
こんにちは。デザイナーのなかとみです。
ユニファはこのたび、コーポレートサイトのリニューアルを行いました。
本記事では、
「なぜ今、コーポレートサイトを刷新したのか」
「どんな思想でデザインし、どう実装したのか」
を、デザイン視点で振り返ります。
なぜ、コーポレートサイトをリデザインしたのか

今回のコーポレートサイトは、単なる見た目の刷新ではありません。
ユニファという会社そのもの、そしてユニファを取り巻く環境が、大きく変化してきたことが背景にあります。
ここ数年でユニファは、
- プロダクトの広がり
- 事業領域や社会との関わり方
- 技術的なチャレンジの内容
- 組織としてのフェーズ
いずれも大きく進化しました。
同時に、私たちを取り巻く社会・顧客・求職者・業界全体も変化しています。保育・子育てをめぐる課題はより複雑になり、テクノロジーに対する期待や目線も、数年前とは明らかに違っています。
しかし、コーポレートサイトはその変化を十分に反映できていませんでした。
- 何をしている会社なのかが伝わりにくい
- なぜこの事業に取り組んでいるのかが見えにくい
- 今、どんな人たちが、どんな想いで働いているのかが分からない
「実態としてのユニファ」と
「サイトから受け取られるユニファ」
その間に、少しずつズレが生まれている感覚がありました。
このズレを放置したままでは、これから先の仲間づくりや、社会との関係づくりは難しくなる。これらの課題から「今、このタイミングでつくり直そう」という判断に至りました。
リデザインの目的
コーポレートサイトの役割を、あらためて定義する

まず最初に行ったのは、
「コーポレートサイトは、何のために存在するのか?」を言語化することでした。
コーポレート本部とのミーティングを通して、私たちはコーポレートサイトを企業の公式な情報発信拠点であり、さまざまなステークホルダーとの信頼関係を築くための基盤と位置づけました。
具体的には、
- 情報発信・ブランディング
- ステークホルダーとの接点
- 採用活動の支援
- 事業・売上への貢献
- 正しい情報を公式に発信するリスクマネジメント
- 「この会社は実在している」という存在証明
これらすべてを担う場所です。
そのうえで、今回のリデザインで最も重視した目的は、
- ユニファの仲間・応援者を増やすこと
- ユニファという会社に共感してもらうこと
- そのため、事業の社会的意義や、私たちが大切にしている価値観を丁寧に伝えること
でした。
単にサービスを並べるのではなく、
- どんな課題に向き合い
- どんな思想を持ち
- どんな行動を積み重ねている会社なのか
が、Webサイトを見ただけで感じ取れる構成を目指し、企業としての姿勢や価値観がにじみ出る“顔”となるよう設計することにしました。
「ユニファらしい」と感じてもらうために、トーン&マナー、情報設計の再整理
1. ビジュアルコンセプト:「混ざり合う流体」

デザインコンセプトとして掲げたのは「混ざり合う流体」。
テクノロジーと保育、
人と人、
企業と社会。
異なるものが交わりながら、新しい価値が生まれていく。ユニファの組織・事業を、抽象化したコンセプトです。
流体のモチーフや、やわらかいグラデーションを用いながら、「多様なアイデアの重なりから生まれる価値」や「止まらない成長」を表現しています。 実装面では、流体が重なり合い、動き続けるアニメーションを取り入れることで、静的なコーポレートサイトではなく、今も変化し続けている会社であることを感じられる表現を目指しました。
2. 色とフォントで、ユニファらしさをつくる

今回のリデザインでは、色やフォントといったトーン&マナーについても、あらためて整理しました。
目指したのは、先進性がありながらも、冷たくならないこと。
やさしさがありながらも、芯のあること。
保育や家族をテーマにするからといって、「かわいい」「やわらかい」だけに寄せすぎない。
一方で、テクノロジー企業としてのシャープさや緊張感だけにも寄らない。
その両立を、色・余白・文字組みといった細部で丁寧に探っていきました。
カラー設計では、ユニファのブランドカラーやバリューで使われているカラフルな色を主役にしつつ、背景やベースには落ち着いた中間色・ニュートラルなトーンを採用しています。
これにより、
- カラフルな要素が必要以上に騒がしくならない
- 情報としての読みやすさを担保できる
- 流体的なグラデーションやモチーフと調和する
というバランスを実現しています。
フォントについても、可読性を第一にしながら、プロフェッショナルさとやわらかさを併せ持つ表情を重視しました。
「デザインしている」ことが前に出すぎず、情報やストーリーが自然に届くトーンを意識しています。
3. ユニファの思想をストーリーで繋ぐ情報設計
見た目やコンテンツ単体の改善だけでなく、情報同士がどうつながり、どんなストーリーとして届くかを重視しました。
ユニファのパーパスを軸に、価値観が立体的に伝わる流れをつくりたい。
その象徴が、「私たちについて」ページです。
このページでは、
- ユニファのパーパス・バリュー
- ユニファのロゴに込めた想い
- 日々の中で育まれてきたユニファのカルチャー
を、断片的な情報としてではなく、ひとつの流れでつないでいます。
たとえばロゴについては、単なるデザインの解説ではなく、
- なぜ4色なのか
- なぜにじみや重なりがあるのか
- それが「家族」や「多様性」という価値観とどう結びついているのか
を伝えていて、
さらに、その思想がユニファカラーをまとう文化や、仲間それぞれのあり方を尊重するカルチャーへとどのようにつながっているのかも紹介しています。
事業紹介ページ、代表メッセージ、マテリアリティページも
それぞれ役割の異なるページでありながら、「こども・家族の幸せに向き合う」というパーパスを軸に、一貫したストーリーとして感じてもらえるよう情報を設計しました。
4. MVを含めた画像の再撮影

今回のリデザインにあわせて、 メインビジュアルを含む多くの写真を撮り直しています。 それは、見た目を新しくするためだけではなく、ユニファが向き合っている世界観や価値観を、言葉ではなく「空気感」として伝えたいと考えたからです。
ファーストビューでは、
- 保育の現場
- プロダクト操作シーン
- 家族やこどもの表情
- 社内の雰囲気
が、ゆるやかに切り替わるアニメーションで構成されています。
「保育 × テクノロジー × 人」が、 特別な取り組みとしてではなく、日常の風景として存在している。 その空気感を、写真の連なりによって伝える設計です。
このMVの表現には、
- 保育現場でのこどもの自然な笑顔
- 先生が日常の中でプロダクトを操作している様子
- 家族がこどもと向き合う時間
- それを支える社内の開発者やメンバー
といった、それぞれ欠かすことのできない視点がありました。
ユニファの事業やプロダクト、組織は、これらが分断されたものではなく、ひとつの文脈の中でつながっています。 その関係性を、言葉で説明するのではなく、「見た瞬間に感じ取れる体験」として届けるために、今回、MVを含めた画像の再撮影を行いました。
撮影にあたっては、
撮影イメージや絵コンテを用いながら、広報メンバーと丁寧にコミュニケーションを取り、撮影ディレクションを行いました。
単に「よさそうな写真」を集めるのではなく、
どのシーンが、どの文脈を担うのか。
サイト全体のストーリーの中で、どの瞬間が必要なのかを事前にすり合わせた上で撮影に臨んでいます。
その結果、
保育現場・家族・プロダクト・社内の風景といった異なるシーンが、ばらばらな素材ではなく、ひとつの世界観としてつながるビジュアル表現になったと感じています。
5. ユニファで働くひとの顔を見せる(経営チーム)
経営チームの写真は、社内カメラマンによる撮影を行いました。
作り込まれたポートレートではなく、ユニファらしい距離感や自然な表情を大切にしています。

また、経営メンバー一覧ページでは、
サムネイルに hover すると、それぞれの子ども時代の写真に切り替わる仕掛けを取り入れました。
経営チームページもまた、
サイト全体でパーパスの文脈をつないでいくための表現のひとつです。
hoverというささやかなアクションを通じて、
経営チームに親近感を持ってもらうこと。
そして、こども・家族の幸せに向き合うというユニファの事業の文脈と、自然につながる体験になることを目指しています。
こうした表現を通して、ユニファらしい温度感や距離感を感じてもらえたらと考えました。
6. アクセシビリティへの配慮
コーポレートサイトは、年齢や立場、デバイス環境の異なる多様な人が訪れる場所です。 そのため、
- 可読性
- 操作のしやすさ
- 情報への到達しやすさ
を重視しました。
すべてのガイドラインを形式的に満たすこと自体を目的とするのではなく、限られたリソースの中で最大限のアクセシビリティを確保するため、WCAGのAAレベルを参照しながら、優先順位を明確にしたチェックリストを作り運用しました。
プロジェクトを振り返って
コーポレートサイトは、会社の「顔」であり、同時にこのプロジェクトは「内省の装置」でもあると感じました。 何を伝えたいのか、 何を大切にしているのか、何を削ぎ落とすのか。 それらを突き詰める過程で、あらためてユニファという会社を、 内側から見つめ直す時間になったと思います。
このプロジェクトには、デザイン課メンバー全員で取り組みました。 それぞれの得意を持ち寄りながら、デザインを形にしていくプロセスや、レビューを通したブラッシュアップを重ねていく中で、ひとつのものをチームでつくる面白さを、あらためて実感できたプロジェクトでもありました。
このPJを通して、
「デザインで何ができるのか」を
チーム全体でひとつ更新できたように感じています。
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