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予言書、ソニック・フィクションについて。誰か翻訳してください、という他人頼み

More Brilliant than the Sun

はじめに

  • 以前、自分が思いついて素人なりに書いてみた(音楽に纏わる与太話)は既に90年代に喝破されていたのでは……という話を書いてみました。

翻訳ツールで読んだという体たらくですが

  • Kodwo Eshunさんはイギリス系ガーナ人の作家。1998年に出版された『More Brilliant Than the Sun: Adventures in Sonic Fiction』にて、現代の音楽はメロディではなく音響にて未来的風景を現出させるツールなのだ、と説いている。
    • More Brilliant Than the Sun: Adventures in Sonic Fiction
  • ……こんな風に書き出してておいて、ちゃんと一冊の本として丸ごと読めてはいないのです。ここだけの話、インターネッツに全文あげている人がいて、翻訳ツールを使って読んだという体たらく。原文も難解なのでさすがに読むのはなかなかしんどかったです……。
  • 誰か翻訳して欲しい!という他力本願。以下はele-kingの記事ですが、これによると2018年頃に翻訳出版の可能性あったけど、立ち消えになった模様……んあー。
    • www.ele-king.net
    • 私たちは2018年の秋頃に、コドウォ・エシュン(Kodwo Eshun)の『More Brilliant than the Sun』の翻訳を出版する予定です。

    • SG:僕にとってすごく影響力のある本で、本当にいろいろなアイデアが詰まっている。1000冊もの本がひとつになったような濃い内容の本なんだ。ソニック・フィクションからアフロフューチャリズムまで、エレクトロニック・ミュージックの歴史が詰まっていて、サン・ラやジョージ・クリントン、リー・スクラッチ・ペリーから始まって、ブラック・エレクトロのことも書いてあるんだけど、90年代の本だからジャングルで止まっているんだよね。〈ハイパーダブ〉はそのあとにできたレーベルだから、僕たちがその本のあとを辿っているような感じだね。

ざっくりした引用

  • 以下ツールにお願いしただけですが、引用してみます。
    • 伝統的に、「未来の音楽」とは常に“ビートレス”だった。フューチャリズムとは、リズムを捨て去ること。ビートとは、音楽が“脱出速度”に達するのを妨げるバラスト(重し)であり、音楽がイベント・ホライズン(時空の限界)を超えて拡張することを阻むものだ。

    • 4 Heroの『Parallel Universe』は、まさにその宣言だ。“Sunspots” や “Wrinkles in Time” のような曲名は、リズムの法則が崩れる地点=時間と空間の構造が崩壊する超臨界点を示している。

    • 音響マシンはあなたをあなたの皮膚の岸辺に投げ出す。超感覚的なサイボーグは、自分自身をオーディオ触覚的感覚の銀河として体験する。

  • 思わず「あーそーゆーことね完全に理解した」(=分かっていない)と言いたくなりますが、ウィリアム・ギブスンかニール・スティーヴンスンのSF小説を読んでいるようでもあり。実際エシュンさんは「ソニック・フィクション」という概念を提唱し、「音楽は脳をコントロールし、身体を拡張する」という肉体変容サイバーパンク的な主張をされていて。そして「音楽は音響で感情を操作する技術だ」ということを、ラディカルな口調で宣言されている。
  • もうちょい丸めてもらった概要説明あり、以下も引用します。
    • クロノロジーの撹乱。クラブジャズやジャングルのようなジャンルは、ビートの断絶や加速、不均一なフレージングによってリスナーの時間意識を“壊す”/再構成する。それは「今聴いている音」が必ずしも「現在」を表さないという感覚の喚起。

    • 歴史性の断絶/再編集。クラブジャズが持つレトロな音響(エレピ、ファットなベース、ブレイクビーツ)と未来的なプロダクションが複数の時代を同時に召喚する技法。たとえば、1950年代のジャズ的情感と2000年代のクラブ文化が同時に鳴っているような聴取体験。

    • 感情的時間の伸縮。非線形音楽はリズムや音響構成によってリスナーの情動に作用し、時間感覚自体を“情動編集”する。これは音響による「時間のフィクション化」に近い。

    • 都市型感覚との結びつき。都市で鳴る音楽は、常に複数の文化/時代/速度が交差する。非線形音楽はその雑多な層を一つの“音響的現在”として統合しつつ、同時に分裂させることで、リスナーに都市的な時間認識=断片化された現代性を体感させる。

  • ここで挙げられている具体例が4heroなわけですね。刊行が98年なので、ぎりぎり間に合っていないのですが、彼等の"Two Pages"は正にこれらを体現するアルバムではないかしら。
  • Kodwo Eshunさんの言う「クラブジャズのレトロ音響 × 未来的プロダクション × 情動のタイムスリップ感覚」まさにこれだ!と言いながら、毎度の後付けです。これリリース当時はそれこそ雑誌等で絶賛されているから購入して、ボンズなのでよく分からなかったという……。

連想ゲームとして

与太として、外縁からの継承者

  • シェパート効果等で時間/空間感覚を操り、ゴッサムシティやDUNEのようなこの世に存在しない景色を現出させるジマーさんもソニック・フィクションの外縁からの継承者では、という与太を思いついたのだけれど。Djentは技術なのでゾルトラークの魔法として語っても良いけれど、ソニック・フィクションは思想(という理解)なので、なんでもかんでもSFだ!みたいな大森望さん的態度で語ると思想の簒奪としてやっぱり怒られる気がするので、あまり本気にしないでください……。

さいごに

  • とりあえず、過去の偉人はとうに予言していた!という話で、誰か翻訳してください!という繰り返す他力本願なオチ。



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