どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
2025年の上半期に見た配信限定の作品です。
ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
アードマンスタジオの看板シリーズだが、よく考えたらシリーズを見るのは初めて。
発明家ウォレスと犬のグルミットのコンビは過去作で強盗を捕まえている。今回はウォレスの発明したロボットがその強盗により操られて復讐されそうになる話。goodモードからevilモードになってしまったノーム型のロボットが襲いくる様子は完全にホラーで、そこからの悪役仕草は007のブロフェルド。終盤のチェイスからのボート追いかけっこに高低差アクションはミッションインポッシブルかと思うかのような迫力を持っていた。
一応、このペンギン悪役を捕まえた話は話で映画になってるようだが、全然見なくても楽しく見れる
打ちて寄せる
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
なかなかにお目にかかれないレバノン映画。
小さい無人島、灯台のある島に漂着した4人家族のサバイバルストーリー。
ただのサバイバルではなさそうな不穏な音楽使い、意味のわからない現象が連発し、なんかもうイカを食べるだけで変なことが起こりそう。というのも、途中途中おやおや?という映像が挟まることからも分かるように完全に中東での内戦の被害、難民の子どもの頭の中の話。『ライフ・オブ・パイ』を当事者視点でそのまま見せてるようでもある。実態としては、例えば『僕はキャプテン』でもいい、『lifeboat』だっけ、アカデミーの短編にノミネートしていたやつでもいい状況だったわけで。
家族のお母さんが『存在のない子どもたち』の監督、長男が主演、ということで問題意識をどこに持って作っているか丸わかり。
アヌジャ
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
インドの縫製工場で働く姉妹。だが、妹は数学の才能を教師に見込まれて試験を受けることに。
だが、安く、長時間労働に文句を言わない労働力を失いたくない工場長。そして受験料の壁。
姉妹でこの壁を乗り越えた先にある、自分だけ教育を受けて良いのか、というこの年齢には重すぎる選択。我々がファストファッションで着る服はこういう犠牲で成り立っているんだよ、と告発する意味も持った作品。子どもたちに必要なのは労働ではなく、教育。その先に彼らが仕事を選択する自由・権利を与えられるように
ニッケル・ボーイズ
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
エルウッド、ターナーという2人の視点、そして大人になったらエルウッドという3つのPOVで描かれる少年院時代のひどい様子。
確かに辛く、嫌な話なのだが、視点をごっちゃにしたり一人称にする必要を感じず、結局事態の重さを示すために資料映像や新聞の記事みたいなのを用いるために三人称視点の強さをかえって示してしまい、追体験させたいのか、知らしめたいのかすごく曖昧になってしまった。
また、長編ドキュメンタリー部門にノミネートしているシュガーケインが先住民の寄宿学校での同様の事案を扱っている中で全然向こうのほうがいい映画だった
ニンジャバットマン対ヤクザリーグ
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
ヤクザが空から降ってくる!という意味のわからない開幕でこちらの偏差値を大きく下げてくるニンジャバットマンの続編は変わらず最高。
グリーン・ランタン、アクアマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、そしてスーパーマンがヤクザとして生きる平行世界の日本が天空に現れたことで時空の干渉を避けるためにバットマンのロビンたちが立ち上がる。
中でも、梶裕貴演じるダミアン・ウェインが我々の代わりに世界に突っ込んだり説明したりしながらも、ラスボスとなるラーズアールグールからの血筋という意味でも大変目立つ。
それぞれがスーパーヒーローの敵をどうやって倒すかにくだらなさと面白さが溢れ、なんかもう説明なしに侠客やら任侠やらヤクザ的な文脈もガンガン出てくるしアメコミの要素も説明しないしやりたい放題。ついて来れるやつだけついてこいと。鉄砲玉を文字通り鉄砲の玉として発射する、その発想は無かった。
ジョーカーよりもワンダーウーマンに懐いたハーレイクインの存在もまたよかった。というか、釘宮理恵と朴路美が演歌でデュエットするとか、科学忍法とか完全にガッチャマンとかだし、ジェームズ・ガンはこれを超えるトンチキを繰り出せるのだろうか。
そして何より上川隆也。圧倒的な異物として存在するスーパーマンはBvsSの時よりも恐怖を感じさせる芝居、グレンラガンな感じがぐんぐんするのもたまらん。
熱血!スノー・ボーイズ
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
タイの少年院。罪を犯した若者達の更生のための機関で、木工を教えるチョム教官。離れ離れになった父からの誘いに応じる形でさっぽろ雪まつりの雪像大会を目指してチームを結成する。
デコボコチームを作って国内大会、本大会と氷の彫刻や雪像を作る単純明快なスポ根コメディで矢口監督みたいなノリ。犯した罪に対して希望がありすぎるのでは?という疑問なんかも一応触れられるので、最低限の体裁をとってはいるが、まあ別にふかーく考えてみるような話ではない。不死鳥の彫刻になったりとこれまた一応はモチーフもちゃんとあってる。
ちゃんと北海道に到着して、札幌ロケもして日本語演技もさせている、ブレットトレインの500倍はきちんと日本描写をしている映画だ
新幹線大爆破
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
100km/h以下で爆発する爆弾を仕掛けられた新幹線。JR東日本の全面協力の下、とにかく新幹線をスペクタクルにすることを第一義にしたジャンル映画としてはかなり面白かったと思う。
最初に告知する、ポイントですれ違う、切り離して乗客を救う、東京駅の工事、そしてクライマックスの分岐を利用した最終作戦。間に入ってくる犯人探しと乗客をめぐるドラマのパートには弱さはあるのだが、シンプルに映画館で1番見るべき命のやり取り、必死にサラリーマンたちが乗客の命を守るために行うすべてがカッコよく、そして手に汗握るものには出来ていた。新幹線横並びで道具の受け渡しするだけでこんなにワクワクするかい?
犯人的な話で言えば、豊嶋花が犯人じゃなきゃおかしいぐらいの撮り方と編集をしてるのでフーダニットとしてはダメ、協力者ピエール瀧も雑だが、かつての新幹線大爆破を毒親、悪い父の話とメンツにこだわる日本社会にぶつけて来たのはよく出来ている。高倉健とかの風格を出せない、ならばその中でどうそれを逆手に取るか、となるとこれは妥当すぎる。顔が見えない首相や会社を跨ぐことをよしとしない上層部を悪者にして、現場は尊い、全体の社会は捨てたもんじゃない的なのも、まあ定型的で、樋口真嗣がそれをやるとシンゴジラから抜け出しきれてない、となるだろうし一定は事実だ。犯人が分かってからは、勝手に自己開示するので後は犯人を殺さずに事件を解決する方法を探す事後処理だ。それは確かに面白みに欠けるが、ヒーローは未然ではなく起きてからが仕事だし、それがサラリーマンイズムにもかちあっている。ちゃんと殺さずに解決したし。抱きしめて泣くのは冷めるが、まあドラマは期待してないので。
アッシュ〜孤独の惑星〜
WATCHA3.0点
Filmarks3.1点
敬愛するブロムカンプがエグゼクティブプロデューサーに名前を連ねてると教えていただいたので鑑賞。
エイザ・ゴンザレスが目を覚ますと宇宙基地的なところでみーんな死んでるやんけ!となって記憶も曖昧なまま。やってきた男を殺しかけるも、彼は自分は軌道上にいて救難信号を受け取ったのだと言う。
まあコイツが、というか地球がダメなので移住先を探してた彼らに対してエイリアン側がテラフォーミングへの防御する、というのを記憶がわからないけど死屍累々の時点から思い出しつつ、な話をやったわけだ。全然上手では無く、まあエイリアンと遊星からの物体Xとライフあたりをごっちゃに混ぜてる感じな上で、変に見づらかったりする演出を入れてる。エイザ・ゴンザレスの顔メインなのでイコ・ウワイスが乗っ取られてる状態で格闘を見せてくれたりするんだけど、うーんやっぱり面白くは無い。
ただ、中盤の宇宙服の酸素吸入チューブをシャワーに接続して溺死させるやつとか、火をつけられた男が消化器をバン!と殴って消化液がふわーって出て火がすっと消えるのはかなり面白い見せ方に思えた。フレッシュ。
ハボック
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
『ザ・レイド』のギャレス・エヴァンス監督がガチのブラジリアン柔術マスター、トム・バーディを迎えたことで一体どんなアクションが見れるんだ!!という期待が持たれた作品。
基本的な感想としては「ヤケクソ」が1番浮かぶ言葉。死んだかどうか確認するとか、テクニカルに頭を、とかじゃなくてとにかくどうしようもないので連射連発の銃撃祭り。敵組織というべきものかよく分からん感じでいろんなとこが暗躍してるが、暗躍というか隠す気ないよね?のヤケクソである。あまりにヤケクソすぎるし、一体全体これはどこの世界の話なのだろうとふわふわする感じまで出てくる。一応、親と子の話っぽいパッケージングはしてるんだけど、まあそこもヤケクソである。ヤケクソサイコー。
どうなってるんだ、と思わせる不思議なカーチェイスに、逆に実写とアニメーションの境界をなんとなく思い浮かべていたらなんかどんどん生身の身体性を重視してる感じになった。逆にあのカーチェイスはなんだったのだ。
あの星に君がいる
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
『お嬢さん』や韓国版『リトル・フォレスト』のキム・テリ主演によるNetflixの韓国アニメーション映画。ネトフリは韓国系の作品にかなり力を入れているが、アニメーションもついに出てきた。
描かれるのは、ちょっとした近未来トレンディドラマ。火星で亡くなった母を追いかけて宇宙飛行士を目指すナニョンとミュージシャンの夢をあきらめてる感じの男ジェイのラブストーリー。火星と地球の最長距離の遠距離恋愛と聞いていた割に火星にいくまでめっちゃかかるので、宇宙要素としては物足りない。『オデッセイ』『インターステラー』『アド・アストラ』あたりのツギハギっぽさは感じてしまう。
一方で、シンプルな恋愛もので互いに夢に向かって一歩踏み出すよ、という話として考えるとそこに自動運転やデバイスあたりのものを用いた演出の面白さは感じるし、2人を応援したい感じには仕上がってると思う。そう思うと、前述のハリウッド系のガチガチのSFより、コゴナダの『アフターヤン』ぐらいの感じが近いかもしれない
ただ、絶望的にジェイのキャラデザが合わず、この人に惚れるのは無理があると顔で思ってしまった、すまん
プレデター:最凶頂上決戦
WATCHA4.5点
Filmarks4.5点
ザ・プレイの監督ダン・トラクテンバーグがアニメーションで送るプレデター最新作。ネイティブアメリカンと戦ったので、それぞれの時代の猛者と戦闘民族プレデターを激突させる。
ヴァイキング、侍&忍者、太平洋戦争機のアメリカ人パイロット。それぞれが盾、剣、弾としてプレデターを撃破する各パートがまず素晴らしく、特にヴァイキングがプレデターに遭遇する前のお礼参り突入ワンカットや、侍&忍者の兄弟対決withプレデターの決着をつける落ち葉の演出とか、かっこいいが溢れている。アーケインタイプのアニメ、どんどん増えてけ
その上で、そいつらみんな集めて1番強いやつ決めようや、というプレデターが戦闘民族たる所以みたいな最終パートもまた実に良かった。大興奮。
KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
ということで、歴代3人組のアーティストたちがポップスターにしてデーモンハンターをやってきたよ、という話。ライブ1発かましながら悪魔をやっつけるアバンがまず実力を完全に見せつけてる。
デーモン側もただやられるだけでなく、ボーイズグループを派遣してきて、こいつらが音楽チャートを席巻することで魂を奪う方策を取る。
ケンドリック・ラマーたちの応酬のような憎む音楽ではない方法で自分たちを輝かせる音楽を選び、自身にデーモンの紋様があることをようやく仲間に伝えられてからの無双感はとても楽しい。確かに、活躍、ライバル登場、ちょっとロミジュリ感、仲違いからの和解でヒャッハーという基本的なプロットを踏んでいるのだが、それを示す歌唱シーンのうまさとMV風演出もあって、さすがソニーのアニメーションであると、改めて感心した。
男性女性両面からのアイドルの話をできるのも韓国から米国に進出しているから出来ることだし、そこにぶつけるありのーままーのーも、またアイドルというテーマ自体とも食い合わせがいい方だ。
という訳で、世界一、おめでとう
