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Rubyリリース30周年パーティー参加レポート

こんにちは。プロダクト基盤開発本部の@ydahです。

2025年12月20日に、東京都港区のアンドパッドで開催された「Rubyリリース30周年パーティー」に参加しました。本記事では、イベントの様子についてレポートします。

Rubyリリース30周年パーティーとは

Rubyリリース30周年パーティーは、Ruby 4.0のリリースを記念し、Ruby 0.95が1995年12月21日にリリースされてから30年を祝うイベントです。

Rubyの生みの親である、まつもとゆきひろさん(@matz)による基調講演をはじめ、歴代のRubyのリリースマネージャーによるパネルディスカッション、コミュニティメンバーによるプレゼンテーションなど、Rubyの過去と未来について語り合う貴重な機会となりました。

rubyassociation.doorkeeper.jp

SmartHRは今回、協賛企業としてブースを出展しました。本記事では、その様子も交えつつ、イベントの内容を振り返ります。

基調講演:Rubyコミュニティの30年

大きなスクリーンの隣で登壇されているまつもとさん
まつもとさんの基調講演の様子

基調講演では、まつもとさんがRuby公開から30年の歩みを振り返り、誕生の頃のエピソードや、コミュニティの成長について語られました。

また、現状への危機感とともに、持続可能なエコシステムのためには単なる仲良しクラブを超えた企業支援や次世代の参加が不可欠であると強調されました。

最後は「Rubyはもはや私たちのプロジェクト」と定義し、コード貢献に限らない多様な形での参加こそが、言語とコミュニティを強くすると締めくくられていました。

パネルディスカッション:歴代リリースマネージャー座談会

5人のRubyリリースマネージャーがスクリーンの前で椅子に座っている
歴代のRubyのリリースマネージャーが一堂に会する座談会の様子

歴代リリースマネージャーが一堂に会した本セッションでは、リリース作業が初期の「職人芸」から現在の自動化された「工業的プロセス」へと進化してきた過程のお話や、マルチバイト対応やセキュリティ対応における生々しい苦労話が語られました。

脆弱性報告者との認識ギャップへの対応や、歴代担当者が直面してきた燃え尽きといった運用のリアルな側面も共有されていて非常に興味深い内容でした。

座談会の後半では、Ruby 4.0以降を見据えたLINQ風構文の導入や、TypeScript等の台頭に対抗するためのエコシステム強化を呼びかけられていて、Rubyが今後も使われ続ける言語であるためのメッセージが込められていたなと感じました。

ZJIT: The Ruby 4 JIT Compiler

Ruby 4.0で導入された実験的なJITコンパイラ「ZJIT」について、開発者の@k0kubunさんから、新たな中間表現(HIR)の導入により従来のYJITでは難しかった命令間の最適化が可能になるという展望が語られました。

現在はまだYJITの方が高速ですが、コンパイル単位を大きく取ることでC拡張のオーバーヘッド削減などを狙い、Ruby 4.1でのプロダクション投入とYJIT越えを目指しているそうです。

ZJITが実用的になっていくのが楽しみになる発表でした。

Unboxing Ruby Box

RubyKaigi 2025を経て「Namespace」から改名された新機能「Ruby Box」について、アプリやライブラリを隔離された空間(Box)に閉じ込めることで、モンキーパッチによる汚染を防ぐ仕組みが、開発者の@tagomorisさんから紹介されました。

これにより、テスト時のみモックを適用したり、同一プロセス内で新旧バージョンのライブラリを同時に動かして差分検証を行ったりといった、高度な運用が可能になるそうです。

コミュニティからの多くのフィードバックやバグ報告を求めているとのことでした。非常に楽しみな機能なので、私も積極的に試したいと思います。

たとえばこんなRubyの未来

本セッションでは、笹田さん(@ko1)がRubyコミッターの皆さんによる機能提案をいくつか紹介されました。

トピックごとに時間を区切って実際に提案していたり関係しているコミッターやRubyistがマイクを持って意見を述べたりと、インタラクティブな形式で非常に盛り上がっていました。

A Special Message from David Heinemeier Hansson for Ruby 30th

David Heinemeier Hansson(DHH)さんからのビデオメッセージでは、Rubyの30周年を祝福し、プログラミングを芸術へと昇華させたその美しさと「機械よりプログラマーを優先する」という独自の哲学を称賛されていました。

彼は、Rubyが持つ強力な柔軟性こそがRailsのような自然な拡張を可能にしたと語り、今後もトレンドに流されることなく、その鋭利な魅力とプログラマーへの信頼を維持し続けてほしいと期待を寄せていました。

そして、Rubyが初心者から熟練者までを深く魅了し続ける稀有な言語であることを強調して、自身も生涯Rubyプログラマーとして共にあり続けると締めくくられていました。

www.youtube.com

Ruby公式サイトリニューアルの紹介

Ruby公式サイトのリニューアルについても発表がありました。

デザインは赤塚さん(@taea)が担当されていて、本当に素敵なデザインなのでまだ確認されていない方はぜひご覧ください。

www.ruby-lang.org

日本Rubyの会: これまでとこれから

大きなスクリーンの隣で登壇されているしまださん
しまださんの発表の様子

しまださん(@snoozer05)より、著者も地域Ruby会議の主催にあたって大変お世話になっている、日本Rubyの会様についての発表もありました。

2025年の活動報告では、RubyKaigiが20周年を迎えることや、国内100回開催を達成した地域Ruby会議の活況、さらにKaigi on RailsRails Girlsなどの継続的な発展が紹介されました。

また、今後の地域Ruby会議の開催予定についても、各オーガナイザーからアナウンスがあり、私も関西Ruby会議09と関ケ原Ruby会議01のチーフオーガナイザーとして告知しました!

赤い画面のスクリーンの隣で赤いハッピを着た人がマイクを持って話している
関西Ruby会議09の宣伝をする著者

regional.rubykaigi.org

regional.rubykaigi.org

そのあとには関ケ原Ruby会議01のオーガナイザーで記念撮影も撮りました。皆さまと5月に関ケ原でお会いできることを楽しみにしています。

5名の人が腕組みをして真ん中に向かって写っています。
関ケ原Ruby会議01オーガナイザーで記念撮影。火花が散っていますね。

SmartHRブースの出展

会場ではSmartHRも協賛企業としてブースを出展しました。

今回はRubyコミュニティ30周年を祝うイベントということで、30周年記念セットと題して30周年のお菓子やジュースを配布しました。

多くのRubyistの皆さんに立ち寄っていただき、お話させていただくことができました。立ち寄ってくださった皆様、本当にありがとうございました!

手前に紗々と発売30周年、じゃがりこ・紗々・野菜生活と書かれた紙、奥にはじゃがバター味のじゃがりこ、野菜生活のパックジュース、サラダ味のじゃがりこが置かれている
発売30周年記念セット近影

イベント全体を通しての感想

Rubyコミュニティの30年を祝う本イベントは非常に充実しており、これまでの歩みと未来への展望が感じられる素敵な時間を過ごすことができました。

30周年という節目に立ち会い、次の10年、20年もRubyと共にコードを書き続けたい、そして改めて思いを持って参加する側になりたいと強く思わせてくれる、とても意義深いイベントだったように感じます。

Ruby Associationの皆さま、日本Rubyの会の皆さま、ご登壇者の皆さま、そして参加者の皆さま、すべてのRubyistの皆さま、素晴らしいイベントをありがとうございました。

SmartHRもまた、Rubyとともに成長し続けていきたいと考えています。

集合写真。手前に4名、奥に5名写っていて、手前の左から二人目の方が30の形の風船を持っている
まつもとさん(@matz)と中田さん(@nobu)と金子さん(@yui-knk)と一緒に記念撮影!

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