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聖を求めて性に戻るグルグル。新居昭乃、Aimer、Aurora、Alcestライブ探訪からのあんこくしんわ再考。

Botanical Note

はじめに

  • 改めて「あんこくしんわ」について考えてみた、という記事です。性を忌避して聖を希求する、とかそれっぽいこと書いてウットリしておきながら、これ結局は性的な衝動では……というどうしようもないオチに辿り着きます。
  • 2024~25年にかけて、新居昭乃、Aimer、Aurora、Alcestと連続でライブに行きました。その体験がオチに影響する、まー気の長い話にお付き合いください。

あんこくしんわとは?それは聖性への希求、のハズ

  • そもそも「あんこくしんわ」ってなんだよ、という話になりますが。これは友人たちとその昔、深夜のファミレスで思い付きを話し込んだのが発祥のウヒヒ造語、局所ジャーゴンです。
  • 性的なもの、野蛮さ、暴力、諸々から退避したい、そういう受け手を慰撫してくれる穏やかでやさしい作品群があるよね……。特にオタクフィクションにはこの系譜を脈々と紡いできた歴史があり。
  • 性ではなく聖、貴さへの希求を核とするオタクによる現実からの逃避願望的想像力。小説や漫画、アニメといった形態を問わず存在し、それらは相互に関連しあいながら脈々とした体系になっている。これはもう「あんこくしんわ」と呼んでもいいのではないか……という、まあ、与太話です。
  • 自分でもその一端に連なるであろう作品、『BLOOD ALONE』について書いたことがあります。
  • id:Dersuさんが決定版的なエントリ書かれているので、参照頂けると幸いです。
  • もちろん音楽にもこの流れあり、例えばZABADAK、新居昭乃を深淵とする、幻想系J-Popと呼ばれるジャンルはその一つではないかと思います。90年代ガールポップ周辺にも縁あり、遊佐未森さんや初期の鈴木祥子さんもこのサークルに含まれると思います。
    • 鈴木祥子さんは後に、初期の作品は本人的には望んだ方向性ではなかった、というインタビュー読んでうぐぅ……となったりしました。当たり前ですが、プロデュース主導の部分もあるんだろうなと。
  • 「幻想浮遊系」と仮称して考察したblogあり、2006年の記事ですが概況として分かり易い内容と思います。
  • 90年代後半ぐらいからのトップランナーは言うまでもなく菅野よう子さんであり、同プロデュースによる坂本真綾さんと思います。わたくしも『グレープフルーツ』~『少年アリス』辺りを狂ったように聞いていた時期がありました。
  • 自分の更新が停滞しているので、最近の潮流はよく分かってないんですよね……。現代のあんこくしんわを体験してみよう、あと他にもおすすめあれば何方か教えてください、というのがこの本文の趣旨の一つではあります。

歌曲『風の谷のナウシカ』のリメイク版、あんこくしんわの源泉

  • ちょうど細野晴臣さんのラジオ番組Daisy Holidayを聞いていて、安田成美さんがゲストでした。歌曲『風の谷のナウシカ』のリメイク版を近年制作して、出来上がった曲の仕上がりに泣いてしまった、細野さんは魔法使いみたい!天才!という安田さんの賛辞にンムフフとなる御大。いやー気持ち良さそうだな!
  • ナウシカ自体があんこくしんわ的想像力の源泉みたいなものだから、当たり前ですが、このリメイク版はまさにど真ん中、パワーホール全開って感じで、安田さんご自身でなくてもウットリする出来。アンビエント的な音像に囁くような安田さんのボーカル。さくらちゃん最高ですわーと思いました。

ZABADAKのご先祖の一つとしてのGenesis

  • この項は、あんこくしんわを考える時、祖先としてのプログレに触れてみた……という話です。
  • 仕事しながら元Genesisのギタリスト、Anthony Phillipsさんのソロアルバムを聞いていて、これほぼZABADAKみたい……と思ったりしました。節子それ、順番逆や。
  • この"Force Majeure"とかZABADAKの曲です、と聞かせたら勘違いする向きもあるのではないかしら。
  • これ決して飛躍ではなく、ZABADAKには初期Genesisからの影響は多いにあると思うのです。演劇的パフォーマンスやコンセプトアルバム形式で綴られる箱庭的物語とか。音作りは存外、Anthony Phillipsさんの働きに寄せたところあるかもと思った次第です。

逃避型ファンタジーの『CAROL』、あんこくしんわの系譜とも言える?

  • 小室哲哉さんも確かGenesis好きで、キーボーディストとしてTony Banksの影響受けていると言うていた記憶があります。もちろん、プログレ枠であればKeith EmersonとかRick Wakemanもデカいんだと思いますが。衣装とかステージアクション的な部分とは別に、演奏面ではTony Banksからの継承あるんじゃないかしら。
  • 日本のポップ、ロックのコンセプトアルバムと言えばTM NETWORK『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』は筆頭にあがると思うのです。後のギラギラしたTKサウンドになる前、小室さんの源泉としてGenesis含めプログレの系譜があり。そしてOVA『吸血鬼ハンターD』のサントラ仕事含め、ある種のあんこくしんわ、ファンタジー的想像力に立脚していた時期があった……こんな風に言うたら牽強付会が過ぎるでしょうか。

子供としてのIRON MAIDEN、孫としてのMuse、Dream Theater

  • もすこし関連トークを続けます。
  • Genesisと言えばIRON MAIDENのSteve Harrisも影響受けたと公言されています。メイデンの長尺楽曲"Seventh Son Of A Seventh Son"とか、静→動の展開、モチーフ回帰とかGenesisっぽいんやなーと改めて感じました。
  • "The Musical Box"とか、モロ参照元なんでしょうねと、一年生的発掘。昔もこのビデオ見ていたのに、当時は若い頃のPeter Gabrielがイケメン過ぎる!とか、どうでもいいことしか思っていなかった……hahaha。
  • さらに脱線するとMuseはIRON MAIDENの影響を受けていて、特にSteve Harrisは尊敬していると言うていたはず。そうなるとGenesisは祖父、あるいは師の師であれば師も同然!と言えるかも……言わない?
  • 実際に言及しているインタビューありました。
    • Why Matt Bellamy Thinks Muse + Iron Maiden Are A Lot Alike
      • 「ハーモニック・マイナー・スケールの使い方や、アレンジメントへのプログレッシブなアプローチは、たとえ彼らと同じようなサウンドでなかったとしても、ジャンルは違っていても、私たちには共通している」と彼は説明する。「ミュージシャンとして、特にスティーヴ・ハリスは最高のベーシストとして、彼らをとても尊敬している」
  • 連想ゲームしていくと、Dream Theaterは普通にGenesis~IRON MAIDEN~METALLICAの影響下にあるバンドですが、2005年の『Octavarium』はモロにMuseに寄せた音作りになっていました。この時期、メンバーがハマっていたんでしょうね。
  • これまた、そのまんま言及している記事ありました。
    • Mike Portnoy Names His Favorite Album of the 21st Century
      • 「プロダクション、演奏、作曲…このアルバムについては語り尽くせない。その後の数年間、私とドリーム・シアターに大きな影響を与えたのは明らかだ。『オクタヴァリウム』の「ネヴァー・イナフ」や『システマティック・カオス』の「プロフェッツ・オブ・ウォー」といった曲にその影響が見て取れる」とポートノイは続けた。
  • Mike Portnoyさんは結構節操なく引用するよね、2002年の"Solitary Shell"は露骨にPeter Gabrielの"Solsbury Hill"を参照していましたし……という賛否は置いて、Genesisの遠い孫が微妙に接近しているの面白くありません?と、そんなことを仕事中にぼんやり考えていました(働けよ)。

吉良知彦さんインタビュー、プログレへの言及について

  • こちらはZABADAKの中心人物、吉良知彦さんのインタビュー記事。生まれからデビュー、その後の展開まで綴られています。初期は打ち込みでその後に生演奏へ回帰していく、というリズム関ケ原的な文脈でも面白い話満載でした。
    • _... m o m e n t ...._
      • それで、まあ怖いもの知らずですから、手当たり次第にコピーするんですよ。ツェッペリンもやるし、イエスもやるし、ELPもやるし、一番すごかったのが、2年生の文化祭での「展覧会の絵」全部制覇ライブっていうのでした
      • あの、プログレ道に引きずり込んだ例のヤツが、「こんなのあるよ」っていって聴かせてくれたのが、マイク・オールドフィールドの「チューブラベルズ」だったんですよ。それを聴いた時、すごくいい曲で、大好きになったんですけど、何よりも一人でやっているっていうのにびっくりして、「ああ、そんなことが出来る人がいるんだ」って思いました。そして「自分でもこういうのがやってみたい」と、切実に思ったんですよ。
      • 何か、自分が好きな音楽ってなんだろう、見たいなのをドヨーンと思ってた時に、ケイト・ブッシュはもうストレートでズドーンとストライク入ってきました。「うわー、かっこいいーっ、これかなー」って
  • Yes、EL&P、Mike Oldfieldといったプログレ文脈、Kate Bushからの影響が語られていますが、Genesisの名前はありませんでしたね……hahaha。あれー、こんなに書いておきながら信憑性ないじゃん。何方か言及あれば教えて下さい(他人頼み)。

新居昭乃さん、期待通りのものを見た喜びと一抹のホロ苦さ

  • ようやっと話を本筋に戻します。
  • 冒頭で書いた通り、新居昭乃さんと言えば、自分の中で勝手にあんこくしんわのご本尊、この文化を代表するアーティストと思っていて、80年代のデビューから現在まで、一貫してクオリティの高い音楽を提供し続けています。
  • なんちゅうか遠くから仰ぎ見るちゅうか、これまでライブ参加とかあまり思いつかなかったのだけれど、今年はいい機会なので行ってみようと。楽しみなんだけど同時に緊張する、生で聞いたら死ぬかもしれません。自分が。
  • ライブが近づきその週は予習もかねて仕事中や移動中、プライベートでも新譜をひたすら流していました。お台場行った時など、海辺の景色をぼーっと眺めながら、新居昭乃さんの声を聴くのが気持ちえがったです。
  • 2024/11/23、TOKYO FMホールにてライブ行ってきました。
  • 新譜『Botanical Note』からほぼ全曲歌うという形式。予習しておいて良かった部分と、本音言えば過去曲も聞きたい……というリスナー気分を狙い撃ちするよに実質アンコール部分で始まったのが『キミヘ ムカウ ヒカリ』と代表曲中『美しい星』で、いやーありがとうという他ないです。スーテジに紗幕があり、曲にあわせて映像が投影されるのですが、導入SEから『キミヘムカウヒカリ』の歌詞が浮かび上がるのは鳥肌ものの演出でした。
  • 終了後、テンションあがって半蔵門~赤坂見附付近をウロウロしていました。不審者。
  • ただ若干のホロ苦い気持ちもあって。お客さんはみな、身なりのよい紳士淑女の皆さんという感じ。全編着座のまま、曲中は大人しく聞き入り、曲終了後に拍手するというトーンの大人しさ。それはそれで良い、アイドル現場みたいな狂騒的なノリを求めていた訳ではなく、むしろある種の厳粛さがあって、それでこそと思うのですが。
  • 何が言いたいかと言うと、ライブ特有のグルーヴ、高揚感は正直薄く感じてしまったんですよね。ライブ自体も一部ゲストミュージシャンありも、同期音源がメインなので、生演奏や歌唱による記憶とのズレ、それによる興奮というのはあまりなく……。
  • 次回ライブはやなぎなぎさんを迎えて、もう少し大きい規模の会場ライブ、ということなので、そちらも行くべきだったかもしれない。もうチケット売り切れてましたけどね!
  • そう、やなぎなぎさんもあんこくしんわを体現するアーティストの一人と思います。

Auroraさん、神秘体験と言いながら分かっていなかった自分とその補足

  • 次はAuroaさんのライブへの参加です。先日、新居昭乃さん拝んできたので、自分の中では勝手にあんこくしんわ継続探訪という気持ち。
  • しかし!この時の自分ははっきり言うてよく分かってなかった。「あなたたちはそのままで完璧です」という有名なAuroraさんのフレーズ、その意味すらボンヤリと捉えていたのです。実際の彼女は癒し系どころか戦闘的アーティストであり、永続革命宣言的な歌曲なんだ、という話を別エントリにて書きました。
    • tekkmakk.hatenablog.com
      • むしろ欠落や問題を抱えた自分を肯定できるのは貴方だけだ、他の人からの癒しや慰め、矯正などいらぬ!ひかぬ、かえりみぬ!という戦闘的なシャウトなんですよね。(そんなもん"Cure for me"の歌詞読めば一目瞭然だろうと。すみません)

Aimerさん、誤謬により人は人を好きになってしまうこと

  • 今週を乗り切ったご褒美に日曜はAimerさんのライブ行ってきます。自分としては先月のAuroraさんに続き、またしても、あんこくしんわ探訪という気持ち。場所も同じく東京ガーデンシアター。
  • 2025/3/9、行ってきましたよ。
  • 割と明るめの近年のヒット曲から始まった後、中盤で「深く潜りましょう」とMCで語り、観客に着座を促してからの『誰か、海を』『I beg you』という流れ。歌唱はもちろん、暗闇の中で妖しく浮かび上がる映像演出もあいまって圧巻でした。 この楽曲、前者は菅野よう子+青葉市子、後者は梶浦由記なわけで、これ現代あんこくしんわの最強布陣ですね……と改めて感じた次第。
  • 2Days開催で自分はDay2を選択、後から知ったのですが、一番聞きたかった楽曲"Torches"はDay1で披露されたとのこと。んあー。
  • アンコール明けでは一転、グッズやバンドメンバーを紹介して明るくはしゃぐ。こんなこと言うの失礼かもしれないけれど「うーんかわいい……」と思ってしまいましたお許しを。何度も感謝を述べてから多幸感溢れる『グレースノート』で終了。めちゃくちゃ楽しかったです、また見たい。
  • ライブに行くと、イベント自体も楽しいけれど、自分が何に快/不快を感じるのか、という思索の・ようなものを深める機会になって、それも面白いなーと思います。
  • 「人は結局、安直に人を好きになってしまう」と述べた方いて、これ本当にその通りと思います。舞台上のパフォーマンスが優れているからと言って、別にそれは演者の内面とは関係ない。自分が好きなアイドルやプロレスラーもそう。あるいはスポーツ選手とかでもおなじく。表現は表現に過ぎない。スケートで3回転半ジャンプ決めようが野球でホームラン打とうが、それは努力と才能の発露で凄いけれど、内面とは無関係のはず。
  • 関係ないのだがしかし、受け手(おれ)はそれが演者の内心の反映であるかのように勘違いしてしまう。じゃあ出力結果だけ愛でて、出力する人間のことは興味ありません、と分離出来るかと言うと、そうも行かず。やっぱり出力者の人間そのものを理想化、好きになってしまうのですよね……人間なので。
  • ライブの記憶を反芻しつつお台場を徘徊。聞けなかった"Torches"も再生して独りで浸ったりしていました。携帯の電池が怪しくなってきたので撤収。

余談:楠木ともりさんのライブとの対比で感じたこと、アニメソングという防護シート

  • 脱線になるのですが、Aimerさんのライブを見ながら、2023年9月に東京ドームシティホールで見た楠木ともりさんのライブのことを思い出していました。
  • (楠木ともりさんの音楽自体は内罰的邦ロックという方向性で、あんこくしんわ的ではないと思いますが)
  • コロナで無観客となった時期あり、全てを失ったと語る極めて重くシリアスなMCから『それを僕は強さと呼びたい』を歌う流れがハイライトで、なんかすげーもん見たと鳥肌が立ちました。
  • ただ自分がこれ100%受け止めて最高やーと思えたかと言うと、なんかこう、圧倒されつつちょっと及び腰になってしまいました。板に立つ演者のマジ度合、人間そのものがゴロリと飛び出しくるような感覚。凄いよと思いつつ、この生々しさ、抜き身のナイフみたいな切れ味にビビってたじろいでしまったと言うか……。
  • Aimerさんのライブはこういうビビる気持ちなく見ていました。上述の『誰か、海を』『I beg you』にしろ、内容的にはかなり生々しく、えぐみのある言葉遣いが駆使されているのに。それはアニメソングである、という仮構性が一枚の防護シートになっている気がするのですよね。
  • この捻れが面白いとも思って、声優でもある楠木さんは音楽活動ではご自身そのものを剥き出しでぶつけている感。歌手のAimerさんの方がアニメやドラマのイメージを纏って虚構的に歌う。
  • ……なんてことを書いていますが、これは半分は嘘、かっこつけた語りで、オチは別にあるので後述します。

Alcest、ブラックメタル発あんこくしんわ行き

  • 次のあんこくしんわのステージはAlcestです。
  • ブラックメタルに腑分けされるバンドで、なんでそれがあんこくしんわやのと言われるかもしれませんが。Alcestを率いるNeigeさんは、昔から自分は別の世界に繋がっているという観念があり。自分の内側にあるそれを音楽として出力しているのがAlcestだ、と語っています。これはもう極めて、あんこくしんわ的な感じがしませんか?もともと反キリスト教的成り立ちあったブラックメタルは、やがてTrve信仰という自己神格化へ向かうわけだから、そもそもがあんこくしんわ的だった、と言えるのかもしれない……無理あります?
  • 肝心のライブそのもの、Alcestの成り立ち含めたあれこれはまた別エントリに書いたので、ご笑覧頂けると幸いです。期待とのギャップも幾つかあったけど、楽しい体験でした。
    • tekkmakk.hatenablog.com
      • Neigeさん終始穏やか。MCで「またね」バイバイ言うてて可愛い。初期ブラックメタルの殺伐感を思うと隔世の感あります。女性神話化する現代メタルの代表的ヒーローではないかと(勝手に)思っています。

上田麗奈さんのアルバムからの再考、それは聖ではなく性なのでは

  • 新居昭乃さんは超ベテラン選手ですが、それを皮切りに自分なりに現代あんこくしんわを探訪してみた気持ちあり。大小、浮き沈みあれ、基本的には楽しい体験で、もっとこういうの聞きたいー。最近のオススメは何じゃろう、という話になり。そこで挙がったのが声優、上田麗奈さんの『Nebula』というアルバム。これはわたくしも聞いておりました。囁き、浮遊感のあるVo。悪くないですよね……ちゅうかむしろ好きです。
  • しかしここら辺キッカケに、なんか改めて考えるとしんどくなってきたのが、あんこくしんわとか言うてるけど、そもそも望むものがすげー固定されているということ。結局、自己主張の激しくない、抑制的かつ洗練された女性ボーカルの歌曲……てのがモロ自分の性的な好みと一致する感じがして死にたくなりません?という……。いろいろ書いてますけど、要は穏やかな女性性への嗜好ですよね、と問われたら、それはまあ、はい。
  • 例えば前述した上『Nebula』、もろにビリー・アイリッシュですやんという曲あるのだけど、コンセプトアルバムという形式、演劇的歌唱により本家の生々しさは切り落とされている。それが悪いんじゃなくて、むしろ良い、と思ってしまう自分にあーこれ性欲だよなーと思ったんですよ……。
  • これに限らず声優ソングって演劇性、キャラクター性により、歌う本人が後景化する(ような気がして)、自意識を望まない自分には心地よく思える側面あり。これはだいぶ失礼かつアレな心性だよなと……。
  • 一方で、先にAimerさんとの対比で書いた楠木ともりさんには生々しさ、本人性を強く感じるので、どこかビビってたじろいでしまう。楠木さん自身のことは表現者として尊敬しています。尊敬しているがしかし、という気持ち。それって作詞作曲務めていることから来る先入観ちゃいますの、単にイメージですやん、と言われたらそれはそれなんですが。
  • 音設計や楽曲の方向性以上に、この本人性の多寡が自分にとって好みを決定付けている感ある、という。
  • じゃあ本人性の極み、極めて戦闘的なAuroraさんはなんで楽しめるの、と言われたら、それは単純に自分が英語わからんから、翻訳して初めて知るという手続き、距離感があるからに過ぎないのでは。「あなたたちはそのままで完璧です」というメッセージを取り違えていたのなんか端的な話で。
  • Alcestは?と問われたら、これは更にどうしようもない話で、自分が男性アーティストにはあまり性的な欲望を持ち込んでいないから。いやセクシーな男性に惹かれることは勿論ありますけど、やっぱり女性に向けるまなざしの方がずっと強い。
  • つまり、あんこくしんわって、ある種のファンタジー的風景への憧憬だとも思うのですがしかし、聖的希求と言いながらむしろ逆、ほぼ性癖、性的指向とイコールじゃあるまいか……。と今更に思い至り愕然とした、というのが今回のオチ相当です……。
  • この話をしてみたところ、今更気付いたの?前からそう思ってたよ!と言われてしまい、知らぬは本人ばかり……。

さいごに

  • これはもう性癖なのでたぶん直らない、そもそも直す気もない、せめて性欲であることを自覚して生きよう、といういつもの話になります。うーん今回もどうしようもない。



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