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間違いなく20年続くシリーズになる名作推理アドベンチャー『都市伝説解体センター』感想

『和階堂真の事件簿』などミステリアドベンチャーゲームを制作している「墓場文庫」と新進気鋭のインディーパブリッシャー「集英社ゲームズ」がコンビを組んだ今年有数の注目タイトル『都市伝説解体センター』。
正直期待していたものよりも遥か高みにある完成度のアドベンチャーゲームがお出しされて驚くとともに、大満足のままクリアしてしまいました。

これは褒めたい。絶対に続編出してほしい。そんな感想になります。


死ぬほど乱暴な感想を言えば、「タイパとコスパの良さが異常」なゲームでした。
ユーザーが求めているミステリーとしての楽しさと、陰謀論やオカルトを題材にした外連味の楽しさをハイテンポで楽しませてくれる。そんな10時間の体験になります。

システムは『逆転検事』のように現場や関係施設を歩いて調査し、証拠を集めて物語の真相に至るというものになりますが、“日常パート”的な脱線やキャラクターの掘り下げなどはできるだけ排除し、「事件の解決」に尽力し続けるというのが現代的であり、プレイを切り上げられないほど夢中にさせる魅力がありました。

そして、度胸はあるが世間知らずでほんわかしている主人公あざみちゃんの持つ能力「過去視」こそがただでさえ早いこのゲームのテンポを極限まで高めています。

既存の推理ゲームにおいて、過去にあったことを説明する場合は監視カメラや口伝での捜査が余儀なくされ、その信ぴょう性といった部分も精査しなければなりませんが、「過去視」によってそこがまるまるスキップされることで、作品の語りたい部分を中心にスポットを当て、プレイ時間を大幅に削減することに成功しています。



筆者は作者の過去作もプレイしています。ミステリのトリックを淡々と追っていく燻し銀な作風と打って変わって、陰謀論やオカルトといった外連味溢れる作風が荒いドット絵の探索パートと非常にマッチしており、より広い層の興味を引くになった印象を受けます。

さらに、過去作ではなかったキャラクターの立ち絵やSNSの露悪的な大衆の描き方など、墓場文庫らしからぬセンスも感じさせました。これらがもし集英社の勧めで実装したものなら、そういったパブリッシャーからのアドバイスが非常にうまくマッチした稀有な例なのではないかと思います。

魅力的すぎるキャラクターと、あまりにも気持ち良すぎるエンディング!

ゲーム中で重要となるSNSで行う調査では、炎上中のツイートに湧く“クソリプ”を伝うことで情報収集を行い、これが目を覆いたくなるほど醜悪で不快感を感じさせます(実際のTwitterはこれよりもっとひどいから最悪なんだけど)。しかも捜査を頼んでくる依頼者は性格が終わった選りすぐりのカス揃いです。

そんな『カオスヘッド』を思い出すようなイラつく話題が多いゲームなのですが、主人公サイドがそれを軽くかわすのも爽快感があってうれしい。一緒になって怒るのではなくサッとスルーです。
能天気だが勇気溢れる主人公・あざみちゃんと、頼りになる先輩運転手ジャスミンさん。そして謎多きセンター長など、強烈な印象を残す個性的な面々もこのゲームの大きな魅力の一つでしょう。


そしてそれを彩るのは美しすぎるドット絵。章の最後には自動送りで話が展開されるエンディングが挿入されるのですが、これがあまりにも贅沢で気持ちいい。

過去作同様、プレイヤーがしっかりと推理できる難易度と丁寧すぎるほどの導線が敷かれているゲームのため、それはもちろん楽しいながらも意外性のあるシーンは少なめの構成です。

それを2分ほどのエンディング(何枚描いてんだとドン引きするほどの枚数で描かれるドットアニメーションと、ボーカルソング『奇々解体』、怒涛の勢いでお出しされる新たな情報)で補っており、ここのセンスが恐ろしいほどいいなと感じました。

このテレビドラマ風のエンディングで「おお~!」と声が出てしまうのは1話から最終章まで持続しており、めちゃくちゃ気持ちいいです。ここだけで遊ぶ価値があると断言します。

体験版は1話の中盤まで遊ばせてくれるのですが、今からでも1話まるまる遊べるスタイルにしたらもっとユーザーが増えるのではないかと思います。あの気持ちいいエンディングを体験して続きをやりたくならない人はいないと思うので。

前述したように「意外性や驚くような展開が少ない」と感じた部分はありましたが(最後の最後はもちろんめちゃくちゃびっくりしました)、最終章ですべてを察した瞬間など、恐ろしい量の脳汁が全身を駆け巡るのを感じられた部分はしっかりと存在。
逆裁シリーズ』『ダンガンロンパ』などに比べるとプレイ時間の関係上あっさりとした味わいではありますが、『トシカイ』のほうが好みという人が居てもおかしくない完成度で、最近お気に入りの『Staffer Case』と並んで人におすすめしたいアドベンチャーゲームとなりました。

一つプレイ中に許容を超えて面倒くさかった部分を上げるとすれば、会話や調査によって既に話しかけた人の会話に新規のものが追加される際、誰の会話に発展があったのかわからず結局総当たりになってしまうということが結構な回数あることでした。そこまで長い時間ではないものの、ゲーム全体のテンポが非常にいいため、過去作と同じとはいえかなり悪目立ちしている印象です。

是非、続編を

このフォーマットなら何作でも出せると思うので、ぜひともクオリティを維持したまま数年に一度新作が出てSNSが盛り上がる。そんなシリーズになってほしいと心から思います。

こんな終わり方したんだから、絶対続編出すよなあ!
でもあざみちゃんのピンチには、ジャスミンさんが駆けつけて助けてあげてくれるんだよなあ!
そんな妄想が止まらなくなるような、楽しい世界に浸れる素晴らしい作品でした。




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