検索・推薦チームの浅野です。
2/13~2/14 に開催された Developers Summit 2025(通称デブサミ)に公募枠で登壇させていただきました。発表資料は以下です。
このブログでは、登壇に至った経緯や、発表で伝えたかったこと、さらにコミュニケーションについて学びたい方向けの書籍などをご紹介します。
登壇の経緯
昨年開催された Developers Summit 2024 では、運営の方から弊社の渡辺にお声がかかり、生成AIをテーマに登壇しました。
それから1年経過し、デブサミ2025 のテーマと登壇者募集の情報が公開されていたことから、弊社広報より公募枠に応募しないかと私に声がかかりました。
私が昨年書いたブログの内容が、様々な職種や立場の方から反響をいただいていたことから、 Developers Summit 2025 のテーマ「ひろがるエンジニアリング」とマッチするのではないか、という話になったようです。
セッション概要とタイトルを公募の期日までになんとかひねり出し提出したところ、まさかまさかで当選し、デブサミで話すことになったのでした*1。
登壇までのタイムライン
社内の広報からの打診があってから発表までのタイムラインを振り返ってみると、こんな感じでした。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 11/7 | 社内広報からの打診、承諾 |
| 11/13 | 社内打ち合わせ |
| 11/18 | 公募のセッション概要・タイトルなどを作成、調整 |
| 11/19 | 公募内容の社内レビュー |
| 11/20 | イベントサイトより公募情報登録 |
| 12/4 | メールにて当選の通知が届く |
| 12/12 | イベントサイトよりスピーカー情報の入力 |
| 12/26 | 翔泳社の担当者の方と打ち合わせ |
| 〜〜何も準備しないまま月日が流れる*2〜〜 | |
| 1/17 | スライドの構成を考え始める |
| 1/24 | 発表スライド作成開始 |
| 2/6 | 発表練習(1回目) |
| 2/10 | 発表練習(2回目) |
| 2/12 | 現地リハーサル&発表練習(3回目) |
| 2/13 | 発表本番・Ask the Speaker (Q&A) |
社内のメンバーにも協力してもらい、本番直前まで発表練習とスライドの改善を重ねました。そのおかげで、自信を持って本番に臨むことができました。
発表を通して伝えたかったこと
異職種間でのコミュニケーションには「のりしろ」が必要です。この「のりしろ」にあたるのが、共通認識であり、共通言語*3です。共通言語の重要性については先日の吉岡の記事も併せてご覧ください。
「のりしろ」がないためにコミュニケーションが失敗しているところをたくさん見てきましたし、私自身も過去に何度も失敗してきたと思います。今回の発表では、このような失敗をいかにして減らし、コミュニケーションを改善していくかについてお話ししました。
また、コミュニケーションをモデル化して捉え、その主要な失敗要因がモデルのどの部分に起因するのかについて説明しました。
モデルは、考えるための強力なフレームワークです。現象や論理をモデル化することで、対象をより解像度高く議論し、深い理解を得ることができるようになります。このようなモデルの強力さと有用性を伝えることも、今回の発表の重要なテーマの一つでした。
デブサミで登壇してみて
とにかくハコがでかかった!席数は250で、当日は立ち見の方もいたので、実際の参加者数はもう少し多かったと思います。これほどの人数の前で話すのは初めてでした。

ただ、3回も発表練習をしたこともあり、実際に話しているときはそれほど緊張している感覚はありませんでした。発表時間も予定通りほぼ30分ぴったりでした。発表練習大事。

デブサミでは発表後、「Ask the Speaker」というコーナーで1人ずつ質問や感想を受けることになります(いわゆる握手会の形式)。「感動しました!」「とても興味深かったです!」など、多くのポジティブなフィードバックをいただきました。また、そこにはエンジニアだけでなく、リサーチャーやQAなど、様々な職種の方々が来てくださっていました。このことこそが、今回の発表が成功だったことを示していました。




雅叙園というこれ以上ないくらいの立派な会場で登壇できたことは、個人的にも大変感慨深いものがありました。最初は尻込みしていましたが、準備に費やした労力をはるかに上回る充実感と達成感を得ることができました。
さらに学ぶには
発表で触れたシャノン・ウィーバーモデルについては、「通信の数学的理論」がその原典です。この本の冒頭にあるウィーバーによる解説において、シャノンが提案した通信モデルと人間のコミュニケーションとの関連性が考察されています。コミュニケーションモデルについて体系的にまとまっている本としては「」があります。
また、認知科学や心理学からのアプローチでコミュニケーションの改善方法を解説した書籍として、「「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策」があります。コミュニケーションの失敗は、今回の発表で説明したようなコンテキストの違いから来るものだけではありません。認知バイアス(思い込み)もまた、コミュニケーションや理解にとって大きな障害となります。認知科学・認知心理学と関連して、「ファスト&スロー」も紹介しておきます。
おわりに
登壇までのタイムラインや、発表のなかでお伝えしたかったこと、また、コミュニケーションをもっと探求したい方々向けの参考書籍をご紹介しました。
デブサミのような大規模なイベントでの登壇は準備も大変で、緊張感もそれなりにあります。その分、広い対象に向けてメッセージを届けられる良い機会でもあります。多くのフィードバックももらえます。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。

謝辞
翔泳社をはじめとした Developers Summit 2025 の運営の皆様には、このような大きなイベントでの登壇の機会をいただき誠にありがとうございました。
広報の阿部さんには、運営とのやりとりなどの事務作業だけでなく、公募内容のチェックからスライドの作成、発表練習、現地のアテンドに至るまで、本当にお世話になりました。深く感謝いたします。
発表資料のレビュー等に協力してくださった検索・推薦チームの荒瀬さん、勝田さん、臼井さん、ありがとうございました。特に荒瀬さんには、ふだんの仕事でのコミュニケーションで工夫しているところなどをヒアリングさせていただきました。
発表練習に参加いただき有益なフィードバックをくださった PdM の泉さん、守屋さん、EM の佐藤康之さん、エンジニアの渡辺凌央さん、植木さん、小林さん、加藤さんにも感謝いたします。
仲間募集
LegalOn Technologies では様々な職種を募集しています。この記事を読んで興味をもっていただけましたら、ぜひご連絡いただければと思います。