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何を品質と定義するか、部署を越えて言語化していきたい── SmartHR品質保証部チーフ座談会

品質保証部のチーフ(プレイングマネージャー)と聞くとどういった仕事を思い浮かべるでしょうか。
いわゆる「リソース管理」を想像する方もいらっしゃるかもしれません。それも在り方のひとつですが、SmartHRのチーフの役割は少し異なります。

この記事では、SmartHRの品質保証部でチーフを務める3名へのインタビューを通じて、役割と期待される成果を紐解いていきます。
インタビュアーは品質保証部マネージャーのtarappoさん(@tarappo)です。tarappoさんについては以下の記事をぜひご覧ください。

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目次

左から、wattunさん、tarappoさん、ringoさん、leafさん

自己紹介、チーフ就任の経緯

── 今日は「SmartHR品質保証部のチーフ大解剖」ということでいろいろ聞いていきます。まずは自己紹介をお願いします。

leaf:社内ではleafと呼ばれています。2022年3月にSmartHRに入社して、もうすぐちょうど3年になります。QAエンジニア歴は15年ほどで、前職はウェブ系の事業会社にいました。SmartHRでのチーフ歴は5ヶ月ほどで、3人の中では一番新米のチーフです。

ringo:ringoです。私は2019年9月にSoftware Engineer in Test (SET)としてSmartHRに入社して、主に労務領域のプロダクトを経験してきました。前職ではDjangoを使ったバックエンドの開発をしていて、QAエンジニアとしてはSmartHRが1社目です。(SETという職種は2020年にQAエンジニアと統合されました。)

wattun:wattunです。2022年1月に入社し、入社当時は文書配付機能を担当しました。現在はタレントマネジメントユニットのチーフとプロダクト基盤ユニットのチーフを兼務しています。前職はSalesTech系サービスの事業会社に勤めていて、QAエンジニア・プロダクトオーナー・開発部門のマネージャーなど様々な役割に挑戦していました。自分の役割が広がっていき貴重な経験が得られた一方、品質保証をもっと頑張りたい気持ちがありSmartHRに入社しました。

── ありがとうございます。みなさん最初はメンバーとして入社したと思いますが、どういった経緯でチーフに?

wattun:私は入社して数ヶ月ほど経った頃に私が所属していたユニットのチーフから「チーフをやってみないか」という打診があり、次の期の7月からチーフになりました。当時はプレイヤーとしてもう少しスキルを磨きたい気持ちも正直ありましたが、信頼してるチーフが自分に期待してくれていることと、自身がチーフを引き受けることで組織がスケールできるならと思い、やってみることにしました。

ringo:私は労務領域のプロダクトを経験した後、立ち上げ期の「SmartHR Plus」のQAを経験しました。その際に、当時2つあったユニットを1つに統合する方がシナジーが発揮できるのではないかという提案をしたことがあったんです。その提案がきっかけでチーフをやってみませんかと打診いただいてチーフになりました。

leaf:もともとチーフが足りないという状況があったのですが、私はキャリアパスとして将来的にチーフも考えていると上長と話をしていたため、声をかけていただいたのだと思っています。ただ、その話をしてから1ヶ月くらいしか経っていなかったのでちょっと驚きました。不安もありましたが、良い機会だと思って挑戦させていただいています。

品質保証部のチーフは何をする人なのか

── 品質保証部のチーフの役割は説明が難しいなと思っていて。また、私自身はチーフを経験しないままマネージャーになったこともあり、みなさんの目線からぜひご説明いただきたいなと思っています。それぞれチーフの役割をどのように捉えていますか?

leaf:チーフはユニットという単位のまとめ役であり、ユニットの成果を最大化する役割を担っていると捉えています。具体的には、ユニットメンバーのミッション作りとミッション達成に向けた支援、評価を行ったり、品質保証部全体の運営をよりよくしていくための議論や推進役をしています。

ringo・wattun:同上です。

談笑するleafさんとtarappoさん

──(笑)ありがとうございます。チーフになって、メンバーだった頃と変わった点は何かありますか?

leaf:品質保証部のメンバーはユニット運営をみんなでやっていこうという空気があるので、ユニットに対するスタンスは実はそこまで変わっていません。一方で、メンバーの意見をとりまとめたりユニットの方針を決めるという動きは当然ながら新たに加わりました。また、私たちはプレイングマネージャーなので時間の使い方はより工夫が必要になりましたね。

ringo:メンバーのみなさんと1on1をやるようになって、向き合う関係性が増えたことは自分にとって大きな変化でした。メンバーの時は自分のチーフとの関係性がメインでしたが、今はメンバーの数だけその関係性があるので。またミーティングを自ら設定する機会が増え、場の目的を先回りして考えることも増えましたね。

wattun:1on1をする側になったことで、自分が他人に与える影響をより意識するようになりました。自分との1on1がメンバーにとって有意義な時間になっているのか、パフォーマンス向上の役に立っているのか考えるようになりました。チーフ任命時にピープルマネジメント講座などを受けて基礎的な知識のインプットはあるのですが、自分でもコーチングに関する書籍を読み学び続けています。

また、自分自身はマネージャーと1on1をするようになり、自分のパフォーマンスについてだけでなく、品質保証部全体をどうしていくかについても議論する機会が増えました。一連の活動を通じて視座が上がったと思います。

うまくいっていること、課題を感じていること

── チーフ目線で「品質保証部のここはうまくいっている」という点は?

wattun:SmartHRのチーフとメンバーは、一般的な上司・部下の関係ではないですよね。チーフはあくまで「役割」としてマネジメントを担っています。一方向ではないからこそ協力関係や信頼関係を築くことが大事で、それはチームとしてできている点だと思います。認識のズレが発生しそうであればすぐに話しあい、個人個人がパフォーマンスを発揮しやすい状態をみんなで作れています。

ringo:品質保証部のプロダクトへの関わり方はここ数年で大きく変化していて、今は、複数人で複数のプロダクトに濃淡を付けて向き合う体制に落ち着いています(詳細は以下に記載するブログをご参照ください)。この体制が今はよさそうと思いますが、それはこれまでの関わり方が間違っていたということではなく、状況に応じて変化してきたこれまでの積み上げの結果だと捉えています。

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── 反対に課題を感じているのはどんな点ですか?

wattun:ナレッジをチームで共有・蓄積していくことはもっとやっていきたいです。ringoさんの話にもあったように、今はプロダクトごとに濃淡をつけてユニット全体で貢献していく体制になっています。以前はプロダクトに対してQAエンジニア1名が専属でつく体制で、各プロダクトに関するナレッジがユニットではなくメンバー個人に蓄積されていました。個人個人が似たような課題を同時に解いているような状態も発生していたので、ナレッジを共有することでより多くの問いを効率的に解いていけると考えています。

真剣な表情で話すwattunさん。背景にはSmartHRロゴを掲示した壁

ringo:そうですね。これまでは成果も個人の範囲にとどまっていて、品質保証部全体に向けたボトムアップの提案が弱いのはよくしていける点だと思います。メンバー個人個人もより広い範囲に影響をおよぼせるような提案ができるようになり、お互いにもっと議論していけるといいなと思います。

leaf:私からはチーフ個人としての課題をお話しするのですが、メンバーの目標達成に向けたサポートをしていくなかで必ずしも私自身が答えを持っているとは限らず、難しさを感じます。一緒に解決していくしかないなと。自分よりも等級が高いメンバーの評価を行うこともあるので、お互いに納得できるようミッション策定・評価の方法もアップデートしていく必要を感じます。

── ミッション策定、難しいですよね。

ringo:難しいですね。今は、会社の方針があって技術統括本部全体の方針ができ、それにアラインする形で品質保証部の方針が作られ、各ユニットの方針にブレークダウンしてメンバー個人個人のミッションに落とし込まれるという形ですが、QAエンジニアはやることの範囲も広く、スキルを定義するのが難しいという特徴があります。それゆえ「何をもって達成とするか」も言語化しにくい。また、プロダクトの方針やロードマップに変更が発生すると、期中にミッションの見直しも必要になります。このあたりの調整は難しいですね。

leaf:そうですね。今はチーフ&マネージャー会(30分×週2回開催)でみなさんと相談できるのが助けになっています。

今後のチャレンジ

── 解決していく課題も明らかになったところですが、その他にこれから挑戦していきたいことがあれば教えてください。

leaf:これまでの話と共通する内容になりますが、ユニットを超えて連携しあい、品質保証部として成果を出すことに挑戦していきたいですね。

ringo:同じく、他部署と連携して成果を出すことに挑戦したいです。自分が担当しているプロダクトだけでなく、他のプロダクトや部署にも目線を向けてチーム全体で品質保証に向き合いたいですね。最近は、品質保証部の外にも出ていかなければと感じています。2025年1月の全社キックオフでCPO安達さんから「品質」の話があり、「品質」は今、社内で語られるテーマのひとつになりました。ただ「品質」という言葉の意味は人によって異なっています。「何をすれば、誰にとって何が嬉しくなるのか」を、品質保証部だけで考えるのではなく、それこそビジネスサイドも含めたみなさんと会話していかなければと思っています。「品質」に対する全社の目線を合わせて、共通言語で語れるようにしていきたいですね。その時に私たちは、品質保証部としてこれまで以上に意思を持って活動していく必要があるとも思っています。

また、個人としてはチーフ業をもっと頑張りたいです。ピープルマネジメントをもっとうまくできるようになりたいし、1on1をもっと良い時間にしたいと思っています。フィードバックの量と質も上げていきたい。

テーブルを囲んで話すチーフ陣

wattun:品質保証部からの発信量を増やしていく必要も感じています。QAエンジニア個人は関わっている開発チームに貢献できているのですが、関わりがない人たちから見ると品質保証部の活動内容や提供価値が見えにくいこともあったと思います。今後は「品質保証部として何にコミットするのか、プロダクトにどう貢献していくのか」をもっと伝えていきたいです。言語化してオープンに発信することで、周囲からのフィードバックも得やすくなり、自分たちの成長も加速すると思います。

また、組織のあるべき姿に向けて柔軟な組織編成をとっていけるように、新たにチーフが生まれやすい仕組み、新任チームが立ち上がりやすい仕組みも作っていきたいです。

── いいですね。みんなでやっていきましょう。最後に、私たちと一緒にSmartHRの品質保証部を進化させる方を募集しているよという宣伝もしたいと思っています。チーフの面白さやどんな人に適正があるかなど、それぞれの言葉でお話しいただけますか。それで締めくくりましょう。

leaf:チームで成果を出していくことに関心がある方は向いていると思います。これまでのマネジメント経験の有無によらず、広い視野で物事を考え、動かし、広範囲に影響を与えたいモチベーションがある方はチーフの役割を楽しめるんじゃないでしょうか。

wattun:サーバントリーダーシップを実践してきた方は向いていると思います。SmartHRの品質保証部は正社員のみで構成されていて、メンバーひとりひとりが自律的に解決すべき課題を特定し取り組む能力を持っています。そのため、マイクロマネジメントをするのではなく、メンバーのパフォーマンスを最大限に引き出して、ユニットの成果を最大化していきたい方に適した環境だと思います。

ringo:人が足りていないことももっとアピールしたほうがいいですかね(笑)。組織的にもプロダクトへの関わり方を変えたばかりの過渡期にあり、正直余裕がある状況ではないです。余裕がないと、新しい挑戦を推奨し続けることは難しくなるんですよね。チーフがもう1名増えたら、チームのチャレンジももっと推奨していけるようになり、よりよいチームになれると考えています。

笑顔で話すringoさん。横に座っているleafさんも笑っている

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