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いち設計者から見た中国のモノづくり|品質・金型・ダンピングの現状 2026ver.

Twitter(現X)を見てるとキャッチーなポストが目に留まりました。

...衰退の要因について、僕から見ると製品としての差別化が出来ずコモディティ化したのと、一時期の超円高時代にボロボロになっちゃったのが大きかったかなという印象です。その辺はポスト元が金型屋さんなので、金型についてフィーチャーしたくなるのでしょう。

ま、それはそれとして。

ポスト元の方は中国メーカーが使われる理由について価格だったりスピードだったりを理由としています。そしてその源泉は国の姿勢の違いだったり、労働基準の差だったり、品質の差に根差していると。

いや、分かりますよ。現場層の人件費はまだまだ中国の方が安いですし、中国のメーカーさんは大概の日本人がドン引きするくらい働きます。金型品質も場所によっては粗削りなところはあります。僕も担当部品のトライやってる中で金型が壊れたりしたこともありますし。

ただ設計者の立場からすると図面に描かれた通りの部品が期日内に出来上がる事、そしてコストが安いことが大切なんですよね。図面通りに出来ているなら品質の良い金型で打ちっぱなしのものでも、バリを手加工して何とか出しているものでもOKなのです。だって、設計がちゃんとしていれば図面通りのものが出来ていれば製品として問題が無いものになるはずですからね。手加工で問題があるのは手加工そのものにバラつきが出ることと追加の人件費がかかること。手加工のバラつきは追加の検査だったり歩留まりの低下につながるので、ここも最終的には費用がかかることに収束します。

品質の良い金型でこれらの追加費用を上回るコストメリットがあればよかったのですが、残念ながら追加費用含めても何とかしのいでいる方がコストで勝っているので今があるわけです。

また実際のところコスト以外にも中国メーカーが選ばれる理由はあるんですよね。それは対応力です。人海戦術で何とかしのいでいると言いますが、何があっても結果にコミットしようとする意志と問題発生時の対応の速さ、自分たちで色々試す行動力は発注側としては頼もしいのです。

優れた中国メーカーは問題発生で連絡してくるときに推定原因と実施中の検証、問題確定後の対応、間に合わせるための暫定策まで揃って報告してくれます。で、対応も早いんですよね。そういうところは得てして部品の品質も良いです。恐らく内部でも改善のサイクルを爆速で回しているのでしょうし、営業も熱心なのか色々なところから仕事を貰ってくるので知見が積み上がるのも早いのでしょう。

上記は金型のみならず成形や切削、プレス...さらに上流の設計や、製品開発にも言えることです。日本人が多少早く、品質のよい設計が出来たとしても中国ODMはもっと多くの人数で、複数回現物試作を交えつつ安いコストで作れちゃうのが現状です。なのでコモディティと化した時点で同じ土俵で戦うのは難しく、何か別の起点で生き残る術を考えないといけないんですよね。いや、ほんと厳しいですよ。愚痴りたくなる気持ちは分かります。

コモディティ化を避けるとなると規模が小さくニッチな分野に特化する、とかになっちゃうんですよね。大きくスケールすることは難しくともニッチな業界内で確固たる地位を確立する。そこからストック的な売り上げに繋げていけるなら、ビジネス的には美味しいのではと考える今日この頃です。

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最初に中国工場に言及してから9年も経つのか...

中国、自国内で強力なエコシステムが出来ているのが強いですよね。




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