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言語処理学会第32回年次大会(NLP2026) 参加レポート

こんにちは、Ai Workforce事業部 プロダクト部 FDEグループ エンジニアの堤(@ozro_223) です。この記事は2026年3月9日〜13日に栃木県宇都宮市のライトキューブ宇都宮で開催された 言語処理学会第32回年次大会(NLP2026)の参加レポートです。

LayerXとしては、昨年に引き続きプラチナスポンサーとして協賛させていただき、スポンサーブースの出展と非公式で懇親会を開催しました。

NLP会場告知看板
プラチナスポンサーとしてLayerXのロゴが掲載されている様子

スポンサーブースの様子

スポンサー展示では、学生・研究者・企業の方など、多くの方にお立ち寄りいただきました。ありがとうございます。 展示ブースでは、BakurakuAi Workforce の2つのプロダクトを紹介しました。

BakurakuやAi Workforceの開発を通じて私たちが目指すAIエージェント時代のビジョンと、その実現に向けた開発の取り組みをご紹介しました。 また、私はAi Workforce事業部のエンジニアとして、最近話題のFDE(Forward Deployed Engineer)やDS(Deployment Strategist)の役割・働き方について多くお話しました。

ブースの様子

自然言語処理やLLMに深く携わる学生・研究者・エンジニアの方々と直接話せる機会は貴重で、私たちのプロダクトが取り組む課題について、技術的な知見を深く交換できる機会となりました。

懇親会・交流

3月10日の夜はディナー懇親会、3月11日のランチタイムはランチ懇親会をLayerX主催で開催しました。

NLPの研究トレンド、企業でのAIエージェント活用事例、エージェント時代の働き方について、参加者と活発に意見交換しました。 転職理由、社内でのAIエージェント活用方法、フレックスな働き方といった、外部からは見えにくいLayerXの内側についても話せ、会社をより深く知ってもらえる機会となりました。

一般発表

今回聴講した発表のなかから、個人的に面白く、印象に残ったものをピックアップして紹介します。

[P4-1] 訓練不要レビュー生成のための会話形式プロンプト

レビュー履歴が少ないユーザーを模倣したレビュー文生成において、過去レビューを1つのプロンプトにまとめて与えるより、user/assistantの対話形式に再構成して与えるほうが、対象ユーザーらしいレビューをより高精度に生成できることを示した論文です。

改めて「何を与えるか」だけでなく「どういう構造で与えるか」が重要だと実感しました。今回はOpenAI APIのChat Completionsを使用して実験をしたと伺いましたが、OpenAIの Responses API は会話状態の保持やマルチターンでの文脈再利用を前提にした設計になっているため、過去履歴参照が重要なユースケースでは、こちらのほうがより効果的になるかもしれないと思いました(既にResponses APIを使用した実験を進めているようでした)。

[B3-4] Lost in the Files:長コンテキスト LLM による複数専門文書からの網羅的情報抽出とその限界

長コンテキスト対応のマルチモーダルLLMに複数のPDFを直接入力した場合、単一文書では高精度に情報抽出できても、複数文書では特に入力列の中間に置かれたファイルの情報が抜け落ちやすく、PDFのファイル入力でも Lost in the Middle に近い現象が起こることを示した研究です。

Ai Workforce は PDF・Excel・Word などのドキュメントを入力として扱うことが多く、この示唆は非常に勉強になりました。これまで OCR → テキスト入力の文脈で Lost in the Middle を意識してきましたが、ファイル入力でも中間ドキュメントの情報が抜けやすいと示された点は重要で、プロダクト設計に活かせる気づきでした。

[B2-3] 機械文としての検出されやすさと文章の品質は両立する

LLM生成文の「機械文として検出されやすさ」と「文章品質」は必ずしもトレードオフではなく、両者を同時に高める学習フレームワークD-PUPPETを提案し、その有効性を示した研究です。

機械っぽい表現を検出・修正するだけでは、機械文らしさは下がってもタスク性能まで落ちてしまう可能性がある、という問題意識からスタートしている点がまず面白いと感じました。DPOの学習に品質指標(metrics)の良し悪しも組み込むことで、自然さと性能の両方を同時に改善できると示している点が興味深かったです。

[B2-17] ハルシネーションから学ぶ:内部表現への介入によるハルシネーション抑制

従来は2つのLLMを同時に動かしていたanti-expertによるハルシネーション抑制を、単一モデルの内部表現への介入で実現する in-model anti-expert(IMAE)を提案し、精度を保ちながら推論コストとレイテンシを改善した研究です。

「嘘をつく方向のモデルをあえて作り、そのモデルの出力確率をペナルティとすることでハルシネーションを抑制する」という発想自体を初めて知り、とても勉強になりました。そのアイデアを関心のみで終わらせず、単一モデル化によって実運用しやすい形に最適化している点が特によく、精度だけでなくコストやレイテンシまで含めて改善を目指す姿勢は実務的で非常に参考になりました。

さいごに

ChatGPTの登場以降、NLPの分野は加速度的に人気が高まっており、今回のNLP2026も非常に大盛況でした。個人的には、日本語特有の課題に着目したニッチな研究が多い点が、他の学会とは異なる魅力だと感じています。

来年以降も、NLPの益々の発展にLayerXとして引き続き貢献できればと思います。

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