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『閃光のハサウェイ』関連作としての『ガンダムF91』、見返し感想

U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダムF91

はじめに

  • 劇場アニメ『ガンダムF91』について書いています。『閃光のハサウェイ』を手掛ける村瀬修功監督も参加されているので、関連作品と言うこともできるかもしれません。
  • 映画『閃光のハサウェイ』については、その面白味を以前書かせて頂きました。

見所いろいろ、やはりなんと言っても冒頭の襲撃シーン

  • 何故か逆シャアの方が世評高く、F91ってお味噌扱いされている印象あるのですが。見直して全く悪くない作品と思いました。良い描写が色々あります。今の目でも序盤の侵攻シーンは十二分に凄いと思います。学園祭の祝祭的な気分が吹き飛んで、暴力が空から降ってくる、という臨場感があります。ヒロインが自宅に駆け込むと外をMSが滞空していて、窓がビリビリと音を鳴らして揺れる、とか平成ガメラ最上の瞬間に近しいものがあります。
  • メカ、MSのデザインも当時あまり評判良くなかった記憶なのですが(鈴木ドイツ氏とか、なんぞあれと言うていた筈)、これまでの宇宙世紀と別物の異形感あってめちゃ良いと思いましたね。コロニーの日常を破壊する得体の知れぬもの、という。特にクロスボーン勢はデザインから技術体系がこれまでと違う、という表現が織り込まれていて、大河原先生さすがや……と思いました。

人物描写の切れ味、旧式兵器が土壇場で活躍!とかしない

  • 人物描写も良いです。例えばヒロイン、セシリーのおかんの瞬間的に見せるナチュラルに傲慢な振る舞い。「ナディアである、控えよ」とか、過去のありようを想起させて見事と思いました。少ない時間で圧縮情報を伝達している。
    • 機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード(上) (角川スニーカー文庫)
  • 一部を除き、大人は大抵身勝手なクズが多く、博物館の館長などその最たるもの。でもこれ前も書いたけど、あの展開って「博物館に眠る旧式兵器が土壇場で活躍!」みたいな定型を喜ぶおいらみたいな人間への嫌がらせと思います。富野監督作品って、安易な盛り上がりを良しとしない気風があり。昔の自分はそういうのが苦手だったのですが、今はこれヒロイズムの陶酔を許さない富野先生の知性故とは思います。
  • 他にも庶民に車から突き落とされそうにる生徒会長とか、パン屋に火事場泥棒的な押し込みが入るとか、軍隊だけでない鉄火場で噴出する庶民の暴力性が描かれていて、ハッとさせられます。
  • 残念ながら後半はこういう細かい描写が減退して、作画レベルもかなり低下しててゆくのですが(何故か集中線が多用される)。スケジュールが恐ろしく厳しかったと言うから、惜しまれますね……。周辺人物も掘り下げられず終わってしまう……。ザビーネの造形とか味わい深いのですが。TVシリーズになっていれば、というのは詮ない話でしょうが。
  • 鉄仮面ってラスボスが空虚なんですが、早過ぎたNTR復讐キャラという無理矢理な評価も出来るかもしれません。
  • 全般にZ〜逆襲ほどエキセントリックではない。性悪説の毒々しさよりも、若い主人公たちの理想主義を応援するトーンがあって、これはこれで佳き作品と思います。

パンフにて、田中芳樹が語る富野ガンダム

  • 当時の劇場版パンフを見ると、富野監督は逆シャアの時ほど面白いことは言っておらず、穏当な記述に終始しています。意外に思ったのは『銀河英雄伝説』等で知られる作家、田中芳樹が文章を寄せていること。ガンダムにはめちゃ影響を受けた、善悪を相対的に描くこと、マクロとミクロの描写を両立すること等を語っています。考えてみれば銀英伝のゼッフル粒子とか、ミノフスキー粒子が元ネタで白兵戦を描くための方便なのだろうけれど、あまり直接的に田中芳樹がガンダム、富野監督を語っていることを知らず、驚いた次第です。
    • 銀河英雄伝説 7 怒涛篇 (TOKUMA NOVELS)

さいごに、改めてハサウェイについて。ダバオの夜間襲撃はまさにF91の強化版

  • ハサウェイを監督された村瀬修功さんは『ガンダムF91』序盤の戦闘シーンを手掛けているそうで、あれをもっと上手くやり直したかった、と語っていた記憶あります。ダバオの夜間襲撃はまさにその強化版になっていると思います。映画館で見た時は、街を逃げ惑っているような心境になったもんな……。そんな状況でもハサウェイ君はギギの体まさぐってウットリしてたんだよな……うーん、やっぱり凄い、そして変わった味のするアニメです。はよ続き見たい!(もうすぐだよ)



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