OperaがPrestoを諦めてChromiumベースになってもOperaの良さを失わないで欲しい..... また、愛用者としてはどう使っていくかを検討する時期が近づいています。
今回、現実としてOpera 12とOpera 17 Nextでは機能的な違いがあるため、軽く見ておきましょう。
「Operaの良さとは」、ぜひ検討材料になれば幸いです。
- ダウンロード
- レンダリングエンジンの変化
- FlashPalyer利用ページやhtml5利用ページの表示に問題
- opera:configの変化
- opera:flags による実験機能のお試し
- Bookmark
- Speed Dial
- タブ
- マウスジェスチャ
- 起動画面の改善
- Chrome用のExtension がOperaで利用できる
- ベンチマーク
- まとめ
ダウンロード
ダウンロードはこちらでできますよ。
Download - Opera Windows版 (15/Sep/2013 では Opera 12)
レンダリングエンジンの変化
言わずとしれた最大の違いです。 OperaはOpera 12まで独自エンジンのPrestoを利用していましたが、 Opera 17ではGoogle Chrome 30相当のBlinkに移行しています。
メリットはいくつかありますが、最大のメリットはChrome準拠の描画になることです。
これまでIE/Firefox/Chromeでは正常に見える(!? ) とか謳われていたサイトでもOperaでの描画が崩れてました。 Chromium/Chromeベースになることで、 Prestoの描画問題は大方回避できるようになります。 (結構Ctrl + F11のウィンドウ幅表示をオフにすることでも回避できますがまぁ)
js処理の高速化と合わせて、最大のメリットです。
FlashPalyer利用ページやhtml5利用ページの表示に問題
以前のOpera 12にあった、ページを開く際、flash再生時に固まる症状は改善しています。
が、Flashやhtml5のいくつかの属性読み込みに失敗することがちょくちょくあります。
opera:configの変化
アドレスバーにopera:configと入力するか、Settingsから移動できる設定画面が変わっています。
設定可能な項目が激減しています。

何が問題かというと、 cacheなどのパス変更手段がまだ提供されていません。
SSDでは、Cacheのような細かな書き込みデータがフェッチと寿命を圧迫するので、RAMに移動したいところです。
opera:flags による実験機能のお試し
Opera Nextはリリース前の開発バージョンのため、実験機能を試すことが可能です。
アドレスバーにopera:flagsと入力することで、WebGLをはじめとする実験機能を試すことができます。

Bookmark
大きな変化です。
Bookmarkが消えた
そのままです。メニューにもありません。
代わりにStash機能が追加され、アドレスフィールドで♡を押すことで、SpeedDial画面 > Stashに表示されます。

あるいは、開いているページで右クリックすると、 Add to Stashコンテキストメニューが追加されています。

そもそもBookmark自体が使わない無用の存在になっている昨今ではありですが、初めて見たときは驚きました。
Bookmarkバー相当は実験機能として存在する
ブックマークが消えても、ブックマークバーに相当するQuick Access Barは実験機能として実装はされています。
まずopera:flagからQuick Access Barを有効にします。
Quick Access Bar Mac, Windows Enables a quick access bar below the address toolbar.
次にopera:configで有効にします。
User interface Show Quick Access Bar
これで、 chromeのブックマークバーのように表示されます。
Speed Dial
いくつかあります。
フォルダ化
これまでSpeed Dialには、1つのDialに1つのページのみアサインできました。これが、Opera 17では複数のDialを1つにまとめることができるようになりました。
iPhoneやAndroidのアプリをまとめるアレをイメージするといいです。
Speed Dialのフォルダ化

フォルダの展開

タブをドラックアンドドロップでDial追加ができなくなった
これまでは、タブをダイアルの + にドラッグ&ドロップできましたが、 Opera 17ではできなくなりました。
現在開いているタブをまとめてSpeed Dialフォルダに入れ込むことが可能に
現在タブで開いているページを、まとめてSpeed Dialフォルダに入れることが可能です。 ただし、特定のタブを選択できないのは注意です。
ページからDial追加/削除が可能に
上記のタブからDial追加ができなくなった一方で、 開いているページで右クリックすると、 Add to Speed Dialコンテキストメニューが追加されています。
また、すでにSpeedDialから開いたページだった場合は、Remove from Speed Dialとなっています。
ズームの適用
これまで、開いたページのデフォルトズームを設定してもSpeed Dialはズームされませんでした。
しかし、Opera 17では、デフォルトズーム倍率がSpeed Dialページにも適用されています。 Dialが小さくなったり位置が代わり非常に使いにくいです。
タブ
これも多くの変化があります。
タブスタック機能がない
タブスタック機能がなくなってつらいです。
50ぐらいページを開いていおいて、スタックして隠しは利用したり参照していたので致命的です。
Speed Dialフォルダ機能で代用することになりそうです。
- ページを右クリック > Add Speed Dial > Dialフォルダでは手間が増えるのでつらい
- タブを右クリック > Add tabs to Speed Dialは他のページを開いていると邪魔
Opera 18で復活するか、Add tabs.... でタブの選択ができるようになるといいですね。
「Ctrl+z での直前に閉じたタブ復活」が廃止
多用していたので、できなくなってつらいです。
ほかのブラウザ同様、タブを選択してReopen last closed tabで直前に閉じたタブが復活します。
コメントで、kyu3さんに別のキーアサインを教えていただきました、ありがとうございます。
kyu3
こんにちは。私も「Ctrl+z」 で『直前に閉じたタブ復活』多用してたので、とても残念です。ただ同様の機能(直前に閉じたタブ復活)は、「Ctrl + shift + T」で、実行できますよ。
タブ ピン機能が復活
Opera 17で、タブのピン止めが復活しています。
マウスジェスチャ
通常の「マウスを右から左で戻る」などのマウスジェスチャは残っています。
そして「右クリックしながら > 左クリック で戻る」といったロッカージェスチャも復活しました。
これは、 opera:flagsでオプションを有効にして以下を設定
Use rocker gestures Mac, Windows Enable or disable the button gestures to go back or forward in history by holding down one mouse button while clicking the other.
次に、opera:settingsで選択が出ているので有効にすればokです。
Shortcuts Enable mouse gestures Enable rocker gestures
起動画面の改善
Opera 17では起動画面をChrome同様に選択できるようになりました。
- Continue where I left off
- Open the Start Page
Open a specific page or set of pages
前回終了時に開いていたWebページを開く
- スタートページを開く
- 指定したWebページを開く
Chrome用のExtension がOperaで利用できる
Opera AddonにあるDownload Chrome Extensionをインストールすることで、Chrome用のExtensionがOperaで利用可能になります。
これは、Chromeに甘んじていたOperaユーザーにとってはうれしい点と言えますね。
ただ、Opera 18 Dev版では、正常に動作していないという声もあるので気を付けてほしいです。

ベンチマーク
ベンチマークを簡単にとっておきましょう。
検証環境
Parts Spec
-------------------------------------------------------------------
CPU Intel Core i7-860 (Lynnfield)
Core : 4
Logical : 8
Cache : 4x32 + 4x32 + 4x256 + 8M
Socket : H1 (LGA1156)
TDP : 95 W
GPU MSI R5770 (MS-V214)
ATI RADEON HD 5770 (JUNIPER XT)
PCIe v2.0 x16 (5.0 Gb/s) @ x16 (5.0 Gb/s)
GDDR5 SDRAM 1024 MB
Memory Module Infrastructure : Corsair
Module Parts Number : CMX8GX3M2A1333C9
Memory Type : DDR3 SDRAM
Module Size : 4096 Mbytes x 4
Memory Speed : 666.7 MHz (PC3-10600)
M/B ASUS P7P55D-E EVO
Intel P55 (IbexPeak)
DirectX DirectX 11
Sound Onboard
Intel 5 Series/34x0 Chipset PCH
- High Definition Audio Controller [B3]
SSD Intel SSDSC2CT120A3 (120GB)
OS Windows 8.1 Pro 64bit RTM版
V8 Benchmark Suite - version 7
| bench | OperaNext17 | Chrome 29.0.1547.66 m |
|---|---|---|
| Score | 17196 | 16005 |
| Richards | 21732 | 19141 |
| DeltaBlue | 22335 | 21270 |
| Crypto | 20031 | 20018 |
| RayTrace | 36482 | 26344 |
| EarleyBoyer | 30971 | 29796 |
| RegExp | 3735 | 3788 |
| Splay | 9184 | 7663 |
| NavierStokes | 20290 | 23183 |

Octane
| bench | OperaNext17 | Chrome 29.0.1547.66 m |
|---|---|---|
| Score | 16704 | 16005 |
| Richards | 21005 | 18410 |
| DeltaBlue | 23155 | 21488 |
| Crypto | 19637 | 19510 |
| RayTrace | 37776 | 26243 |
| EarleyBoyer | 27919 | 29098 |
| RegExp | 3539 | 3744 |
| Splay | 7962 | 7962 |
| NavierStokes | 22090 | 23377 |
| pdf.js | 13296 | 15194 |
| Mandreel | 15354 | 15628 |
| GB Emulator | 24069 | 23123 |
| CodeLoad | 11820 | 14521 |
| Box2DWeb | 21645 | 20434 |

Opera 12 のころ
以前の記事がありますが、Prestoの頃よりもChromeとは数値的に利点が見えてきているようです。
Opera-Next 12.12でもブラウザ・ベンチマークテスト(2013年1月)比較してみた
まとめ
cacheとタブスタック、 flash/html5ページの不具合さえ何とかなれば、いい感じで歓迎できそうです。 どのブラウザも利点がありますが、 Operaに慣れるとほかのブラウザがつらくなります。
使いやすさと高速/安定の両立をこれからも目指してほしいですね。