文学フリマ東京38に出ますよ
来る2024/05/19の文学フリマ東京39に新刊でエッセイ本を出します。詳しくは(告知:文学フリマ東京38に出ます。 - ずっとVacation)。 今回の記事は、その本を作るコンセプトから紐解いて、制作の一部をデザイナーさんにお願いして感じたメリット・デメリットについてまとめています。 これからZINEや同人誌を作る人の参考になれば幸いです。
今回のコンセプトは「できない部分はデザイナーさんにお願いしてみる」
以前出したZINEは、初めての本作りということでそれまで勉強してこなかったAdobeのソフトの使い方もわからず、奮闘した末に苦肉の策でcanvaと縦式を使い全てを完結させるというスタイルでした。
今回は、デザイナーさんにお願いして、「市販の本のように」デザインがある程度整っている状態のものを作ってみたい!というかデザイナーさんに依頼してどんなものが出来上がるのかみてみたい!ということで、表紙・本文デザインをそれぞれ専門のデザイナーさんの方にお願いしてみることにしました。
デザイナーさんにお願いして良かった①:原稿作業に集中できる
何よりも、自分の原稿作業に集中できる!という良さがありました。 前回は、表紙や組版について作業するのにかなり時間を費やし(1から作り方を調べていたので1−2ヶ月程度かかりました)ていたので、今回デザイナーさんにお願いすることで原稿を書く・編集することに集中できたのは、本当に助かりました。 なにせ今回の本は、以前の日記本と異なり、書き溜めている原稿がゼロの段階で制作を始めたので、筆が遅いわたしは執筆に集中する時間がたくさん取れたおかげでなんとか2万字程度書き切ることができたのでした。(途中で没になった原稿もある)
また、本文デザイナーさんとはかなり段取りを組んで原稿執筆初期段階からやりとりをしていたので、〇〇日までに第一校を送るために、〇〇字書いておかないと.....といった具合に、自分の原稿の進捗の目安にもなりました。
デザイナーさんにお願いして良かった②:編集に時間が取れる
そして、今回初めて編集作業らしい編集作業もしたので(校正を3回分やりました)。おそらく前回の本よりはかなり誤字脱字が減っていることだろうと思います。 前回の本は読み返してみるとかなりミスが目立つので、今回は徹底的に誤字脱字のような凡ミスは減らそうと、校正に関する本を事前に買い、学習してから挑みました。
サワラギ校正部/ 『自分でやってみる人のための 校正のたね』
サワラギ校正部さんの上記の本は、校正作業をする段階でかなりお世話になりました。 固有名の表記のチェックを今まできちんとできていなかったことに気づき、慌てて見直したら今回のエッセイでも重要な箇所で表記を誤っていることがわかり、たくさん直した思い出。 固有名詞って、案外漢字やカタカナ、ひらがなの表記を間違って覚えていることがあるので、原稿にする際に一度検索する癖をつけてもいいかもしれませんね。
日本エディタースクール/『日本語表記ルールブック』
役物のくわしいルールを知りたくて購入。 本自体は通読して読む、というよりも、気になるところを索引で調べて読む、といったスタイルの方が頭に入りやすいかもしれません。 数字や単位の表し方、かなづかいの注意点などがぎゅっとまとめられています。
編集・校正作業に関しては今回かなり学びを得たので、また別の記事にしたいですが......(どうでしょう)
自分のイメージを言葉にするむずかしさに直面する
デザイナーさんにお願いすることで、ZINE作りは全体的にかなりスムーズに進みました。
依頼してしまえば、あとは規定のやり取りをするだけでデザインが出来上がってくるので、メンタル的にしんどいこともなく、素敵なデザインが仕上がり段階で送られてきて感動したのを覚えています。(本当にありがとうございました......!!)
しかーし、それなりにつまづいたポイントもあります。 それが、最初の依頼段階です。 依頼する際に、希望するイメージをデザイナーさんに伝える場合がほとんどだと思うのですが、ここで自分の中にあるイメージを第三者につたえるむずかしさに直面したんですね。 「なんとなくいいかんじにしてほしい。」、をさらに因数分解して、より具体性を持って伝えること。またどういったことを伝えた方がいいのか、というのもさっぱりわからずでそれについてはかなり手探りでした。
このようなガイドを書いてくださっているデザイナーさんもいるので、依頼の際の参考になるかと思います。
また、依頼した際のオーダー文章はコピペしてきちんと控えておきましょうー 何をどう依頼したのか、意外と忘れてしまうものなので。
デザイナーさんとのミスマッチを防ぐために......
このようにデザイナーさんとスムーズに進む場合がほとんどですが、時々ミスマッチが起こる場合もあるかと思います。わたしも過去にありました......(今回ご依頼した二人ではありません。誤解なきように)
ミスマッチが起こらないためにも、デザイナーさんの作例やHP、オーダーの詳細はしっかりとみておくのがよいでしょう。(上記のnoteは本当に参考になるのでぜひ読んでみてください)
わたしはけっこう「おまかせで」と伝えていましたが、自分のしたいイメージがある場合ははっきり伝えた方がデザイナーさんもやりやすそうだなーと感じました。(あくまでも主観です)
「タイトルがわかりやすく、おおきめで」「可読性の高いデザイン」など、自分のイメージを言語化していく作業はなかなか骨が折れますが、依頼前の段階でまとめておくのが◎。
入金のタイミングや対応してもらえるリテイクの回数など、デザイナーさんによって異なるようですので、「もし第一校で自分のイメージと違うものが出てきた」場合のことも考え、オーダーフォームをしっかり確認しておくのがおすすめです。
自分で作っている感、は少なく......
また、デザイナーさんにお願いして感じたこととして、「自分で悪戦苦闘・四苦八苦して作っている感じ」はどーしたって薄くなります。
前回作ったZINE(初めての日記本の編集に四苦八苦しつつ、文学フリマに出店してみた総括と雑感 - ずっとVacation)は、自分で手探りの状態で暗中模索しつつなんとか入稿して本の形にする、というものでしたが、スムーズにはうまくいかないものの、「自分で作っている」感がありました。
電子でPDFで配布すればとても簡単なご時世で、わざわざ紙の本にする、というのを楽しみたい人にとって、このDIY感覚がないのはちょっと物足らないかもしれません。
「自分で1から作っている」というのを感じたい人は、「表紙はデザイナーさんにお願いするけど、本文は自分で」など、自分の裁量を大きく配分するか、少しずつ時間をかけて自分のできること(adobeソフトの操作など)を増やしていくのがいいかと思います。
わたしは最初見切り発車すぎました。。。
印刷する部数について
今回は、前回が予想以上に売れたので、部数を多めに刷ってみました。
ちなみに部数に関しては本当に今回もどうなるかわかりません.....
ただ、2−3回ZINEや同人誌を販売するイベントに出るようだったら多めに刷っておくと、出店の際に慌てて再販することもなく、安牌なように思います。
前回は文フリで多めに販売できたので翌月の日記祭に持っていく部数がかなり少なくなり、せっかく委託販売のチャンスをゲットできたのに午前中には売り切れてしまったようでした。
部数に関してはなんどか本作りを重ねて、自分がさばける部数を掴んでいくのがいいのかなーというのが今の所感です。
最初は小部数から少しずつ増やしていくのがリスクが少なく、安心して始められるかと思います。
次の目標は?
次の目標は、ずばり、「自分でInDesignを使って組版・本文デザインに挑戦してみる」です。そのために少しずつAdobeソフトをいじるなどしていますが、これがけっこう楽しいです。
実は数年前にInDesignを教本片手に独学で学習しようとして挫折したのですが、udemyの学習講座を受講してみたらサクサク学べてすごく楽しい!便利!効率的!で驚いています。
ソフトの使い方はハンズオンで動画を見ながら学べる方がどうやらわたしには合っているようでした。
udemyはセール時はありえない割引率で講座を販売しているので、adobeソフトの学習はこちらのサイトを今後も利用すると思います。
※アフィリンクではありません