こんにちは、LayerX CTOの松本 (@y_matsuwitter)です。
LayerX創業7周年目を記念し8月1日に開催したBet AI Day。このイベントを振り返りながら、ご参加いただいた皆様への感謝と、私たちが目指す未来について改めてお話ししたいと思います。
Bet AI Dayは、最終的に当日2000人を超える方にご登録・ご参加いただきました。7days LTを含めるとオンライン・オフライン含めたユニーク視聴者数で延べ5000人以上にご覧いただいたことになります。一社が主催するカンファレンスとしては相当の規模となり、想像以上の反響をいただくことができました。
このイベントの成功は、運営をリードしてくれた小賀さんをはじめとする仲間たちの尽力があってのものです。企画から当日の運営まで、多くのメンバーが一丸となって取り組んでくれました。心から感謝しています。

そして何より、お忙しい中ご参加いただいた全ての皆様に、深く御礼申し上げます。皆様の熱気と関心があってこそ、このイベントが意味あるものとなりました。
人とAgentが共に働く未来
当日、私の方からは、KeynoteにてLayerXがこれから目指す未来についてお話しさせていただきました。その核心となるのは、我々のミッションである「すべての経済活動を、デジタル化する」ことです。
この2年以上にわたってLLMの進化と向き合い、Agentへの挑戦を続けてきた中で、このミッションを達成するための具体的な道筋が見えつつあります。それは、沢山のAgentで業務プロセスを覆い、それらをマネージするレイヤを重ねることで、業務をEnd to End(E2E)で自動化するソフトウェアの実現です。

ここしばらくは、バクラク、Ai Workforce、三井物産デジタル・アセットマネジメントという全ての事業において、この「E2Eな自動化」を追いかけていきたいと考えています。人間とAgentが最適に連携する新しい働き方を創造することが目標です。まだまだ、精度など信用のおけないLLM・Agentをどうやってデジタル化のために組み込んでいくか、そのための取り組みが我々のテーマになります。
この目標に向けてプロダクトにおいて特に重要な役割を担うのが、「人とAgentが共に働く場所」作りです。現在多くの場面で見かけるチャットインターフェースだけでは、Agentが人と真に効果的に連携できるわけではありません。例えば、請求書の処理においてはテキストだけでは既存の業務ルールを踏襲できるわけではありません。時にバクラクのような専用のUIを持ったSaaSを通じ、時には専用にアプリケーションを生み出すなど、時々に合わせた最適なUXを追求していく必要があります。人とAgentの協働を実現するための新しいAI-UXの追求により、これまでにないデジタル化を作り上げたいと考えています。
この領域は、まだ見えていないノウハウが多々あります。正解がないからこそ、エンジニアとして、デザイナーとして、PdMとして挑戦のしがいがある領域です。Bet AI Dayで発表した内容も、その第一歩に過ぎません。
コミュニティで向き合いたい
今後、私たちが見つけた知見やノウハウは積極的に還元し、そして、コミュニティとともに成長するということを、「徳」を掲げるLayerXとして大切にしていきたいと考えています。その一歩としてBet AI Dayもありました。
LLMで世界と戦える日本にしていくことは、一社だけで解決できる課題ではありません。日本がLLMの波に乗り遅れないためには、もっともっとLLMを中心としたプロダクトが生まれる必要があります。CEOの福島からもThe Second Halfに触れつつ、後半戦としての、LLMのアプリケーション領域の話がありました。コモディティ化しつつあるモデル自体の領域を超えて、それ以上にアプリケーション領域やそこでの評価環境こそが重要になってきています。
この領域で日本発のプロダクトが数多く生まれ、世界に通用するソリューションが育っていく。そのためには、技術者同士、企業同士が知見を共有し、切磋琢磨しながら共に成長していく必要があります。
Bet AI Dayがそんな未来に対する布石となり、日本のLLMエコシステム発展の一助となっていれば、これほど嬉しいことはありません。
最後に
2022年末のChatGPTの登場から約2年。私たちLayerXは、この技術革新の波に真正面から向き合い続けてきました。「Bet Technology」から「Bet AI」への行動指針の変更、AI・LLM事業部の設立、そして今回のBet AI Day開催まで、一貫してLLMの可能性を追求してきました。
しかし、これらの取り組みは決して一社だけで完結するものではありません。技術の発展も、社会への浸透も、そして新しい働き方の実現も、すべてはコミュニティ全体で取り組むべき課題です。
今回ご参加いただいた全ての方々が、それぞれの現場でLLMの可能性を探求し、新しい価値を創造していく。そうした個々の取り組みが積み重なることで、きっと素晴らしい未来が実現されるはずです。
改めて、Bet AI Dayにご参加いただいた皆様に心からの感謝を申し上げます。そして、これからも人とAgentが共に働く未来の実現に向けて、一緒に歩んでいただければ幸いです。
LayerXは今後も、この挑戦を続けてまいります。皆様のご支援とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。