こんにちは。ROBOTPAYMENTで請求管理ロボのPMを務める中尾です。
最近、「」という書籍を読み、特に基幹系システムに関する整理が非常にわかりやすかったので、ここで簡単にご紹介したいと思います。
本書では、システムの分類として「SoE(System of Engagement)」と「SoR(System of Record)」の区別がありますが、いわゆる基幹系システムはSoRに分類されます。さらに、SoRを「SoA(System of Activities)」と「SoM(System of Management)」の2つに分けて捉えることで、関心の分離ができ、システム設計の際に有効だとされています。
SoA(活動のシステム): 現場の活動を直接指示・制御するシステム SoM(経営管理のシステム): より高い視点から活動を計画・調整するシステム
SoAとSoMを分ける理由は、求められる情報処理が大きく異なるためです。SoAでは履歴管理が重視され、SoMでは多様な集計やバージョン管理が重要となります。そのため、SoMにはリレーショナルデータベースよりも多次元データモデルが適しているという指摘もあります。
本書ではさらに、SoAを「業務機能の層」と「業務プロセスの層」に分けて整理しています。たとえば、受注管理は「受注残」、在庫管理は「在庫残」を管理しますが、これを「残」という単位で捉えることが重要です。請求管理ロボに当てはめると、請求業務と消込業務が中心機能であり、SoAに重点を置いたシステムといえますが、債権管理帳票などのSoMとしての機能も備えています。
「残」の視点で請求管理ロボを見ると、請求業務の「未請求残」、消込業務の「売掛残」や「未消込残」を管理することが可能です。現在の機能では、これらの「残」を一覧画面やデータエクスポートで確認できますが、業務フローとして「データの登録→残の確認→業務遂行→完了確認」という一連の流れを意識することで、さらなる改善ができそうです。
特に「未請求残」を管理する業務では、明細単位での確認や請求書単位での管理など、粒度の見方に工夫の余地がありそうです。
また、残を中心とした設計は、業務機能を疎結合に保ち、特定分野に特化した専用アプリケーションが緩やかに連携することを志向しています。これはモノリシックなERPシステムではなく、柔軟な連携を目指す現代のシステム設計に非常に有効です。
請求管理ロボも債権管理領域に特化したシステムであり、他のシステムと柔軟に連携できるよう、本書の考え方をぜひ参考にしていきたいと考えています。
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