
はじめに
iOSチームの「パッタイ」です。
普段はiOSエンジニアとしてiOSアプリの開発に携わっています。
経緯
SPIDERPLUSのiOSアプリの運用は10年目以上経過しており、開発当初のiOSのメイン言語としてObjective-Cを使っておりました。
そのため今でもObjective-Cのコードが多く残っており、それによって様々な問題が発生していました。主にSwiftに比べると開発生産性が低いことと、Objective-Cを使うエンジニア採用が難しいことです。
本記事ではObjective-CからSwiftへの移行を実現するために生成AIを活用して省力化した話を紹介します。
ツールの活用
Objective-CコードをSwift化する際に書換作業を手動で行うと、人為的ミスが発生する可能性が高いため、ツールを活用することで防ぐことができます。
そこで今回は事前に2つのツールの比較検証を行いました。
検証したツール
Objective-CコードをSwiftに自動変換するためのツールです。
コードの構文解析を行い、Swiftの構文に変換することで、手動での変換作業を効率化します。
AIを活用してコードの自動補完や提案を行うツールです。
開発者がコードを書く際にリアルタイムでサジェストを提供し、コードの効率的な作成を支援します。
Visual Studio Codeなどのエディタと統合して使用でき、様々なプログラミング言語に対応しています。
SwiftRewriterの検証
- 良かった点
- 悪かった点
GitHub Copilotの検証
- 良かった点
- クラウド上でObjective-C→Swift変換処理しているため作業者のマシン環境に依存せず利用できる
- ファイル単位だけでなく関数単位でObjective-C→Swift変換処理することが出来る
- GitHub Copilot Chatを活用することで自然言語の命令から変換処理してくれるため、細かい指示が可能
- Objective-C→Swift変換精度についてはSwiftRewriterよりも変換精度が同等かそれ以上(※パッタイの個人的見解です)
- Objective-C→Swift変換処理以外の用途でのリファクタ利用が可能
- Objective-C→Swift変換する処理速度がSwiftRewriterよりも高速
- 悪かった点
- 作業効率が悪くなりがちなこと
- Visual Studio Codeエディタを使ってChat形式でObjective-CObjc→Swift変換しているが、その後に生成されたコードをXcodeエディタ修正しビルド確認する必要があるためVisual Studio CodeエディタとXcodeエディタのアプリ行き来が発生する
- 作業効率が悪くなりがちなこと
採用したツール
以上の検証結果により、課題はあるもののそれ以上のメリットがあると考えたため、GitHub Copilotを採用して活用しています。
Github Copilotを使った変換例
- VSCodeでコード変換対象のファイルを開き、コード選択してマウス右クリックから「Copilot > Editor Inline Chat」をクリックします。
(以下例はSampleTableViewCell.m内にh, mの内容を1ファイルにまとめています)

- Chat欄から自然言語でコードに対して変換指示を出します。

- 変換されたコードが出力されます。

出力されたSwiftコード
import UIKit
class SampleTableViewCell: UITableViewCell {
let titleLabel: UILabel = {
let label = UILabel()
label.translatesAutoresizingMaskIntoConstraints = false
return label
}()
let iconImageView: UIImageView = {
let imageView = UIImageView()
imageView.translatesAutoresizingMaskIntoConstraints = false
return imageView
}()
override init(style: UITableViewCell.CellStyle, reuseIdentifier: String?) {
super.init(style: style, reuseIdentifier: reuseIdentifier)
contentView.addSubview(titleLabel)
contentView.addSubview(iconImageView)
NSLayoutConstraint.activate([
iconImageView.leadingAnchor.constraint(equalTo: contentView.leadingAnchor, constant: 15),
iconImageView.centerYAnchor.constraint(equalTo: contentView.centerYAnchor),
iconImageView.widthAnchor.constraint(equalToConstant: 40),
iconImageView.heightAnchor.constraint(equalToConstant: 40),
titleLabel.leadingAnchor.constraint(equalTo: iconImageView.trailingAnchor, constant: 15),
titleLabel.trailingAnchor.constraint(equalTo: contentView.trailingAnchor, constant: -15),
titleLabel.centerYAnchor.constraint(equalTo: contentView.centerYAnchor)
])
}
required init?(coder: NSCoder) {
fatalError("init(coder:) has not been implemented")
}
}
Github Copilotを活用することで短時間で精度の高いSwiftコード生成ができました。
本コード例は元のObjective-CのSampleTableViewCell.m内にh, mの内容を1ファイルにまとめているのでGithub CopilotによるObjective-C→Swiftへの変換処理後の手修正は発生しませんでした。
通常のObjective-Cのクラスはh, mの2ファイルで管理していることが多いため、
その場合には最初にmファイルに対してObjective-C→Swiftへの変換処理を行い、
その後、hファイルのみに定義されている内容を変換生成されたSswiftファイルに対して手修正するという流れになります。
今後の課題
普段のiOSアプリ開発はXcodeで実装しており、VSCodeのCopilot Chatによるコード変換処理を行うとXcodeエディタとVSCodeエディタのアプリの行き来が発生する難点があります。
Copilot for Xcodeというプラグインがありますので、今後はこちらも活用検証を行いよりスムーズにAI活用できるようにしたいと考えています。
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