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開発から実際の運用まで5ヶ月! 社内人事評価システム「winwin」開発の裏側

はじめに

こんにちは。ユーザベースのCorporate Engineering組織でソフトウェアエンジニアをしている石田です。私たちのチームは、社内向けシステムの開発を担当しています。

この記事では、ユーザベースの新しい社内人事評価システム「winwin(ウィンウィン)」について、どのような経緯で評価システムの内製化にいたったのか、実際の開発はどうだったのかの舞台裏をお伝えします。

2025年9月のPodcastで話した内容をもと書いていますので、音声で聞きたい方はぜひこちらを聞いてみてください。 tech.uzabase.com


1. なぜ自社開発を選んだのか?

リプレイスの背景にあった2つの課題

既存の人事評価システムをリプレイスする判断に至った背景には、主に2つの課題がありました。

課題① スケールに伴うコストの増大

ユーザベースの社員規模は現在約1,000名です。既存の評価SaaSはユーザー数に応じて課金される料金体系だったため、組織の成長とともにコストが増大していました。

課題② 独自の評価制度への対応困難

ユーザベースでは組織によって評価サイクルが異なります(3ヶ月サイクル、6ヶ月サイクルなど)。他にも様々な独自性の強い評価制度を運用しています。

既存のSaaSでは、この独自制度に柔軟に対応することが難しく、結果としてHR部門の運営負荷が増大していました。また、一般社員からも使い勝手に関する改善要望が寄せられていました。


2. プロジェクトの制約条件

このプロジェクトには、明確な制約条件がありました:

  • 期限:2024年9月開発開始 → 2025年1月に全社適用判断(約5ヶ月)
  • 体制:エンジニア5名 + プロジェクトマネージャー + デザイナー
  • 目標:約1,000名の社員が利用できる、既存システムの全機能を置き換えるシステム

プロジェクトメンバーは、元々ユーザベースグループの子会社(アルファドライブ)に所属していたエンジニアが合流して結成されたIT Development Teamのメンバーで構成されました。このプロジェクトのために初めて一緒に働くメンバーもいる、新しいチームでのスタートでした。


3. 開発プロセス:期限固定のアジャイルをどう回したか

スクラム開発の採用と直面した壁

私たちはスクラム開発を採用しましたが、「期限が固定されている中でのアジャイル」は想像以上にチャレンジングでした。

ウォーターフォールのように全て仕様が固まっているわけではなく、作りながらフィードバックをもらい、「この仕様をこう変えた方がもっと良くなる」という議論が頻繁に発生しました。期限は動かせない。しかし、品質は妥協したくない。このバランスを取ることが、プロジェクトを通じて最も難しい課題の一つでした。

限られたメンバーで高い生産性を実現するために、私たちはAIコーディングツールの積極活用を決断しました。ちょうどAIコーディングエージェントが急速に発達し始めたタイミングでもあり、「これはチャンスだ」とチーム全体で取り組みました。

HRとの協働による運用の標準化

この困難を乗り越えるため、私たちはHR部門の責任者の方々と定期的にミーティングを重ね、密にコミュニケーションを取りました。

重要だったのは、「単に既存の運用をシステムに落とし込むだけではなく、運用そのものを見直し、標準化する」という共通認識をHR側と持てたことです。システム開発と運用の標準化を同時に進めることで、より効率的で使いやすい仕組みを実現できました。



4. システム名「winwin」に込めた思い

新しい評価システムには、「winwin(ウィンウィン)」という名前をつけました。

元々は「GSFBプロジェクト」という略称で動いていましたが、HR部門から「開発チームが名前をつけていい」と言っていただき、チームでディスカッションして決めました。これも、社内開発ならではの楽しみの一つです。

この名前には、「評価を通じて社員が成長し、その結果として会社も成長する。社員と会社、どちらにとってもWin-Winな関係を目指していきたい」という願いを込めています。


5. リリース後の反響

運用開始後、最も嬉しかったのは「とても使いやすい!」や「この機能欲しかった」などの言葉をいただくことです。

社内システム開発の醍醐味は、ユーザーが目の前にいることです。直接フィードバックをもらえるため、「もっと良くしてみんなを喜ばせよう」というモチベーションに繋がります。バグ報告や改善要望をいただくと、すぐに対応できる体制を整えています。

また初めて話す社員に自己紹介するときにwinwinの開発メンバーであることを伝えるとすぐにわかってもらえて名刺代わりになっています。


6 これからの展望

winwinの開発は、まだ終わりではありません。

既存システムの置き換えは無事完了し、いくつか追加で便利な機能も搭載しました。

次のフェーズではAIを使ったより効率的でより良い評価フローのための機能追加を考えています

(また別の機会に話せたらと思います)



おわりに

本記事では、winwin開発の舞台裏をお伝えしました。

Corporate Engineering組織での開発は、社外に販売するプロダクトとは違い直接利益を生み出すわけではありません。しかし、社員の働きやすさを向上させ、会社全体の生産性を高めることで、間接的に大きな価値を生み出しています。

ユーザベースのIT Development Teamでは、こうした社内システム開発を通じて、エンジニアとしての技術力を磨きながら、会社全体に貢献できる環境があります。

もし興味を持っていただけたなら、ぜひ私たちと一緒に働きませんか?ユーザーが目の前にいる開発の楽しさを、一緒に体験しましょう。

読んでいただき、ありがとうございました。




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