以下の内容はhttps://tech.timee.co.jp/entry/pmconf2026/02より取得しました。


pmconf2025に参加してきました part2

タイミーのプロダクトマネージャーの飯田です。

今回は、12/4に開催されたプロダクトマネージャーカンファレンス(以下pmconf)に参加してきました。このイベントを通じて非常に有意義な学びを得られたため、タイミーのプロダクトマネージャー(柿谷、小宮山、鈴木、小西、佐々木、楠本、飯田)から、各セッションから学んだ内容を、全3回の記事で紹介します。

(本記事は、全3回のうち、Part1です。)

▪️Part1・Part3はこちら

pmconf2025に参加してきました part1

pmconf2025に参加してきました part3

「語られた戦略」を「語れる戦略」へ──共通言語をつくるPdMの試み

登壇者:

株式会社コドモン / 開発本部プロダクト企画部長

重山 由香梨 氏

登壇資料:

speakerdeck.com

戦略の「ズレ」を「納得感」に変える。コドモンが実践する「戦略の再編集」というアプローチ

「経営と現場の距離が埋まらない」「戦略を共有したはずなのに、メンバーの動きがバラバラ」。 組織が成長する過程で必ずと言っていいほど直面するこの課題に対し、株式会社コドモンが実践している「戦略を再編集するプロセス」についてのセッションをレポートします。

■ そもそも「戦略のズレ」はなぜ起きるのか?

セッションの中で印象的だったのは、「ズレが生じるのは当然のことであり、むしろ土台として避けられない」という前提です。同じ戦略を語っていても、立場によって見ている景色が全く異なるからです。

  • 事業・経営: 事業成長、収益性、社会的インパクト
  • プロダクトマネージャー(PdM): 価値の体系化、ユーザー体験のロジック
  • 開発: 実現可能性、負荷、品質、安全性

どれも正解であり、正しい視点です。しかし、同じ言葉を使っていても、立場に加えて在籍歴や背景知識の違いによって解釈の「ゆがみ」が生じます。その結果、現場のモヤモヤとして蓄積されてしまいます。

■ 解決策は「ズレ」を材料にした「再編集」

登壇では、このズレを「埋める」のではなく「ズレを材料にして戦略をアップデート(再編集)する」というアプローチを紹介されていました。

特に興味深かったのが、「メンバー自身が話者になる想定で読み合わせる」というプロセスです。

  • 人は「聞く立場」にいる限り、受動的・批判的になりがち。
  • しかし、自分が誰かに説明する「話者」の視点に立つことで、「どこが曖昧か」「どこが説明しにくいか」がメタ認知され、自分自身の理解不足(ズレの正体)が手元でクリアになる。

このプロセスを経ることで、トップダウンの戦略が、現場の言葉を内包した「ボトムアップ的な戦略」へと再編集されていきます。人に説明しながら理解を深める、いわゆるファインマンテクニックに近い進め方で、そこで生まれた認知のズレを材料に共通認識を再構築していく点が、とても興味深かったです。。

■ なぜ、ここまで「対話」にコストをかけるのか?

「なぜそんなに時間をかけるのか?」という問いに対し、登壇者の方は「戦略は仲間のためでもあるから」と語られていました。

ズレを放置することは、組織の中に「負の遺産」を積み重ねるのと同じです。戦略を自分事化し、自分の言葉で語れる状態にすることは、メンバーが誠実に仕事に向き合うための前提条件となります。お話を伺う中で、色々過去に色々なズレで悩んだ経験がフラッシュバックしてきました。

■ 参加して感じたこと:開発チームへの応用

このセッションを聴いて、これは組織戦略だけでなく、開発チームで新しい技術的挑戦やプロセス改善を行う際にも非常に有効だと感じました。

  • 心理的安全性を確保しながら「なぜこれをやるのか」というモヤモヤを出し切る
  • メンバー自身が「他チームに説明するなら?」という視点でワークを行う
  • 出た違和感を反映して、取り組みの進め方を再編集する

「ズレ」を否定せず、それをより良い形にするための「インプット」として捉える。そんなしなやかな組織運営のヒントをいただいたセッションでした。

(執筆:柿谷樹)

"主観で終わらせない"定性データ活用 ― プロダクトディスカバリーを加速させるインサイトマネジメント

登壇者:

株式会社カミナシ / プロダクト本部 プロダクトマネージャー

右田 涼 氏

登壇資料:

speakerdeck.com

このセッションでは、定性データを「感想」で終わらせず、プロダクトの意思決定につなげるための考え方と実践が、体系的に整理されていました。

ユーザーインタビューや現場ヒアリングは、多くのプロダクトチームで行われていますが、

  • 解釈が個人に閉じてしまう
  • チームに共有されず、再利用されない
  • 「いい話だった」で終わってしまう

といった課題を抱えやすい領域でもあります。本セッションは、そうした定性データ活用のつまずきどころを明確に言語化していた点が印象的でした。

■ なぜ定性データは「主観」で終わってしまうのか?

セッションで語られていたのは、定性データの問題は「質」ではなく、扱い方の構造にあるという視点です。

  • 事実(ユーザーの発話・行動)
  • そこから得た気づきや仮説
  • 意思決定に使われるインサイト

これらが混ざったまま扱われることで、

「誰の解釈なのか分からない」「再検証できない」状態が生まれてしまう、という指摘には強く納得感がありました。

■ 解決策は「インサイトマネジメント」

この課題に対し紹介されていたのが、

事実 → 解釈 → インサイトを明確に分離し、インサイトをチームの資産として管理する

という「インサイトマネジメント」の考え方です。

単発のインタビュー結果を結論にするのではなく、

複数の事実を束ね、再現性のある形で整理することで、

初めてプロダクトディスカバリーのスピードと質が上がる、というメッセージが一貫して語られていました。

■ 参加して感じたこと

「定性データは感想ではなく、意思決定の材料である」という言葉が特に印象に残りました。

インタビューを実施すること自体が目的化しがちな中で、

どうすればチームで使える知見に昇華できるのかを改めて考えさせられる内容でした。

日々ユーザーの声に触れているPdMにとって、

定性データ活用を一段引き上げるためのヒントが詰まったセッションだったと思います。

(執筆:小宮山貴大)

なぜ使われないのか?──定量×定性で見極める本当のボトルネック

登壇者:

株式会社カケハシ / AI在庫管理 プロダクトマネージャー

梶村 直人 氏

speakerdeck.com

本セッションでは、「なぜ使われないのか?」というPdMであれば一度は直面する問いに対し、 定量データと定性データを組み合わせて真のボトルネックを見極める考え方が整理されていました。

ファネルや利用率などの定量データを見ることで、

「どこで使われていないか」は把握できます。一方で、その背景にあるユーザーの判断や迷い、業務上の前提は、数字だけでは捉えきれません。本セッションでは、そうした定量だけ・定性だけでは見えない課題に正面から向き合っていた点が印象的でした。

■ 「使いやすい」と「使われる」は別物

特に印象に残ったのは、

「“使いやすい”(迷わず操作できる)と“使われる”(安心して業務を任せられる)は別物である」

という指摘です。

操作性を高めることで「使える」状態は作れても、それだけで業務を任せてもらえるとは限りません。業務を任せるという行為は、業務上のリスクを引き受けることや、これまでの判断基準・やり方を手放すことを意味します。そのため、操作性とは異なる次元のハードルが存在するという整理に強い納得感がありました。

■ 定量×定性で、N1の判断構造を捉える

本セッションでは、

定量であたりをつけ、定性でN1(個別ユーザー)の判断背景を深掘る

というアプローチが紹介されていました。

ユーザーに直接理由を聞くだけでは表面的な回答に留まりがちな中で、

事前に定量・定性の両面から仮説を立てた上でヒアリングに臨むことで、

ユーザー自身も言語化できていなかった前提や、店舗属性ごとの運用の違いが見えてくる、という話が印象的でした。

■ 参加して感じたこと

「使われない理由」を機能やUIの問題に矮小化せず、

ユーザーがどんな判断をし、何に不安を感じているのかまで踏み込んで理解することの重要性を改めて感じました。

定量・定性を往復しながらN1を丁寧に見る姿勢は、

プロダクトディスカバリーの質を大きく左右するのだと思います。

日々データを扱うPdMにとって、自分の分析スタンスを見直すきっかけになるセッションでした。

(執筆:小宮山貴大)

Part3に続く。

▪️Part1・Part3はこちら

pmconf2025に参加してきました part1

pmconf2025に参加してきました part3




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