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#28【ラップバトル】女流雀士「一気通貫パイを繋いで〜」vs 鬼嫁「ビッチ痛感パイオツ無いで〜」

 

カニ である。

 

私の住んでいるところは海の近くということもあり、家の中にカニが住みついている。「ちょっとちょっと、海の近くだからって家にカニが住みつくことがデフォみたいに言わないでくださいよ〜」と海の近くに住む人は言うかもしれない。し言わないかもしれない。

私が住む借家は築100年を越す古民家で、おそらく私たちが住む前からこのカニは住んでいる。

小1の娘はこのカニを目撃すると「うわッ、ヌシがおる!うわー」と一目散に逃げる。

たしかに ”かに道楽” の看板のような8mのカニが家の中を闊歩していたら私でも逃げる。お供の助さん格さんが「しずまれしずまれ!しずまれぇィ!!この紋所が目に入らぬか!こちらにおわす御方をどなたと心得る!恐れ多くも先の十脚目短尾下目、カニ公にあらせられるぞ!」「じ、じじ、じっきゃくもくたんびかもく……?」

説明しよう。十脚目短尾下目 (じっきゃくもくたんびかもく) とは、ようするに「カニ」のことである。

そんな進撃の巨人に出てきそうなカニではなく、10cmにも満たない可愛らしいカニなのだ。「ヌシ」と呼ぶにはあまりにも仰々しい。ちなみに進撃の巨人は「あーなんか巨人が人食べる漫画でしょ」ぐらいの認知である。

そんなカニをたまに「よし捕まえて外へ出そう」と試みるが、カニの足が速すぎて毎回あきらめる。私がタコになりきれていないのが敗因だろう。どんなにたこ焼きが好きでも、本家のタコにはほど遠い。ふだん「タコタコ」と優しい妻に言われているのですっかりその気になっていたが、どうやら違うようだ。

いつか本物のタコになれたら、紐を切って遥か彼方へ飛んでいこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

私は甲殻類アレルギーである。私にとってカニは食べるものではなく、愛でるものだ。

カニかわいいよカニ。

 

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