそうなんですが、下りの方が苦手なんですよね。。
しかも、稜線は日差しを遮るものもほとんどなく、背中から容赦なく太陽が照り付けてきます。

あぢー。
これマズいやつちゃう?
巻機山の二の舞ちゃう?


ところどころにある木陰でとうとう座って休むことにしました。
暑すぎるでしょこれ。

5分も休めば回復するので、再び出発しますが、下山で油断するとすぐ足を滑らせるので、慎重に、そしてしっかり意識を保って下らなくてはならないので、結局合計3回も座って休息しました。


だいぶ下りてきましたが、まだあります。。


ようやく稜線を下りてあと少し。
登山口まであと15分ほどのところで川に出ます。

わーい、水だ水だ!!

ザックを下ろして川ドボンです。

気持ち良すぎます。


さあ、涼しくなって元気になったところで、あとは林道を行くだけです。
ようやく到着。。


9時間を切るタイムというのは、ヤマップを見てもだいぶ速いほうなのですが、そのうち実に1時間以上も休憩してます。

ゆっくりと長い時間動き続けるのがダメで、速く動いてはバテて休み、回復してまた動いて休むという、ワタクシのランと同様の結果となりました(笑)。



ここでふつうなら、車の窓とバックドアを全開にして、身体拭いたり着替えたりするんですが、登山の道中もそうだったんですがとにかく虫が多いんです。

アブ、ハチ。


100円ショップで買ったシールは、多少は効果はあったのか、登山中もブンブン飛んでるわりにはワタクシにまとわりつくことはほとんどなかったんですが、さすがにクルマの窓を全開にすると、すぐにでも車内にアブが何匹も入ってきてしまうんです。


しかたないんで、誰もいないのをいいことに、車の外で半裸になって身体を拭いて着替えることにしました。

ちなみに、荷物を整理してるときに気づいたんですが、唯一の防寒具と言っていたウインドシェルは車のなかに置きっぱなしでした。
オイオイ。。。


そうこうしているうちに、さきほどのハイカーさんも下りてきて、
「まじ辛い」
「暑すぎる」
「もう来ない」
「そもそも夏に来る山じゃない」
といった会話を一通り交わして別れました。

暑いなか、お疲れさまでした!



まあとにかく、平ヶ岳、本当に日帰り最難関なのかどうかは分かりませんが、この季節に登るのはキツすぎることは確かでした。
山頂の景色は絶品だったので、行ってよかったですが、1回でいいかな。。



山登りはこれでおしまいですが、実はもう1泊この近辺で遊んでから帰りましたので、その話は次回。


ではまた。

  
  




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