以下の内容はhttps://tech.layerx.co.jp/entry/2025/08/08/110339より取得しました。


育休1年からのエンジニア復帰を支える Bet AI 文化

LayerX バクラク事業部でソフトウェアエンジニアをしている加藤(@tatane)です。

私事ですが、2024年の7月末に娘が生まれ、そこから1年間の育休を取得しました。 無事に1年間の子育てを楽しんで2025年7月末に復職し、1週間と少し経った今この記事を書いています。

今回は、AI がどれだけ復職に役立っているか、そしてそれを支える LayerX の文化をご紹介できればと思います。

育休が取りやすい環境

冒頭でも書いた通り、私は1年間の育休を取得しました。

まず全国のパパママになろうとしている皆さんにぜひともお伝えしたいのですが、LayerX はかなり育休を取りやすい会社です!

私も転職活動中の軸として「子育てがしやすいこと」を重視していたのですが、代表の福島さんをはじめ、役職に限らず多くの人がしっかりと育休を取り、日々 "家族ファースト" 文化で子育てをされています。ここなら大丈夫だろうと思い私も入社を決めました。

実際に私もマネージャーとの 1on1 で「1年間育休取るつもりです!」と言ったときは、もちろん引き継ぎや組織体制の見直しといった調整は必要なものの、嫌な顔せず良いよ!と言って送り出してくれました。チームメンバーには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

余談ですが、社内の #ztd_papamama (ztd: 雑談)はイチオシの Slack チャンネルです。

ブランクが大きすぎる復職

育休に入ったからには本分である育児に専念しようということで、この1年間は仕事の Slack や Notion などを見ないのは勿論、プログラミングや周辺技術を追うこともしていませんでした。(職業エンジニアとしてどうなんだというのは思いつつ…)

趣味の個人開発をする習慣もないため、本当にコードを書くことのない1年間でした。

また、元々は「バクラク申請・経費精算」チームにいたのですが、復職時は「バクラク請求書発行」チームに異動することになり、プロダクト・ドメイン知識もほとんどリセットされたような状況です。

育休中はあまり考えないようにしていたものの、やはり復職後うまくやっていけるだろうかという不安はありました。

復職してみたら Bet AI な世界になっていた

復職直前にご飯に行った同僚などから噂には聞いていたものの、実際に現場に戻ってみると、仕事のほとんど全ての領域に AI が入り込んでいるような世界になっていました。

私が休んでいたこの1年間は特に AI が進化するスピードが速く、GitHub Copilot 止まりだった私は、Cursor や Cline たちを知らないまま、いきなり Claude Code が当たり前になっているような環境に入ってしまいました。

LayerX としても今年4月に行動指針を「Bet AI」に変更し(LayerX、行動指針を「Bet AI」にアップデート。AIをフル活用し、AIの社会実装を加速 / ニュース / 株式会社LayerX)、全社で AI に賭けていくぞという雰囲気です。オンボーディング資料のコードベース概要の箇所には「Ask Devin」と書いていたり、社員に配布されているバクラクビジネスカードによる個人決済で即日 Claude MAX が契約できるという状況でした。

また、先日は Bet AI Day というイベントも開催されました。( Bet AI Dayへの感謝:人とAgentが共に働く未来を目指して - LayerX エンジニアブログ

こういった状況なので、周りの社員も全員 AI に詳しく、AI に関することで気になったことやうまく行かないことがあればすぐに質問できて助かっています。

AI で爆速になったキャッチアップと開発

エンジニアとして復職したからには、まずは開発できるようにならなければいけません。開発環境をセットアップし始めたのですが、中途半端に育休前の環境があるせいで、新入社員向けのオンボーディング資料に記載のないところでエラーが出たりします。ブランクが大きく育休前のようなエンジニアの勘もなかなかはたらきません。

そこで Claude Code を立ち上げて、やろうとしていることやエラーの内容を伝えると、うまく解決策を提示してくれて、セットアップが完了するまでサポートしてくれます。結果として、他のエンジニアにヘルプを求めることなく、一人で担当プロダクトをローカル環境で触れるようになりました。(※ 決してチームメンバーにヘルプを求めにくい雰囲気ではありません!)

LayerX 羅針盤(LayerX羅針盤_ver 3.1 - Speaker Deck)にも、「AI をまず試す」があります。

今年羅針盤に追加された「AI をまず試す」

とりあえず最初の開発タスクをもらいましたが、担当プロダクトも変わっているのでコードベースの理解がほぼゼロの状態です。今度は「Ask Devin」と書いてあったのを思い出し、Devin で「〇〇(プロダクトのコードネーム)サービスにおいて、〇〇はどういう概念ですか」や「〇〇(特定の GraphQL リクエスト)が飛んできたときの処理を調査して、フローチャートを含めて md で出力してください」と尋ねると、該当のコード箇所を参照しながらわかりやすく概要を示してくれます。これだけで正しくコードベースの理解ができるとまでは言いませんが、少なくとも理解を進める第一歩のハードルは確実に大きく下がっています。

そして実際に開発を進めるため、再度 Claude Code を立ち上げて、Devin に聞いた情報を使いながらやりたいことを指示すると、これを読んでいる皆さんのほうがご存知かと思いますが、すぐにそれっぽく動くものができました。ちょうど「Claude Code がアホになった」という噂が流れてくるタイミングでしたが、明らかに今の自分よりは頭が良いです。

結果として、復職後2日目でほとんど機能を完成形の状態まで持っていくことができ、すぐにチームメンバーにフィードバックをもらえる状態になりました。Pull Request を作る際にも、まず Claude Code に差分をレビューしてもらうことで、セルフレビューもやりやすくなったと感じます。

また、タスクを進めるうえで「実際のデータを見て影響範囲を確認したい」というフェーズになったときも、元々苦手意識のあった SQL をほとんど忘れてしまったという絶望的な状況でしたが、Ask Devin して、少し手直しすれば欲しいデータが見れるようなクエリをすぐに用意することができました。

こうやって AI に伴走してもらっているうちに、エンジニアの勘所みたいなものも徐々にですが戻ってきている気がします。 メンバーに言われたのですが、長い育休などでブランクがある人のほうが、素直に AI を頼りやすいのかもしれません。

Bet AI するために、みんな育休を取ろう

バクラクの開発文化にマッチする with AI な開発

バクラク事業部では「価値(アウトカム)を生めるエンジニア」を理想とし(「ドメインにディープダイブする」「最速でループを回す」 LayerX・榎本氏が考える、価値を生むエンジニアになるために必要なこと | ログミーBusiness)、エンジニアもドメイン理解・顧客理解を深めて、積極的に仕様検討に入っていくという動き方が当たり前になっています。

以前から「ドメイン理解や仕様検討にもっと時間・頭を使いたいけど、開発を進めるだけで余裕がない」という課題を感じていたのですが、今は「一旦 AI に指示したらアウトプットが出るまで待つ」という仕事のやり方になったので、待ち時間にドメイン・プロダクトのキャッチアップや仕様検討に脳のリソースを使えるようになりました。

あまりに並行するタスクが多いとコンテキストスイッチが大変なこともありますが、純粋なコーディング以外に割ける時間が増えたことは、この「バクラクらしい開発」がやりやすくなったと感じます。

おわりに

まだ復職して間もないため、今後より難易度の高いタスクを持ったときにどうなるかはまだ分かりませんが、少なくとも今は、長い育休明けという状態の自分でも AI に助けられながらなんとか仕事ができています!

エンジニアとして技術周りの知識を積み上げていくことは大前提として大切ですが、それと同時に「(自分が良いと思う)組織の文化・働き方を身に染み込ませておくこと」「焦ることなく、必要以上に方法にこだわることもなく、人もツールも頼りながら方向性を間違えずに仕事を進めること」ができていれば、with AI の世界でもうまくやっていけるのかなと感じます。

育休に限らず、家庭の事情などで長く仕事から離れることに不安を感じる方は多いかと思いますが、with AI の世界ではブランクよるハンデは明らかに小さくなっていると感じるので、ぜひプライベートも大切にしてほしいなと思います!

育休や子育ての話がしたい、または LayerX・バクラクに興味を持ってくださりプロダクト開発が気になるという方がいらっしゃいましたら、ぜひカジュアル面談でお話しましょう!

jobs.layerx.co.jp




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