Energy Marketing Devチームの青木です。
今回は、Marketingチームで使用しているAIツールとその活用方法についてまとめました。
- AIツールの使い分け
- Devin活用術①:複数リポジトリへの水平展開
- Devin活用術②:横断検索で複数リポジトリを串刺し調査
- Devinへのタスク依頼方法
- タスク依頼内容の形式
- Devinを活用するうえでのメリットと注意点
- まとめ・今後の展望
AIツールの使い分け
Marketingチームでは、AIツールをざっくり以下のように使い分けていることが多いです。
| ツール | 主な用途 |
|---|---|
| Claude | 調査・分析・対応 |
| Devin | 複数リポジトリへの水平展開、横断検索 |
「Claudeで調査して方針を固め、手元でしっかり対応をしたうえで、残りの展開をDevinに任せる」
上記のような流れで活用することが、現状は多いです。
自律実装をDevinからClaude中心に移した理由
Devinは自律型AIです。以前はMarketingチームでも、ゼロからの自律的な実装をDevinに任せることがありましたが、現在はその役割をClaudeに移しています。
理由としては、以下が挙げられます。
- ClaudeのほうがSkills、Subagents、Planモードなど機能が豊富であり、それらをローカルで使用するほうが開発の利便性が良い
- AIとしての性能面でも、Claudeのほうが賢いと感じる場面が多い
ただし、最近ではDevinにもPlanモードが追加されたり、Claudeのスキルをそのまま利用できるようになったりと進化が続いています。どちらか一方に固定するのではなく、タスクの特性に応じてAIツールを臨機応変に使い分けていくことが、より良い結果につながるのではないかと考えています。
Devin活用術①:複数リポジトリへの水平展開
Marketingチームでは多くのプロダクトを扱っています。細かい仕様はそれぞれ異なっていますが、基盤としての構造は似ているケースがあります。そのため、あるプロダクトで改善や変更を行った場合、同じ対応を他のプロダクトにも展開する必要があります。
従来の課題
これまでは、対象リポジトリが複数あるため、1つずつ手作業で修正する必要がありました。
修正箇所の特定 → 影響範囲の確認 → コード修正 → PR作成
上記を各リポジトリで対応するのは、意外と手間がかかります。1つや2つのプロダクトであれば、それほど影響はないかもしれませんが、多くのプロダクトを扱っているMarketingチームとしては、対応方法の改善が求められる部分でした。
運用フロー
現在は以下のフローで運用しています。
- 初動調査:Claudeで調査・分析
- 1件目の対応:ローカルでしっかり修正を実施
- 水平展開:Devinに指示し、他リポジトリへ一括展開(修正 + PR作成)
例えば、社内で展開しているテストカバレッジツールの導入では、1件目の対応で作成した参考PRをDevinに渡して、残りのリポジトリへ同様の変更 + PR作成を依頼しました。今までは反映までにある程度の時間を要していましたが、Devinの水平展開を利用することで、比較的早い段階で各プロダクトに導入することができました。
Devin活用術②:横断検索で複数リポジトリを串刺し調査
Devinは複数リポジトリを横断した検索にも使えます。GitHubでもコード検索はできますが、Devinを使うことでより詳細な調査を進められるのがポイントです。
例えば、使用しているツールでセキュリティの脆弱性(OpenSSLの脆弱性(CVE-2025-15467))が公開された際には、影響範囲の初動調査として役立ちました。多くのリポジトリでこの調査を行う必要がありましたが、素早く対応することができました。
Devinへのタスク依頼方法
活用術に加え、タスクの依頼方法についてもまとめました。方法を知っておくことで、Devinの活用がよりスムーズになります。
現在、Devinへの依頼はWeb UIからの実行とSlackでのメンション実行の2つの方法で行っています。
依頼方法①:Web UI

このスクショのような画面からチャットで依頼をすると、Devinによる対応が開始されます。 弊社では対応内容を知見として貯めておくために、Slackでの連携も実施しています。そのため、対応している内容はSlackでも通知するようになっています。

- New session started by: タスクの依頼者
- You only need to look in the following repos: 指定したリポジトリのみでタスクを実行する設定
- Following along at: Devin UI上から確認できるセッションのURL
依頼方法②:Slack
Slackと連携しているため、Slack上でメンションをすることでの依頼も可能です。

依頼するとスレッドが作られ、Devinによる対応が始まります。Open web appから、Devin UI上での確認も行えます。
タスク依頼内容の形式
依頼内容の形式にもいくつかパターンがあります。
既存のPRを元に依頼
こちらはDevin活用術①でも先述した方法です。特に水平展開ではこの方法が効率的で、1件目のPRをしっかり作っておくことで、Devinに対応をさせやすくなります。
Notionを元に依頼
Notionと連携させることで、対応内容をNotionページにまとめて、そのURLをDevinに渡すだけで作業を進めてもらうことができます。
例えば、以下のような対応が可能です。
- ClaudeのPlanモードを使い、ローカルで実装計画を入念に行う
- Notion MCPを通して、計画した内容でタスクチケットを生成する
- 出来上がったタスクチケットのURLを含めて、Devinにタスクを依頼する
Devinを活用するうえでのメリットと注意点
メリット
- GitHub連携が標準装備:git関連の設定をする手間なく、すぐに利用を開始できる
- 水平展開の大幅な効率化:複数リポジトリへの修正 + PR作成を一括で実行可能
- 横断検索:影響確認や調査など、開発フロー全体をカバー
注意点
- ざっくりとした依頼でもDevinはこなしてくれますが、勝手に解釈してPRまで作り上げてしまう場合がある
- 依頼内容を丁寧に書くことも大事だが、詳細に書くことに捉われると、依頼するまでに時間を要してしまうため、Devinと対話しながら練っていくことも時には大切
- Dockerを立ち上げたうえでの対応などを行いたい場合は、Devin向けの環境構築が別途必要になる
- 設定の手間はかかるが、その分、深く自律的に対応させることが可能になる
まとめ・今後の展望
今回は、MarketingチームにおけるDevinの有効利用として、同じ作業を複数リポジトリに展開する場面と、複数リポジトリを横断して調査する場面を取り上げました。1つのリポジトリに深く入り込む作業は、ローカルでClaudeを利用するほうが効率的な部分もあるため、ツールの使い分けが重要だと感じています。
また、今後は非エンジニアの業務にもDevinを活用できないかと考えています。例えば、仕様確認やプロダクトの向上案など、これまでエンジニアに問い合わせていた内容やコードを直接読む必要があるタスクについて、Devin経由で行えるようになれば、対応スピードの向上とエンジニアリソースの最適化が期待できそうです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
最近、Devinのアップデートや新機能の追加がありましたので、そちらについても今後紹介できればと思います!