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テックブログで「の話」をやめた話 —— 命名のコツもご紹介

こんにちは、DevRelユニットのinaoです。長らく編集者をやっています。
2年前に部署ができて、それからずっとひとりぼっちなので、そろそろどなたか仲間になってほしいです。

本稿では、「〜の話」というタイトルをSmartHR Tech Blogで基本的にはやめた話と、タイトル命名のコツをご紹介します。

目次

タイトル命名のコツ

「の話」というタイトルをやめたかった理由のご説明も兼ねて、最初に私が考えるタイトル命名のコツをご紹介します。

記事中のキーワードを使う

タイトルでは、記事に登場しているキーワードを使ってください。
主題として打ち出したいキーワードは、必ず記事中でも登場しているはずだからです。 特に、見出しに登場していることが多いです。

逆に言うと、タイトルで使いたいキーワードが記事中に登場していない場合、記事を変更して登場させる必要がある可能性が高いです。

たとえば、「カレーのレシピ」という記事で、「カレー」が一度も登場していない場合、タイトルか内容のどちらかがおかしいです。「レシピ」も同様です。

サブタイトルを積極的に設ける

タイトルには、積極的にサブタイトルを設けましょう。
「メインタイトル —— サブタイトル」のような感じです。

メインタイトルだけだと「AのB」くらいしか伝えられない場合も、サブタイトルを用いると「AのB —— CがD!」といった感じで多くのキーワードを盛り込むことができ、より魅力を打ち出せます。 これをぜんぶメインタイトルだけで言うと、「AのBでCがD!」みたいな感じで、冗長かつキーワードが埋もれたタイトルになりがちです。

メインタイトルでは記事の主題を打ち出し、サブタイトルでは記事の魅力を打ち出す。この切り分け方が基本です。

サブタイトルの命名パターン

記事の魅力を打ち出すためのサブタイトルですので、次のようなキャッチコピータイプが望ましいです。

キャッチコピータイプが難しい場合は、列挙という手もあります。

列挙の基本は3つです。 2つだと列挙感が出にくいですし、4つ以上だと冗長になりがちです。 ただ、1つあたりが長めの場合は2列挙もありですし、短めの場合は4列挙以上もありです。

サブタイトルのアンチパターン

サブタイトルを設ける際は、次の2つのパターンは避けたほうがよいでしょう。

1つ目は、メインタイトルとサブタイトルでキーワードを重複させることです。
「AのB —— AがC!」みたいに同じキーワード(この例ではA)を用いると、「AはBなの? Cなの?」と感じる命名になりがちです。 また、重複は避けてほかのキーワードに文字数を使うほうが、より魅力を打ち出せます。

2つ目は、メインタイトルとサブタイトルの両方で同じ品詞の用言止めを用いることです。
「Aを構築する」などの用言(動詞・形容詞・形容動詞)で終わる表現を用言止め、「Aの構築」などの体言(名詞)で終わる表現を体言止めと言います。 「Aで遊ぶ —— Bを構築する」みたいにメインタイトルとサブタイトルの両方で同じ品詞の用言止めを用いると、「遊ぶの? 構築するの?」と感じる命名や、同じことを二度言っている感じがする命名になりがちです。

なお、体言止めは、メインタイトルとサブタイトルの両方で用いてもかまいません。
「Aの構築 —— 設計から実装までの一部始終」みたいな感じで、問題は生じにくいです。

「の話」は避ける

「の話」というタイトルは、避けたほうがよいでしょう。

理由は、「ご飯を食べた話」みたいな、単に事実を置いただけの「そうなんですね」としか言いようがないタイトルになりがちだからです。魅力あるタイトルにはなりにくい命名です。

「ご飯を食べたら100億円もらった話」みたいに、事実そのものに力がある場合はありではあるのですが、その場合もこの命名にする必然性はなく、ほかのキーワードに文字数を使うほうが魅力的なタイトルになりやすいです。

なお、ここでは代表して象徴的な「の話」を取り上げましたが、「について」「の件」なども同様です。この手の付けようと思えば大多数の記事に付けられる命名は、避けたほうがよいでしょう。

見出しの命名もコツは同じ

ちなみに、記事中の見出しの命名のコツも、ここまでご紹介したものと同じです。
見出しの命名にあたっては、見出し配下の本文に登場しているキーワードを使う必要がありますし、サブ見出しも積極的に設けたほうがよいです。 「の話」「について」といっただいたい何にでも付けられる命名も避けましょう。「Webサーバの導入について」ではなく「Webサーバの導入」で十分です。

なお、タイトルは記事ごとに一つであるのに対し、見出しは記事中に複数あるものなので、対比/対応といったタイトルとは異なる命名のコツもあるにはあります。ただ、実際にはテックブログ全体で見ればタイトルも複数あるものなので、実はタイトルにも対比/対応はあります。たとえば、「サブタイトルの命名パターン」で例示した2記事が「[イベント名]レポート」という命名で統一されていることも対比/対応の一種です。いわゆるシリーズ企画的な感じです。

「の話」をやめるまで

ここからは、SmartHR Tech Blogで「の話」をやめるまでの経緯をご説明します。

2年前:「の話」の多さに驚くも、静観

私は2年前の2023年8月にSmartHRに入社し、テックブログを編集するようになりました。そこで驚いたのが、前職の商業誌の編集者時代には使ったことがない「の話」というタイトルの多さです。

ただ、その当時は、気にはなりつつも、「エンジニアの方のこだわりなのかな」「テックブログでの慣例なのかな」と思って、そのまま尊重していました。

1年前:さらに増えてきたので、おそるおそる削減活動を始める

静観を続けていたところ、テックブログの本数の増加もあいまって、「の話」記事がさらに増えてきたので、「もうちょっとこんな感じのタイトルにしたほうがよくなるかもですね」みたいなフィードバックを行い、やんわりとした「の話」削減活動を始めてみました。

GitHubのPull Request上でのコメントの画面。「タイトルはもう少し魅力あるものにしたいですねー。レトロスペクティブであることは重要ではないと思うで、抜いちゃってよさそう。どのように『めちゃめちゃ良かった』かを打ち出せると、より惹きがでるかも。『の話』という命名は離れていただくほうが、いい感じになりそう」というフィードバックをしている
フィードバックの様子

現在:「の話」はこだわりではなかったんだ!

「の話」削減活動を始めて1年が経ちました。
この間、私がレビューに携わった記事に関しては、「の話」記事をゼロにできました。

「こだわりってわけではなかったんだ!」「じゃあ基本的には非推奨にしたい」ということで、「タイトル命名のコツ」に書いた内容を社内ドキュメントにまとめるとともに、SmartHR Tech Blogでは非推奨の命名と位置づけました(意識的に使うのは大丈夫です。この記事でも使っています!)。

以下は、2016年のSmartHR Tech Blog開設以来の、半年ごとの「の話」記事の本数と割合です。 2023年下期から2024年上期にかけて急激に増えましたが、2024年下期以降は急激に減っていき、現在ではほぼゼロです。

「の話」記事の本数と割合の推移グラフ(半年ごと)

同じく現在:サブタイトルも浸透

「の話」削減活動と同時に、サブタイトル推奨活動もしてみました。

以下は、同じくSmartHR Tech Blog開設以来の、半年ごとのサブタイトル付き記事の本数と割合です。 2024年上期まではほとんどありませんでしたが、2024年下期以降は急激に増えていき、現在では4割近くの記事にサブタイトルが付いています。

サブタイトル付き記事の本数と割合の推移グラフ(半年ごと)

まとめ

本稿では、タイトル命名のコツと、「の話」というタイトルの記事をやめた話をお届けしました。
他人からはこだわりのように見えても、ご本人的には特にこだわっていないことは、案外多いのかもしれませんね。

今回はタイトルに特化してお話しましたが、私が考えるわかりやすい文章全般については、「大江戸Ruby会議10」での発表「WEB+DB PRESSと私」の56〜80ページをご覧いただけるとうれしいです。1文内での語順、読点(、)をどこに打つか、段落の分け方、見出しの構造についてなどをまとめています。

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