
こんにちは、技術戦略部のikkouです。2025年9月10日から12日の3日間にわたり「DroidKaigi 2025」が開催されました。ZOZOはゴールドスポンサーとして協賛し、12日と13日の2日間にわたりスポンサーブースを出展しました。

本記事では「Androidエンジニアの視点」でZOZOから登壇したセッションと気になったセッションの紹介、そして「技術広報の視点」で協賛ブースの様子と各社のブースコーデのまとめ、後日開催したアフターイベントについてまとめてお伝えします。
登壇内容の紹介
今年のDroidKaigiではセッションに2名が採択され、Fireside Chatに1名が登壇しました。会場で発表されたセッションとFireside Chatについて紹介します。

これでもう迷わない! Jetpack Composeの書き方実践ガイド

ZOZOSUITを使用したAndroidアプリの開発に携わっているばっち(@b4tchkn)は『これでもう迷わない! Jetpack Composeの書き方実践ガイド』というタイトルで登壇しました。本セッションでは、Jetpack Composeの「迷い」による課題、その解決のためのプラクティス、そしてそのプラクティスの運用について説明しました。
講演のアーカイブと発表資料は公開されています。当日見逃した方はもちろん、会場で目にした方も改めて見ると発見があるかもしれません。
ばっちからのコメント
参加も登壇も初めてのDroidKaigiでしたが、座れないくらいのたくさんの方に聞いていただけました。終了後はステージ前まで質問をしてくださる方もいてPCを広げてコードを見ながら良い書き方について議論できたのもカンファレンスの醍醐味でした。質問いただいた方ありがとうございました! また登壇したいです!
「どこから読む?」コードとカルチャーに最速で馴染むための実践ガイド〜新メンバーを活躍に導くオンボーディング戦略〜

2025年新卒でZOZOFITのAndroidアプリの開発に携わっている𝐫𝐢𝐜𝐡𝐚𝐤𝐨(@risako070310)は『「どこから読む?」コードとカルチャーに最速で馴染むための実践ガイド〜新メンバーを活躍に導くオンボーディング戦略〜』というタイトルで登壇しました。本セッションでは、オンボーディングを軸に、チーム全体の成長を加速させる取り組みについて説明しました。
𝐫𝐢𝐜𝐡𝐚𝐤𝐨からのコメント
自分が春に新卒として経験したことを元にオンボーディングについてお話しさせていただきました。チームに入る時に如何にプロジェクトのコードや文化を早くキャッチアップしていくか、またはその環境を用意していくかということについて触れたので、気になる方はぜひアーカイブをご覧ください! 聞いてくれた方々が「オンボーディングをより良くしたい!」と思うきっかけになっていれば嬉しいです。
初めての登壇がDroidKaigiだったので直前までドキドキだったのですが、セッション後に直接感想を伝えにきてくださった方もいて、挑戦して良かったなと思っています! ありがとうございました。
Fireside Chat

DroidKaigi実行委員会によるFireside Chatに、DroidKaigi実行委員会メンバーでZOZOの技術広報を担うゐろは(@wiroha)が登壇しました。DroidKaigiにおけるDEIの取り組みや、サポートの舞台裏などが語られました。
x.com本日9月12日(金) 15:20より、NarwhalにてDroidKaigi実行委員会によるFireside Chatを開催します!
— DroidKaigi (@DroidKaigi) 2025年9月12日
多様な人が安心して楽しめるカンファレンスを目指すDEIの取り組みや、普段は聞けないサポートの舞台裏などを雑談形式でお届けします。
お気軽にご参加ください!#DroidKaigihttps://t.co/RXajBAgvaD
ゐろはからのコメント
運営スタッフとして、DroidKaigiにおけるDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の取り組みと事例についてお話ししてきました。セッションの同時通訳、ミートアップ企画、多様なドリンクの用意などさまざまな方に楽しんでもらえるよう準備してきており、参加者からの喜びの声を直接聞けて嬉しかったです!
Androidエンジニアが気になったセッションの紹介
ZOZOのAndroidエンジニアが気になったセッションをいくつか紹介します。
Navigation 2 を 3 に移行する(予定)ためにやったこと
FAANS部フロントエンドブロックの田中です。yokomiiさんの『Navigation 2 を 3 に移行する(予定)ためにやったこと』を紹介します。このセッションでは、Navigation ComposeからNavigation3への移行に向けての解説と移行手順(予定)について説明されていました。
はじめに、現在のNavigation Composeが抱える課題(UI状態と遷移状態の分離管理など)が示され、Navigation3がどのようにこれらを解決するのか、両者の比較を交えながら説明されていました。Navigation3の新コンポーネントであるNavDisplay、NavEntry、SceneStrategyを活用した具体的な実装例も紹介され、移行時の注意点や今後の展望についても触れられています。
私が注目した点は以下の2つです。
1つ目は、バックスタックの考え方がNavigation3でよりシンプルになったことです。Navigation Composeでは複雑になりがちだったバックスタックの管理について、Navigation3ではNavEntryとユニークキー管理の仕組みを導入することで、各画面の状態を独立して扱えるようになりました。これにより、画面遷移のロジックをより直感的に実装できるようになった点が印象的でした。
2つ目は、SceneStrategyによるアダプティブレイアウトへの対応です。例えば、スマートフォンでは画面遷移を複数回行う必要がある操作も、タブレットのリスト+詳細の横並び表示では1回の処理にまとめられるなど、デバイスサイズに応じた異なるナビゲーションパターンを同一のコードベースで柔軟に制御できることがわかりました。これにより、Foldable端末のような動的に画面サイズが変わるケースにもスムーズに対応できそうです。
本セッションを通して、Navigation3の設計思想と実装方法について理解が深まりました。私が所属しているFAANSではNavigation Composeへの移行がまだできていないので、まずはNavigation Composeへ移行し、ゆくゆくはNavigation3への移行も検討したいと思えるセッションでした。
スマホ新法って何?12月施行?アプリビジネスに影響あるの?
ZOZOTOWN開発1部Android2ブロックの内山です。公正取引委員会官房参事官(デジタル担当)の鈴木健太さんによるセッション『スマホ新法って何?12月施行?アプリビジネスに影響あるの?』を紹介します。セッションでは、スマホソフトウェア競争促進法、通称スマホ法がアプリビジネスに与える影響が、公正取引委員会の担当者視点で解説されていました。
この法律は2025年12月18日に全面施行予定で、公正取引委員会と経産省が下位法令、指針を整備してきた流れも触れられました。 施行に向けた広報やカウントダウンの動きも紹介され、いよいよ施行に向けて最終段階に入ったことを実感します。
スマホ法で変わること
本法は、OS、アプリストア、ブラウザ、検索エンジンの4領域を「特定ソフトウェア」と位置づけ、そこでの公正かつ自由な競争を確保することが目的です。これにより、利用者の選択肢拡大と安全・安心の両立、そしてイノベーション促進が期待されます。
セッションではスライドと共にいくつかの例が挙げられていました。
- 安心・安全で新しいアプリストアの登場など決済手段の多様化
- 映画等のイベントやウェブサイト等のアプリ外での商品提供の拡大
- OS機能(通信機能、音声入力機能等)の利用可能性の向上
- スマホやアプリの切替え時におけるデータ移転の円滑化
- ユーザーによるブラウザや検索サービスの選択の促進
こういった「変化」が見込まれるとのことでした。
安心安全な場を維持することは大前提としてありますが、いずれも、ユーザー選択の拡大と事業者間の競争促進が軸であることが強調されました。このような市場の開放は、アプリユーザーの皆様がより豊かな生活や革新的な体験が得られる未来につながっていくと、私も思いました。
また、さまざまな利用機能の拡大が実現した際には、今までのベストプラクティスが変わってくるかもしれません。本セッションを通じて、これから見込まれる「変化」を予測し、今のうちからアプリのUI、UX見直しを社内で進めていきたいですね。
Android値受け渡し大全 〜設計を制する者が「渡す」を制す!〜
ZOZOTOWN開発1部Android2ブロックの宮田です。STORES 株式会社のみっちゃんさんによるセッション『Android値受け渡し大全 〜設計を制する者が「渡す」を制す!〜』を紹介します。このセッションでは、Android開発における値渡しの設計パターンと、設計をする際にどのような観点が良い設計につながるのかについて解説されていました。
2つの画面で同一の状態を持つデータの整合性を保つにはどうすれば良いのかという「いいね問題」を例に、最適なデータフロー設計を見つけるためのプラクティスを紹介されていました。提案されていた観点として、Single Source of Truth(SSOT)や単方向データフロー(UDF)に基づく設計、Androidライフサイクルに適切に対応できているかどうか、さらに保存先であるデータホルダーをどこにするべきかが有用な観点として挙げられていました。
値渡しに関連した設計を行う際、気をつけていてはいるものの、実装してみるとライフサイクルの都合などを見落として値が欠落してしまうようなことが稀にあります。このセッションでは設計の際に注意すべき要点が丁寧に紹介されていたため、改めて設計をする際の再確認すべき点として参考にできそうだなと感じました。
さらに、セッションではデータの渡し方のパターンに加えて、SSOTやUDFなどの内容についても丁寧に解説されていました。そして「いいね問題」をベースに、設計上の考慮すべき点を提示しながら、ボトムアップの形式で設計の根拠を確認するような流れで進行していました。初めて値渡し周りの設計をする際の教材としても参考になりそうだと感じました。
これまで値渡しに関する設計をする際は、経験則や前例ベースで前に習って実装することもありました。このセッションで紹介された観点を活用し、今後の開発でも改めて設計の根拠を意識しつつ、保守性や可読性の高いコードの作成を心がけようと思いました。
デザイナーがAndroidエンジニアに挑戦してみた
WEARフロントエンド部Androidブロックの青木です。Kanon Fujitaさんによるセッション『デザイナーがAndroidエンジニアに挑戦してみた』を紹介します。
このセッションでは、UX/UIデザイナーとして活動してきたKanon Fujitaさんが、実際にAndroidエンジニアに挑戦した経験談を中心に、学びや気づきを紹介されていました。
印象的だったお話が2つあり、1つ目はデータクラスとOOUI(オブジェクト指向UI)についてのお話です。デザイナーが頭の中でイメージしているオブジェクトの動きや関係性を、そのままコードで表現できるとおっしゃっていた点がとても面白いなと思いました。UI設計と実装が自然にリンクしている感覚が新鮮でした。2つ目は、Jetpack ComposeとFigmaに共通する「宣言的なUI構築」や「コンポーネント分割の考え方」についてです。直感的な書きやすさが理解を助け、学習のハードルを下げてくれたとのことでした。このリアルな経験談は、デザイナーがエンジニアリングへ踏み込む際の励みになると思いました。
さらに、こちらのセッションを通して私が共感したお話は、デザイナーとエンジニアのコミュニケーションに関する部分です。セッションでは「できる/できない」で終わらせず、一緒により良いものを作る方向へ会話をシフトすることの大切さが語られており、私は「工数」と「デザイン的に譲れない部分」をクリアにすることが重要だと思いました。そのうえで、エンジニア側からも「この方法なら小さい工数でできそう」「段階的にリリースすれば実現できそう」といった提案ができれば、より納得できる着地点を見つけやすくなると感じました。
普段私はエンジニアとしてデザイナーと関わっていますが、このセッションを通じて、デザインの観点をもっと理解してみたいと思いました。職種の垣根を越えてお互いの領域に触れることが、チーム開発のコミュニケーションを円滑にし、最終的により良いプロダクトにつながるのだと感じました。
ZOZOブースの紹介
会期中はAndroidエンジニアを中心として多数のZOZOスタッフが入れ替わりながらブースに立っていました。DroidKaigi 2025では、モニターでAndroidエンジニア向けにまとめた技術スタックなどを紹介しつつ、昨年リリースした「ZOZOMAT for Kids」を体験できるコーナーを設けました。

ZOZOMAT for Kidsの上に置かれていたレッグトルソーが気になった方も多かったですが、これは実際にZOZOMAT for Kidsの開発中に使用していたものです。手描きで足の指を区切る線を書き加えることで、正確に計測できるよう工夫しています。

ZOZOMATに興味を持っていただいた方が多く、用意した分はすべて配布しきってしまいました。ZOZOMATは大人用、こども用ともに無料です。当日手に入れられなかった方はぜひお申し込みください。

ZOZOでは毎年、デザイナーチームと共同で新しいノベルティを用意しており、今年は「シューズクリーナー消しゴム」を作成しました。これはこするだけで靴のソール等の汚れを落とせる便利アイテムです。初見では何に使うのか分からない方も多かったのですが、使い方を説明すると興味を持っていただけました。
スニーカーを履いたZOZOのマスコットキャラクター「箱猫マックス」のイラストとともに「CLEAN SHOES, CLEAN CODE. シューズもコードもクリーンに」というキャッチコピーを添えています。ぜひ日常使いしていただければ幸いです。

改めてDroidKaigi 2025でZOZOブースに訪れていただいた皆様ありがとうございました!
DroidKaigi 2025協賛企業のブースコーデまとめ
あっすーです。DroidKaigi 2025の協賛企業ブースを回りながら、各社のコーデを撮影しました!(DroidKaigi 2024で撮影した協賛企業のコーディネートはこちら)

企業ロゴの猫尻尾と猫多めのブースが目を引く!圧倒的存在感でオリジナルswagを配布していたのが印象的

相乗りサービス「GO SHUTTLE」の車とマッチ!ポケットが機能的で◎
エリア限定でサービス提供している「GO SHUTTLE」の宣伝をしていました〜

黒地にイラストがカッコイイ&カワイイ。これまでは白地だったのでおそらく新作です。

過去に引き続き涼しげな開襟シャツが羨ましい。新作らしいです。

ウェル太くんが入って爽やかなTシャツ
ウェル太くん = 公式YouTubeで公開されている金融どうぶつえんシリーズに出てくるキャラ
協賛ブースというとブースの出し物や装飾に目がいきがちですが、各社コーディネートを含めて工夫を凝らしているのがわかりますね! お忙しい中ご協力いただいたブースの皆さん、本当にありがとうございました!
Afterイベント
DroidKaigi 2025開催翌週の9/17に「After DroidKaigi 2025 at LINEヤフー & ZOZO」を開催し、Android関連の発表やDroidKaigiの振りかえりを行いました。ZOZOからは、ばっち、𝐫𝐢𝐜𝐡𝐚𝐤𝐨の2名がDroidKaigiを振りかえるパネルディスカッションに登壇しました。

それぞれの視点から面白かったセッションを聞くことで、動画を見てみようという気持ちになりました。既にすべてのセッション動画が公開されていて、とてもありがたいですよね!
交流会も含めてたっぷりAndroidの話ができました。登壇者・参加者のみなさまありがとうございました!
おわりに




ZOZOは毎年DroidKaigiに協賛し、ブースを出展していますが、多くの方との交流を通して今年も有意義な時間を過ごせました。実行委員会の皆さんに感謝しつつ、来年もまた素敵な時間を過ごせることを楽しみにしています!
ZOZOでは、一緒にサービスを作り上げてくれる方を募集中です。ご興味のある方は、以下のリンクからぜひご応募ください。
また、会期中は混雑していることも多く、じっくりとお話しする時間が取れなかったので、もう少し詳しく話を聞きたい! という方はカジュアル面談も受け付けています。
それではまた来年のDroidKaigiでお会いしましょう! 現場からは以上です!